夏原エヰジのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレとある夫婦の結婚をめぐる、エゴイスティックミステリー。
エゴイスティックミステリーて何?と思いましたが、読んでわかりました。
登場人物の多くが、相手のことを想って⋯という理由で良心を押し付ける偽善者でした。
毒を盛った犯人を探すべく和臣と桜庭が、各人にあたるたび、知らなかった面が次々と明らかになり、それによりえ!え!となり、物語に惹きつけられるとともに、疲弊したのは、自分が和臣のような単純な人間だからなのかなぁ⋯と思いました。
桜庭のアイデアとはいえ、沙也香が自分の意志で和臣の愛を試したり、離婚後平気で実家に帰ったりしたことから、図太いところもあるとわかり、なんだかホッとしました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ確かにこれは後味は悪い靄持たする終わり方だった。
でも考えさせられることもありつつ、良かった。
樹の言葉で刺さった言葉がいくつかあるけれど、全部共感は出来なかったな。恩人である葵に執着というか依存していた部分もあって妄信している部分もあるのだろうかと思ったら、葵の分析もしていたし、そういう訳でもなさそう。余計に共感できなかったけれど、ストーリーとしては面白かった。
我慢するな、わがままになれというようなことを言っていたが、全てそれに該当する訳では無いんだよな...。
このセリフ好き。
「石橋を叩いて叩いて、ヒビがないか調べてはまた叩いて、渡るか渡らないかを迷っているうちに、人生は終わって -
Posted by ブクログ
ネタバレテンポ感がとてもいい。
飽きずに読めると思う。
結婚式挙げた人は、友人たちにどうだった?と、
聞けばよかったというけど
実はこう思ってるとか裏側みたいなのが少し見えて辛い。
このお話は再婚で、同じ友人や元妻を呼ぶのは流石にやばいと思うが。
人間は夫婦であっても他人。
異文化同士なんだなと思いつつ、
この本の登場人物はヤバいやつにはヤバいやつが集まるなと思わせてくる。
結婚式のプランナーさんが犯人だったのは予想してなかったなー。花嫁がヒロインぶりたくて自分で入れたかと思った。
毒親も悪いけど、
意地悪な友人とか毒親と距離を取らない花嫁もやばいなと。
結婚式って色々な思惑が渦巻いてますな -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでいって「この人が犯人かな」と思いつつ、読み進めていったけれど、犯人は意外な人物で(違う人物で)驚いた…。
「世の中は生きづらい生きづらい」と、もがいている登場人物だらけだけれど、本当に生きづらい世の中なのだろうか、?
「生きづらい」と言っているだけで自分を正当化しているだけなのではないだろうか。この本にはそれぞれ違った性格や環境を持つ登場人物が出てきて、それでも共通するものがそれぞれの「生きづらさ」に行き着く。
そんな登場人物たちが次々亡くなったり過ちを犯したり自殺したり…していき、、、
読みやすく書かれているので、夢中になって2日で読んでしまった!読書苦手な方でも比較的読みやすい方な