エイモアトールズのレビュー一覧

  • モスクワの伯爵

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    翻訳を挟むので文のリズムに乗るまで少し時間がかかるが、乗ってしまうとあっという間に読んでしまう。ロストフ伯爵の骨の髄まで染み込んだ紳士ぶり、博識ぶり、哲学的な語り、それにいくつになってもユーモアを忘れないチャーミングなお人柄がこの本に彩りを与えまくっている!
    気づいていない伏線なんかもたくさんありそうですし,ロストフ伯爵にもまた会いたいので絶対また読みます。

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    2024年10月26日
  • モスクワの伯爵

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    映画化もされた2016年のベストセラー(邦訳は 2019年)。ストーリーの奇抜さ、時代背景、登場人物の魅力、細部の描き方とどれをとっても秀逸で、十分に長い小説ではあるのだが、読み終わるのが惜しくなるほど。最近読んだ小説の中では間違いなく最も秀逸な傑作。

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    2024年08月15日
  • リンカーン・ハイウェイ

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    ネタバレ

    神に見放されたと思った時、自分でどうにかする力がある。
    人生はダイヤモンドを横にした図。いつの間に狭くなって最期は1点になる。
    とどまるから、外側には羨望、内側は強欲に。
    移動しよう。未来は、自分で何にでもなれる。
    怒りは10秒数えて静める。自分の人生を棒にふらない。友は選ぼう。
    ホワイトライ。

    ラストが予想外。確かにアメリカ人が好きそうな映画のような終わり方!
    面白かった。
    ページターナー。
    モスクワの伯爵より好き。
    サリーは、あの時代から次の新しい時代の女の生き方!
    ソー サリー キャン ウェイト♪
    2024年に読んだ本で1番好きです。

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    2024年07月28日
  • リンカーン・ハイウェイ

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    ネタバレ

    読み応えありすぎのロードノベル。深い味わいがジワーっと沁みてくる文章で描かれる、主人公格4人と脇を固める個性的な登場人物の考えや生き様が実に良い。人生を旅する小説の魅力が670Pを超えるページ数にすらあふれるほどに詰まっている傑作。

    分厚さと多視点の構成に敷居を高さを感じるが、難解な文章でもなくリズムも程良くて次第にはまっていく。腕がダルクなる書籍の重さはツラかったが(笑

    エメットとビリー兄弟、ダチェスとウーリーの脱獄組、きっちり姐さんのサリー、ユリシーズ、タウンハウス、アバカス…かれらの生き様思想のタペストリーが編みこまれた先のラスト。好みが分かれると色んな書評に書かれているが(俺は絶対

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    2024年04月21日
  • モスクワの伯爵

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    人生を投げないって実はすごく難しくて、かっこよくて、魅力的!正しく、賢く、健やかに!健気に!生きたいな!

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    2023年11月02日
  • リンカーン・ハイウェイ

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    ネタバレ

    ロードノベルかと言われると、自信を持って頷けない部分もあるかなぁ。読書体験そのものはたしかにロードノベルだけれど(笑)

    クセノスは歴史上の人物の名前のように聞こえるがクセルクセス(古代ペルシャ王)とかきセノフォン(古代ギリシャの軍人、哲学者)とかのような人名ではない。 クセノスは外国人、見知らぬ者、友人を意味する古代ギリシャの言葉だ。もっと簡単に言うなら、他者である。アバーナシー教授の言うように、 クセノスは人がほとんど気づかない、目立たない身なりをした、その辺にいる者のことだ。歴史全体を通してさまざまな姿で出現した。 夜警や従者、使者や小姓、店主、給仕あるいは放浪者として普通は無名で、得体

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    2023年09月25日
  • 賢者たちの街

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    先に読んだモスクワの伯爵も良かったが、こちらは兎に角オシャレで、洗練された主人公の女性の生き方が、何ともカッコ良かった。久しぶりに良い本を読んで凄く満足した。

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    2023年09月15日
  • フォワード 未来を視る6つのSF

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    ネタバレ

    「夏の霜」ブレイク・クラウチ
    人工知能モノ。最初は世界観が飲み込めなかったが、ゲームだとわかり、そこからは新しい人工知能の誕生にワクワクした。主人公が女性でレズビアンなのがイマドキ。でも子育てや夫婦?仲がうまくいかないところは普遍的。
    主人公と一緒になってマックスに騙された。ブライアンを殺すところはゲームと一緒だったな。
    “喉の奥に金属の味がする。”の絶望感が良かった。
    AIに愛された人類はAIのようにされてしまうのか。

    「エマージェンシー・スキン」N・K・ジェミシン
    宇宙人モノ。はるか昔に分化した地球人類だが。
    温度差がシュールで笑ってしまう。一大隠密プロジェクトのはずが、地球の人には筒抜

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    2023年08月17日
  • モスクワの伯爵

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    めっちゃ好き……
    大変な境遇だけどずっと陰鬱とした雰囲気じゃないので読んでて元気が出るし、出てくる人が親切で良かった……
    ソフィアが好きです。

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    2022年08月29日
  • モスクワの伯爵

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    「優雅な生活が最高の復讐である」という言葉を地でいったような、ホテルという箱庭の中のめくるめく日々。限られた環境の中でも知性と明るさで朗らかに乗り切る伯爵の姿にこれこそが教養だ、という感じがした。

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    2022年05月05日
  • モスクワの伯爵

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    革命政府に無期限の軟禁刑を下され、高級ホテル「メトロポール」の屋根裏で、一生暮らさねばならなくなった、「アレクサンドル・ロストフ」伯爵。

    しかし、心技体ともに貴族としての誇り高き精神を持ち続ける彼の人生は、表向きは以前と変わらぬような、落ち着いた華やかさを見せているように感じるが、振り返ってみると、山あり谷ありの波乱万丈なものであり、大切な人との別れや、自分の人生を投げ出してしまいそうな時もあったが、気付いたら、やはり彼自身の人間性により、変わらぬ優雅さを纏って人生を歩む姿に、彼の、安易に譲ることのできない生き様を感じられたような気がしました。

    そして、その人生は、たとえ私が体験できないよ

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    2022年02月26日
  • モスクワの伯爵

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    面白かった。
    軟禁生活の中でもハリを失わない伯爵の生活と、人柄。
    閉ざされた世界の中でも出会いと別れがあり、
    だからこその終わり方だと思った。
    自分が年齢を重ねた時、またもう一度読みたい。
    作中で娘に語り継がれた二つの言葉は私も大切にしたいと思った。

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    2022年01月20日
  • モスクワの伯爵

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    ロシア革命後、革命政府にモスクワメトロポール・ホテルの屋根裏部屋での無期限の軟禁刑を下されたロストフ伯爵。元貴族だからという理由である。誇り高く、裏表のない人物であるロストフ伯爵のユーモアと思いやりに溢れた日々が綴られている。
    印象的な教えは、
    ・自分の境遇の主人とならなければ、その人間は一生境遇の奴隷になるということ。
    ・モンテーニュの金言ー叡智のもっとも確かなしるしは、常に朗らかであること。
    久しぶりに本の主人公のような人になりたいと思わされる一冊だった。ぜひ映像化されてほしい。

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    2021年10月11日
  • モスクワの伯爵

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    ホテルに一生軟禁。ロシア革命後の貴族の話なんて
    さぞかし陰鬱な話なんだろうなぁ。と思いきや
    180度違い、紳士で魅力的な伯爵は、決して投げやりにならず、友情や愛を育んでいきます。
    始まりから最後の1行まで面白くて魅了されました。

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    2021年09月14日
  • 賢者たちの街

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    恋愛小説であり、移民二世で労働者階級出身の聡明なヒロインがマンハッタンでいかにのし上がっていくかを描くサクセスストーリーでもあり、何より、魅力たっぷりな登場人物たちとの出会いや別れを描いたこの本は爽やかな青春小説だと思う。
    きらびやかで華やかで底抜けに明るいニューヨークとそこに生きる人々を描きながら、破滅を予感させるようなストーリー進行は「華麗なるギャツビー」を彷彿とさせる。

    個人的にはとっても映像化してほしい作品。見たいシーンがたくさんある。
    大晦日にティンカーが子供と一緒に雪合戦に興じるところ、ケイトがウォレスに銃の扱いを教えてもらうところ、普段は冷静沈着なケイトが取り乱しカフェでティン

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    2021年04月13日
  • モスクワの伯爵

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    ロシア革命の混乱期、爵位を持つ多くの白系ロシア人が国外へ逃亡し、異国にあって極貧の生活を余儀なくされたことはよく知られている。

    この物語の主人公であるロストフ伯爵も、革命政府のもと裁判を受け、銃殺刑こそ免れたものの、それまで暮らしていたホテルからの禁足を命じられる。もし、一歩でもホテルから出ようものなら銃殺だと脅されて。本書は32歳から始まった伯爵の軟禁生活を、最終章の64歳まで描き切る。このように書くと、いかにも悲しみと苦しみに満ちた物語を想像するかもしれないが、そんなことは全くない。実に愛すべき、ユーモアと出会いに満ちた物語である。

    それは、ひとえに主人公のロストフ伯爵がとても魅力的で

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    2021年01月20日
  • モスクワの伯爵

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    614頁!厚い!長い!読んでも読んでも終わらない。何度も挫折しそうになった。でも帯の『時代が変わっても残したいものがあった。革命後、ホテルに軟禁された伯爵。閉ざされた世界で彼は人生を再発見する』に支えられ、読後は感動が待ってるに違いないという思いで読み進んだ。主人公の伯爵はもちろんのこと、他の登場人物たちも人間味がありユニークで温かい。一生ホテルに軟禁という自分の運命を受け入れ前向きで知識が豊富な教養人、真の紳士とはこういうものか…と、思わせてくれる伯爵。とくに伯爵がソフィアに言った二つの助言は、自分も心に刻みたい。

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    2021年01月11日
  • モスクワの伯爵

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    2019年の緊急事態宣言時に購入
    閉ざされて世界で生きることになった男の話を、あえて、むしろ救いを求めて読む。でも「感動するぞ!」と意気込まないとやってられない様な状態に世界が一変した為、感覚のバランス(この本を買った理由と価格に引っ張られ過大評価しないか)が保てなくなり、また非常に仕事が忙しくなったため中断
    2020年、再挑戦

    1922年、モスクワ。
    革命政府に無期限の軟禁刑を下されたロストフ伯爵。
    高級ホテルのスイートに住んでいたが、これからはその屋根裏で暮らさねばならない。
    ホテルを一歩出れば銃殺刑が待っている。

    ホテルでの軟禁生活が始まったばかりの頃に出てくる
    「自分の境遇の

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    2021年01月11日
  • 賢者たちの街

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    圧倒された。ニューヨーク、1937年の大晦日からの一年間の出来事をほぼ30年後に回想する形をとっていて、キラキラ宝石を散りばめたような人間関係が描かれている。意識が高くアップタウンに昇り詰めようとする主人公の率直さも(多少の偽善も含めて)好感が持てる。当時の文学や音楽と共に、私が生きてもいない当時のマンハッタンの様子が懐かしくさえ感じられてならない。一気読みしたが、文中に表れるジンやカクテルの色々と美味しそうな料理の数々にも心奪われた。映画を観てるような作品だった。

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    2020年09月09日
  • モスクワの伯爵

    購入済み

    ブラボー

    ブラボー!!!

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    2020年02月12日