エイモアトールズのレビュー一覧

  • フォワード 未来を視る6つのSF

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    アンディ・ウィアー目当てで手に取ったが、傑作揃いで良かった。とくに、「夏の霜」の自己進化を続け次第に意図が読めなくなっていくAIの表現、「目的地に到着しました」の主人公の絶望を推測させる書き方が好きだった。楽しみにしてた「乱数ジェネレーター」はとにかく映像映えしそうな…いや内容的にはしないんだけど…そう感じてしまうような迫力のある舌戦で、まだまだ彼の作品が読んでみたくなるものだった。

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    2024年07月15日
  • リンカーン・ハイウェイ

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    1954年、アメリカ。
    18歳のエメットは更生施設を出所し、弟が待つネブラスカの自宅に戻って来たが、そこには施設から逃げ出したダチェスとウーリーもいた。
    エメットと弟は、母が暮らしているはずのカリフォルニアに行き、心機一転、新しい生活を始めるはずだった。だが、ダチェスとウーリーに愛車のスチュードベーカーを奪われ、仕方なく二人の後を追ってニューヨークに行くことに。
    ダチェスは、上流階級出身のウーリーの一族がニューヨーク州北部に所有する屋敷の金庫の金をみんなで山分けすると豪語していたのだ。
    孤児院のシスター、胡散臭い牧師、妻と別れた善良な黒人男性、売れないシェイクスピア俳優、憧れの作家――道中、エメットと弟は多くの出会いと別れを経験する。

    ミステリマガジンの最新号の特集を読んでいたら、翻訳ミステリ一覧の最後に本作が取り上げられていた。謎解き要素はほぼなく、ただただ登場人物の語りと道行を楽しみました。それにしても
    食べ物描写が上手ですね。

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    2023年11月28日
  • フォワード 未来を視る6つのSF

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    アメリカが誇る実力派SF作家の中編集。
    仮想空間内のキャラクターが人格を持ち始める編者クラウチの「夏の霜」から始まり、今や泣く子も黙る、飛ぶ鳥を落とす勢いのアンディ・ウィアーの量子コンピュータでカジノをハックする「乱数ジェネレータ」で締める。どれもモダンでキャッチー。イマドキのSF。退屈な小片などひとつもなかった。
    SF的素養はいらない。ほんの少しの想像力で豊かな読書体験ができる。よかったなー。

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    2023年04月18日
  • 賢者たちの街

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    「モスクワの伯爵」同様、最初は少し読みづらかったが途中からめちゃくちゃ面白くなった!!恋愛、友情、野心、郷愁…。

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    2022年04月01日
  • 賢者たちの街

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    ネタバレ

    世界恐慌や第二次世界大戦といった歴史的出来事の影響を受けた1930年代のニューヨークが舞台。

    現代とはかけ離れた世界の中で(煌びやかであり貧しくもある)、人々がどんな考えをもち、暮らしを営んでいたのか垣間見ることができて、面白かった。

    育った環境や性格の違う登場人物たちが下す、人生の選択。イヴの性格に憧れ、ティンカーの人生に共感した。

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    2022年01月04日
  • 賢者たちの街

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    ネタバレ

    前に読んだ『モスクワの伯爵』と同じ作者。『賢者たちの街』の方がデビュー作だけど、自分はデビュー作の方が好きかも。
    装丁といい、主人公が上流社会にお邪魔するところが『グレート・ギャツビー』ぽいと思ったけど、それみたく作中モヤモヤすることはほぼなかった気がする。

    ヒロインは周りの玉の輿を狙うDreamy Girlsとは一線を画した自立系女子。『モスクワの伯爵』の伯爵同様、どんな相手の言葉も知的にかわし、スマッシュもばっちり決める。上流社会を垣間見る時も(驚いただろうけどそれを顔にも文章にも出さず)読書家の彼女らしい豊かな表現で、冷然と観察している。

    友達に一人は欲しいタイプ。自立系女子は今でも男性に人気っぽいから作中の男性陣(ボンボンたち)が追いかけたくなるのも納得できる。
    手をそこまで伸ばさなくともイヴみたくチャンスを簡単に勝ち取れたであろうに、傍から見ると回くどくも見えるやり方で彼女なりの幸せを見出そうとする。

    実際に開催された写真展にフィクションの人物を置いて始まりの舞台にしたのにも面白みを感じたけど、何か伏線があるのかな?と余計なことを考えていた。

    度重なる出会いと別れで人生の機微を味わった自立系女子が冒頭の‘66年ではどのような成熟を見せているのか。結末に直結する類の伏線は(恐らく)なかったけど、彼女の生き方と写真展での反応が全てを物語っていたのかなと今になって思う。

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    2021年10月21日
  • 賢者たちの街

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    1930年代後半のニューヨーク。
    若いケイトとイヴは、銀行家ティンカーと偶然出会う。仕事と恋と華やかな上流社会との交流。
    抑えられない恋心と自尊心の間で、それぞれが自分に正直に生きていこうとしたのかな。

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    2020年11月14日
  • 賢者たちの街

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    1966年、NYの近代美術館(MoMA)で開催された古い隠し撮りの写真展(実際にあったものらしい)で懐かしい人物が写っているところからスタートする。始まりからお洒落。
    主人公ケイト・コンテントは大恐慌(1929年)のとき16歳となっているから、1913年生まれということになる。
    1937年から39年の間に、才能に恵まれて野心に満ちたロシア移民の二十代女性がハイ・ソサエティーに入り込んで、さまざまな人達と交流していくさまを描いたもの。
    先に読んだ「モスクワの伯爵」の作家の第一作らしい。
    二つの作品ともに、普通の人間は垣間見ることない、優雅な上流階級を描いていて、まるで映画の世界の中に引き込まれる。
    とにかく「お洒落」という言葉しか浮かばない描写が多いが、多様な人物が登場して飽きさせない面白さが同居している。

    この第一作では、作者のペダンティックな面が強調されていて、多数の小説等が引用または登場していて、巻末(476~8頁)に明示されている。(訳者注は施されていないが、第4章「もっとも残酷な月」は訳文から推察するに、T.S.エリオットの「荒地」(The Waste Land)の冒頭部分を意識したものではなかろうか)
    原題は「礼儀作法のルール」(Rules of Civility)、この本で重要な役割を果たしているジョージ・ワシントンの簡素な著作で、巻末に訳文が掲載されているのに、翻訳書では「賢者たちの街」としたのは、編集者の仕業だろうか。

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    2020年11月14日
  • 賢者たちの街

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    『モスクワの伯爵』で、とんでもない逸材を引き当てたと思ったエイモア・トールズの、これが長編デビュー作。一九二〇年代から一九五〇年代のロシアを舞台にしたのが『モスクワの伯爵』なら、これは一九三七年のアメリカ、ニューヨークが舞台。まるでタイムマシンに乗ってその地を訪れているかのような、ノスタルジックな世界にどっぷり浸れるのがエイモア・トールズの描き出す作品世界。デビュー作とは思えない完成度の高さに驚かされる。

    一九六六年十月四日の夜、中年の後半に差しかかっていた「わたし」はニューヨーク近代美術館で開かれた写真展のオープニング・パーティに出席した。黒のタキシードと色とりどりのドレスがシャンパンで酔っぱらう騒がしい会場を脱け出し、写真に見入っていた「わたし」は、その中に懐かしい顔を見つける。ティンカー・グレイ。二十年以上も前に撮られた二枚の写真には歴然とした違いがあった。一枚は金持ち然として疲れ、もう一枚はみすぼらしく薄汚れているものの眼が輝いていた。それには一つの物語があった。

    舞台はニューヨーク、マンハッタン。一九三七年の大晦日の夜、二十五歳のケイティは、ルームメイトのイヴと連れだって、グレニッチ・ヴィレッジにあるナイトクラブに出かけた。ホット・スポットという名の店ではクアルテットがジャズのスタンダード・ナンバーを演奏していた。持ち金が切れ、誰かにおごらせようとしていたとき、カシミアのコートを着た男が現れた。兄に待ちぼうけを食わされたセオドア・グレイ。裕福な銀行家は愛称をティンカー(鋳掛屋)だと告げた。

    一人の男に二人の女。典型的な三角関係のはじまりかと思ったが、予想は覆される。何日かたったある日、二人を乗せたテディのメルセデスがトラックに追突され、イヴが顔と脚に大けがを負ってしまう。責任を感じたテディは、退院後イヴを自分の高級アパートに同居させた。イヴの表現を借りるなら、「壊したから買ったの」だ。ルーム・メイトを失ったケイティは下宿を出て一人で暮らし始め、二人と会うことは稀になった。

    ケイティの本名はカティヤ。ロシア移民のコミュニティのあるブルックリンのブライトンビーチ育ちだが、現在はウォール街の法律事務所で秘書をしている。そういう意味では、サクセス・ストーリーの勝ち組である。イヴはインディアナ州の富裕層の娘で気ままな暮しに憧れてニューヨークにやって来た。ティンカーはケイティの読みではボストン生まれでアイヴィー・リーグ出身という上流階級に属する。

    一人の男をめぐる女たちの物語であると同時に、社会階層の上昇と転落の物語でもある。ニューヨークにアール・デコ様式の摩天楼が聳え立ちはじめた三十年代。資産家やその子息たちは何かというと広大な敷地内で豪勢なパーティを催していた。運転手付きのベントレーやロールス・ロイスの後部座席に乗り込んで、高級レストランやバーに出かけては仲間同士の集まりを楽しむ、スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』のような世界が、小説を鮮やかに彩る。

    その中には、テディの学校の上級生で、父親の後を継いだウォルトのような衒いのない本物の紳士もいれば、ディッキーのような若くて陽気な資産家の嫡男もいる。テディと暮らすうちに、イヴはその中に苦もなく入り込んでいく。そんなイヴは周囲の目にはテディの妻の座を射止めようとする野心家のように見えていた。ケイティもまた、秘書仲間の誘いで、彼女たちの兄弟が催すその種のパーティに顔を出すようになっていた。

    摩天楼の最上階から下界を見下ろす気分や、シャンパンやマティーニを飲んで出来たばかりのフランス料理店で極上の料理を味わう気分が、ケイティの眼を通してふんだんに披露される。多少、スノッブの匂いがする気がしないでもないが、これが「わたし」の回想視点であることを思い出せば、これくらいは許されるだろう。素のケイティはディケンズをこよなく愛する読書好きで、作中にはウルフやヘミングウェイといった当時の人気作家の文章が至る所に鏤められ、文学好きの心をくすぐる。

    大方の予想を裏切って、イヴに逃げられた傷心のテディはケイティに救いを求める。焼けぼっくいに火がついて、二人はつきあい始める。ところが、またもや邪魔が入る。今度はテディという人間にまつわる秘話だ。テディは苦労知らずのアイヴィー・リーガーではなかった。父の失敗のせいで学費が払えなくなり、プレップ・スクールを退学した過去を持つ。転落のハンディを背負いながら、必死で頑張ってもとの場所まで這い上がってきたのだ。

    親から受け継ぐのは、資産だけではない。食事のマナーや社交上の儀礼、服装や会話の品格といったブルデューのいう「文化資本」がものを言う世界。ワシントンの小さな本を読んだくらいでは身につくものではない。そういうことには厖大な金がかかるのだ。しかし、テディはそれを身につけることができた。そこに彼の秘密があった。あるとき、ケイティは偶然、それを見つけてしまう。それがテディとケイティとの仲を裂くことになる。

    冬に始まった関係が春を迎え、秋を知り、再び冬を迎える。季節の移ろいの中で、人々もまた移ろってゆく。ニューヨークという、世界に二つとない魅力にあふれる場所で繰り広げられる、粋で洒落ていて、疾走するジャズのように、目まぐるしい人間模様。ノスタルジックでありながらヴィヴィッドなムード満載の恋愛小説であり、勇気を持ち、真摯に自分の人生を生き抜こうとする人々の人間群像を描いた都市小説でもある。

    原題は<RULES of CIVILITY>。巻末に付録としてついている、若き日のジョージ・ワシントンが記した『礼儀作法のルールおよび交際と会話に品位ある振る舞い』の前半部分を踏まえているのだろう。このままでは、書店でハウツー本のコーナーに並べられかねないのを危惧して、邦題を『賢者たちの街』としたのだろうが、この小さな本は、作品の中では重要な役割を果たしている。そのまま『礼儀作法のルール』で、よかったのではないだろうか。

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    2020年09月09日
  • 賢者たちの街

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    1937年大晦日から1年間を通じてケイティ・コンテントが出会ういわゆる上流階級の人々とのストーリー。
    様々な人との出会いと別れがあり、1966年にはドアマン付きのアパートメントに住んでいるが、やっぱりあの頃のこと、ティンカー・グレイのことはビターな思い出で心の浅い引き出しにしまわれている。

    『正しい選択が本質的に喪失を明確にする手段であることも知っている』という一文が感傷的だった。

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    2026年07月23日
  • モスクワの伯爵 上

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    ネタバレ

    上下巻とも読んだ者です。
    上巻は当時のロシア貴族の思想や習慣、生活ぶりが描かれています。まさに世界を巻き込んでの激動の時代ですので、国も混乱状態。そんな中伯爵はロシア貴族としての誇りや生き様を監禁されている身でありながら悠々と示してくれています。
    翻訳故の独特な言い回しが新鮮で堅苦しく感じる所もありましたが、日本人とは違った感性を持った方々のお話はとても興味深かったです。
    伯爵の人生の終着点を見るべく下巻へ。

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    2026年06月03日
  • モスクワの伯爵 上

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    洋書独特の修辞表現には慣れていないが、ソ連時代の伯爵の粋な生き方に心が爽やかになる
    これ、下巻はどうなるのでしょう?

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    2026年04月24日
  • 賢者たちの街

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    けっこう評判だったので手に取ってみたが、
    そこまでノレなかったなというのが正直な感想。

    25歳のケイティ•コンテントが駆け抜けた1937年の大晦日から
    1938年の1年間を通して、彼女が出会った人々とのお話。
    舞台はニューヨーク・マンハッタン。
    今からおよそ90年前という時代設定ながら、
    描写を見て思い描くのは現代とそう大差変わらないマンハッタンの情景。
    そして登場人物の心理描写など、スマホがないだけで
    今の我々とそう変わらない。むしろ同じではないか。
    そう、何だかホロ苦い記憶を思い出させるそんなビターな物語であった。

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    2025年08月24日
  • リンカーン・ハイウェイ

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    ネタバレ

    スチュードベーカーというアメ車に乗ってリンカーンハイウェイ(アメリカを東西に横断する道路)を旅する少年たちのロードノベルだと思っていたけど、兄弟とその友達、そして行く先々で出会う人たちの物語だった。たった10日間の冒険だけど、679ページもあり重い。
    登場人物は問題児だと思っていたけど、みんな個性的があって魅力的。物語のラストは想像と違ったけど、こういうのもありだと思った。

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    2024年11月26日
  • 賢者たちの街

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    ネタバレ

    2022.5 いかにもアメリカ ニューヨークの小説といった感じ。アメリカ人はこういう小説が好きなんだろうけれど日本人の私にはその良さがよくわかんない…

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    2022年05月09日
  • 賢者たちの街

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    ケイティにとって、ニューヨークでの、1937年の大晦日からの1年間は特別でかけがえのないものであった。

    読書を愛するケイティが、イヴ、ティンカー、ハンク、ウォレス、アン等(個人的にディッキーとビッツィも挙げておきたい)、印象に残る個性的な友人たちと織り成す想い出は、当時の時代性や文化の壮麗な描写とのバランスも相まって、上品なチャーミングさと冷静なクレバーさが(あと、奔放さも)混在した素晴らしさの中に、シリアスさもきっちり含まれており、なぜ、特別な一年なのかが、読んでいく内に明らかになるストーリー展開も素晴らしいです。

    私みたいに、当時のニューヨークの文化をあまり知らなくても、親切な解説に、その説明や、この作品の主旨が書かれているので、読書中に分かりづらいところがあっても気にせず、最後まで読むことをお勧めします。興味深い文化の濃さも良いのですが、それを抜きにしても、友情や愛情、先の読めない人生の意外性は、私達にも共感出来る万国共通のものだと思いますので。

    解説にあった、イヴが主役の中篇も読みたい。日本語で読める時が来ますように。

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    2020年10月13日