エイモアトールズのレビュー一覧

  • モスクワの伯爵

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    ロシア革命の後、ホテルに軟禁されてしまった伯爵の半生。
    時代に流されながらも、「自らの境遇の主人とならなければ、その人間は一生境遇の奴隷となる。」をモットーに、紳士的で洗練された日々を過ごす。
    そこには出会いも別れもあり、幻想的なラストを迎える。

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    2020年08月23日
  • モスクワの伯爵

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    久々に読み応えのある小説を読みました、面白かったです。
    設定に合わせて、旅館に閉じこもって読みました。今年の夏休みの思い出。

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    2020年08月10日
  • モスクワの伯爵

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    ネタバレ

    ロシアと言うと、本だとトムロブスミスのチャイルド44、絵画だと奇しくも作品内でもあがっていた雷帝が自分の息子を殺しちゃうやつ、映画だとナイトウオッチャーとかからのイメージがメインだった。知らない(想像もしなかった)ロシアがそこにあった。こんなに愛すべき魅力的な人々で溢れた国なの?(失礼)というのが正直な感想でした。
    面白かった。

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    2020年03月15日
  • モスクワの伯爵

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    不思議な小説。帝政ロシアからソ連へと変わる時代を舞台とする。主人公のロストフ伯爵は裁判で、メトロポール・ホテルを出たら銃殺という刑に処される。ロストフ伯爵が暗い人生を歩むのかと思いきや、ワインホテルの食事を楽しみながら、それほど不自由ではない生活を送る。転機はソフィアという子供を預かったところから。父親はシベリア送りで、母親は夫を追いかけていくという状況なので、本当の家族が一緒になるのは絶望的である。ソフィアと伯爵の奇妙な生活を長らく送り、大団円へと向かう。

    伯爵を客観視すると、軟禁状態ではあるものの、外出できないだけで不自由なく生活しているように見える。でも、事はそんな単純ではない。自由と

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    2019年11月05日
  • 賢者たちの街

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    けっこう評判だったので手に取ってみたが、
    そこまでノレなかったなというのが正直な感想。

    25歳のケイティ•コンテントが駆け抜けた1937年の大晦日から
    1938年の1年間を通して、彼女が出会った人々とのお話。
    舞台はニューヨーク・マンハッタン。
    今からおよそ90年前という時代設定ながら、
    描写を見て思い描くのは現代とそう大差変わらないマンハッタンの情景。
    そして登場人物の心理描写など、スマホがないだけで
    今の我々とそう変わらない。むしろ同じではないか。
    そう、何だかホロ苦い記憶を思い出させるそんなビターな物語であった。

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    2025年08月24日
  • リンカーン・ハイウェイ

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    ネタバレ

    スチュードベーカーというアメ車に乗ってリンカーンハイウェイ(アメリカを東西に横断する道路)を旅する少年たちのロードノベルだと思っていたけど、兄弟とその友達、そして行く先々で出会う人たちの物語だった。たった10日間の冒険だけど、679ページもあり重い。
    登場人物は問題児だと思っていたけど、みんな個性的があって魅力的。物語のラストは想像と違ったけど、こういうのもありだと思った。

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    2024年11月26日
  • モスクワの伯爵

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    読みたかった本の中の一冊。 チャーミングな小説でしたが、最後のスリリングな展開には心踊りました。ロシア版『ショーシャンクの空』?。『自分の境遇の主人とならなければ…』は良い言葉でした。 600ページ、大晦日に読み終えて良かった❗映画『カサブランカ』、観てみます

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    2022年12月31日
  • 賢者たちの街

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    ネタバレ

    2022.5 いかにもアメリカ ニューヨークの小説といった感じ。アメリカ人はこういう小説が好きなんだろうけれど日本人の私にはその良さがよくわかんない…

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    2022年05月09日
  • 賢者たちの街

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    ケイティにとって、ニューヨークでの、1937年の大晦日からの1年間は特別でかけがえのないものであった。

    読書を愛するケイティが、イヴ、ティンカー、ハンク、ウォレス、アン等(個人的にディッキーとビッツィも挙げておきたい)、印象に残る個性的な友人たちと織り成す想い出は、当時の時代性や文化の壮麗な描写とのバランスも相まって、上品なチャーミングさと冷静なクレバーさが(あと、奔放さも)混在した素晴らしさの中に、シリアスさもきっちり含まれており、なぜ、特別な一年なのかが、読んでいく内に明らかになるストーリー展開も素晴らしいです。

    私みたいに、当時のニューヨークの文化をあまり知らなくても、親切な解説に、

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    2020年10月13日
  • モスクワの伯爵

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    主人公の伯爵がホテルに軟禁されて過ごす32年間を綴った物語。細かい描写や彼の紳士的で気遣いができるキャラクターを表すシーンが非常に多く、またモスクワの最高級ホテルであるメトロポールを舞台にしていることから、600ページに及ぶ長編小説とはいえ、まるで映画を観ているかのようなストーリーだった。世界からやってくるVIPたち、ゲストから給仕となり最高級のおもてなしをしていく伯爵の姿、煌びやかなクリスマスの内装や、素晴らしい料理の数々。設定が本当に素敵。

    私は正直ロシアに関連する歴史に疎いので、舞台となっている皇帝時代からスターリンの時代がきて、そこから更に新しい時代へ進む過程がどのようなものだったの

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    2020年08月09日
  • モスクワの伯爵

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    革命を経て、帝国から共産国へ変わったロシア(ソ連)。貴族だからという理由での銃殺刑を免れ、モスクワの名門ホテルに生涯軟禁されることなった元伯爵の物語。
    宝塚に、「神々の土地」という芝居の演目がある。おそらくいま最もヅカファンから支持されている座付き作家上田久美子さんの作品で、30年以上宝塚ファンの私がもしかしたら一番好きかもしれない演目である。帝政崩壊・革命のきっかけともなったラスプーチン暗殺の実行者として知られる、時の皇帝ニコライ二世の従弟 ドミトリー・パヴロヴィチ・ロマノフが主人公のモデルになっている、美しく重厚な作品だ。ストーリーが登場人物を動かすのではなく、登場人物がストーリーを作って

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    2020年06月11日
  • モスクワの伯爵

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    ビルゲイツがこの夏読むべき5冊の本にあげていたのでふーんと思いながら読んでみた。

    確かに境遇に対して楽天的で、主人公の生い立ち、教養、人間力みたいなものが彼を魅力的にしていたと思う。

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    2019年07月21日