小松亜由美のレビュー一覧

  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    小松亜由美の今宮准教授シリーズの短編が掲載されていました。相変わらずテンポ良くて楽しめました。
    七尾与史の作品はよく読んだし、ちょいちょい歯科が絡むなぁとは思っていましたが、歯科医師だったとは。

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    2025年08月27日
  • 遺体鑑定医 加賀谷千夏の解剖リスト

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     小松亜由美さん2冊目。『イシュタムの手 法医学教授・上杉永久子』よりも本作の方が早い刊行だったんですね。こちらも法医学・遺体鑑定に係る医療ミステリーで、法医学(解剖)のリアルを描く原点なのかと感じました。

     主人公は法医学解剖医・加賀谷千夏。寡黙だけれども腕はピカイチ。彼女の握るメスが、死者にまつわる謎を解き明かしていく展開です。解剖場面の描写がリアルで濃く、事件や死者の背景が薄い印象もありました。

     エピローグあってプロローグなし? 代わって冒頭に秋田の地方紙の事件記事が…。この意味するところは最終話まで不明(ほぼ見当が付いてましたが)。
     4篇それぞれで視点人物が変わり、優秀だけれど

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    2025年08月21日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    「多重人格の精神科医」「解剖技官」「当直当番の外科医」
    「歯科医」「介護認定」など医療現場の犯罪について5短編。

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    2025年05月16日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    改めて考えると、医師作家さんって案外多いんだな。今作の共著者5名以外にも、夏川草介さん、知念実希人さん、朝比奈秋さんなど好きな医師作家さんがたくさん。あまり自覚していなかったけど、医療ものが割と好きみたい。
    精神科、歯科、在宅医療など、舞台になっているところもバラバラで、新鮮な気分で読めた。
    初読みの七尾与史さん「患者は二度死ぬ」と南杏子さん「サイレント·ペイシェント」が好みだった。

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    2025年05月13日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    謎解き診察室 本日も異常あり/久坂部羊他4名/幻冬舎文庫/「悪いのはわたしか」は、解離性同一性障害(いわゆる多重人格)を題材として挙げているが、精神に関する病気に対して十分読者が理解できていないため、最後のオチになる部分が理解できない。他の作品はそれぞれの著者の専門的見地を絡めた内容で特色ある内容となっている。

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    2025年04月25日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    ドクター作家5名の共著だが、小説家としてのレベルが違い過ぎて、久坂部氏と七尾氏はやはり面白いが、他3名は今二つで読み飛ばしたくなるような出来。

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    2025年04月07日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    ネタバレ

    2025/03/08リクエスト 1
    『サイレント・ペイシェント』がよかった。
    介護認定の詐欺。誰しも認定してもらいたい、そうでなくては生活が成り立たない、そんな気持ちを考えると、詐欺はいけないことだがそう思う気持ちも理解できなくないと思う。

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    2025年04月03日
  • 謎解き診察室、本日も異状あり

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    久坂部羊、小松亜由美、中山祐次郎、七尾与史、南杏子『謎解き診察室、本日も異状あり』幻冬舎文庫。

    5人の医師作家による医療ミステリー短編アンソロジー。

    中山祐次郎と南杏子は初読みの作家。七尾与史が医師作家だとは知らなかった。

    七尾与史の『患者は二度死ぬ』がピカイチで、後は並以下の出来だった。

    久坂部羊『悪いのはわたしか』。そういうオチであったかと納得するも、真実は一体何処にあるのかと頭の中が混乱した。新聞で人生相談の連載を持つジャズピアニストにして精神科医である女性医師の元に怪文書が届く。怪文書が届いてから女性医師は次第に精神的に弱っていくのだが……

    小松亜由美『半夏生のトルソー』。瓢

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    2025年03月29日
  • イシュタムの手 法医学教授・上杉永久子

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    ネタバレ

    秋田弁や土地の描写が地元民にはうれしい!
    司法解剖の話だからグロかったり怖いのかなと思ったけれど、それ以上に死の真実に迫る姿がとても面白かった。短編なのもありがたい。
    上杉教授のキャラクターが強くてキャッチーだから、難しそうな内容でも分かりやすく読めた。
    火事だから焼死、家族みんな倒れたから食中毒、って、安易に考えてはいけないんだなと。
    幼い乳児を亡くし虐待の疑いをかけられている母にかけた「家族を弔う義務がある」の言葉が、生きる救いになった気がした。
    シリーズ化できそうだし、してほしい!

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    2025年03月23日
  • 誰そ彼の殺人

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     法医解剖。異常死と判定された死体を司法に基づき解剖する検屍行為のことだ。
     死亡推定時刻や致命傷、使用された凶器などのほかにも、法医解剖によってわかることは意外なほど多い。

     遺体を詳細に調べ、犯人の計算外の隙を見出し事件解決に導く解剖医と技官の活躍を描く、法医解剖連作ミステリー。
              ◇
     暗く重い空気の中、ホルマリンの臭いと飛び交う数匹の小バエに不快さを感じつつ、私は解剖の準備に取り掛かった。
     ここは仙台市にある杜之宮大学医学部の法医解剖室だ。間もなく宮城県警から遺体が到着する。それまでに解剖の準備を済ませなくてはいけない。

     解剖台の脇に、メスや剪刀、ピンセット、

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    2025年03月02日
  • イシュタムの手 法医学教授・上杉永久子

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    著者は、臨床検査技師免許を持ち、法医学教室で解剖技官を務めるという、ちょっと変わった経歴。
    それが遺憾なく発揮されている本連作。
    主人公は秋田医科大学の法医学教授である上杉永久子(とわこ)。語り手は上杉教授の教室に所属する博士課程院生の南雲瞬平。
    タイトルの「イシュタム」の由来はなかなか出てこないが、中盤以降で南雲が説明している。マヤ神話に出てくる、「自殺を司り、死者を楽園に導く女神」のことだという。

    収録作は5話。
    いずれも検死のため、永久子の元に運ばれた遺体の解剖から、事件の背後にある意外な事実が現れる形式。
    火災後に発見された老夫婦と思われる二体。
    食中毒で倒れた家族。
    乳児の不審死。

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    2025年02月10日
  • 遺体鑑定医 加賀谷千夏の解剖リスト

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    会話が関西弁(京都弁?)多めなので何となくの雰囲気でざっと読む感じになってしまう。解剖シーンも生々しいので、全体的にざっとしか読めなかった。千夏の過去は気になるけど次作は保留かな…。

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    2025年02月07日
  • 遺体鑑定医 加賀谷千夏の解剖リスト

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    憶測だけではなく、遺体を通して事実を確認していく仕事のすごさを感じました。

    淡々としている印象の裏には、背負っている何かがあるのかもしれないなと思いました。

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    2024年12月25日
  • イシュタムの手 法医学教授・上杉永久子

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    法医学物の連作短篇5篇
    大学院生2年の南雲が上杉法医学教授の指導の下成長していく話。検死がポイントとなるので医療に関する描写の後の謎解きが興味深い。ただ死体だからいいようなものの、南雲くんの失敗の数々に外科医でなくて本当に良かったと思った。

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    2024年10月25日
  • 解剖医・今宮准教授の推理1

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    ネタバレ

    今宮准教授が主人公の物語を読んでいるというよりは、被害者は何が原因でどうやって死に至ったのかを科学的根拠をもとに、作者さんが説明してくれているのを黙々と聞いている、といった気分になった。

    解剖に関する知識や情報、病理学的な所見に関する解説は、さすがに凄いな、へーそうなんだと感心しきりだったけど、授業や講義を聞いている感覚に近くて、キャラに感情移入するとか、今宮准教授カッコいい!とか、物語の流れ没入してハラハラするといったことにはならなかった。

    物語の大きな謎の一つでもある、被害者が犯人を含む関係者を集めた理由が何だったのかの答えが、死期が近いからお礼を言いたかったんだとなっていたけど、彼ら

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    2024年06月11日
  • 遺体鑑定医 加賀谷千夏の解剖リスト

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    現役の解剖技官の方が著者だけあって、解剖の様子がとてもリアル。医療業界で働いてる人間としては法医学も興味があったのでこんな感じなのかと想像しやすかったです。話は短編4作品で淡々と進んでいく感じ。

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    2024年05月07日
  • 誰そ彼の殺人

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    解剖技師の女性が主役の法医学ミステリーです。
    主人公の上司がめちゃくちゃな記憶力や知識を持って事件の真相を導きだす感じで、女性自身は学ぶ側の目線でした。

    登場人物は同じミステリーが4本、短編集です。いわゆるミステリーほど起伏はなく淡々と進んでいきます。そのくせ法医学の知識が詰め込まれているので、ミステリーというよりは新たなジャンルなのでは?と読んでて思いました。

    人間模様もそれほど複雑ではなく、さくっと読めるので、軽い推理小説を読みたい方におすすめです。

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    2023年12月23日
  • 遺体鑑定医 加賀谷千夏の解剖リスト

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    小松亜由美『遺体鑑定医 加賀谷千夏の解剖リスト』角川文庫。

    医学部法医学教室で現役の解剖技官を務める著者による法医学ミステリー。4つの短編とプロローグを収録。

    無味乾燥。まるでノンフィクションのようなドラマ無き法医学ミステリーという感じだ。いずれの短編も面白いテーマであるのにミステリーの要素が希薄で、主人公を中心としたストーリーに山谷が無いことが残念でならない。

    『エクソシズム』。全くミステリーは感じられず、まるでノンフィクションのような短編である。主人公は遺体鑑定医としても普通の仕事をしただけに過ぎないように感じた。交通事故死を切っ掛けに娘に悪魔が取り付いたと悪魔祓いを主体とする怪しげ

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    2023年03月13日
  • 遺体鑑定医 加賀谷千夏の解剖リスト

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    法医学に携わってる作者さんなので、遺体の解剖シーンがリアル。
    ミステリというよりかは異状死体がどうしてでてきたのかを暴く話で、内容は難しいけどどういうふうに検死をするのかの参考になるのかも。

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    2023年03月01日
  • 誰そ彼の殺人

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    誰そ彼の殺人/小松亜由美


    法医学系のミステリー

    主人公は解剖技官の梨木楓
    法医学教室准教授の今宮貴継

    死体となって発見された人の原因を、
    検死(屍)で解き明かす。

    亡くなった人の身体が語る死因を、
    法医学の知識が解明する。

    物言わぬ命がこぼれ落ちてしまった体、
    死人の身体はその死因を雄弁に語る。

    二人のコンビが軽快。

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    2022年01月28日