篠田謙一のレビュー一覧

  • 科博と科学 地球の宝を守る

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    科博内部の研究者から初めて館長職に就任した著者が語る、
    博物館とは。科学系博物館とは。そして、国立科学博物館の
    足跡と未来の展望について。
    ・はじめに
    PART1 文化としての科学
    PART2 博物館の役割
    PART3 科博の実践――「リアル」の価値を問い直す
    ・あとがき
    コラム、写真出典一覧有り。

    科博の歩み、実情と未来への展望を伝える内容です。
    技術開発と科学の進歩は、ホモサピエンスの進化と
    ゲノム研究。古代ゲノムの解析での人類の進歩の研究へ。
    それは、自然科学と人文科学の関係性。
    自然科学も文化の一部として社会に定着させる重要性がある。
    国立科学博物館の歴史は、理工系と自然史。
    5つの

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    2024年05月08日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    現代の人間の起源をゲノム解析から明らかにしようとしている研究の成果がよく解り、驚かされます。ただ、この研究の最も価値ある成果とは、民族や人種に優劣はなく、もとを辿れば皆1つだ、ということ。それは世界平和に科学でアプローチしようとしている、と私は感じました。是非、この研究がさらに進歩するとこを祈ります。

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    2024年04月29日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    遺伝子から人類の起源を追うだけではなく今の私達というのはあらゆる場所、時代の人間の遺伝子が複雑に絡み合っている。
    それを通じて今の人種という区分け、生じる差別には少なくとも長期スパンで見ると全く意味の無いものだということを伝えてくれる大事な本だと感じた。
    残念ながら私はこういう方面の知識が詳しく無いので理解せずに読んでた部分もあるけど、それを通しても今の差別問題に対して新たな方法を提示してくれるのかもって希望が見えた気がした。
    できるなら読める人は読んだ方がいいかもしれない…それくらい新しい視点を与えてくれる本。

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    2024年03月24日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    何が衝撃かって、おそらく歴史学とか言語学とか(はたまた文化学かも)は根本から覆ることになるだろうってことです、DNA解析みたいなことは。それくらいの物的証拠を見出せるんですから。例えば昔よく聞いた縄文・弥生の人たちの違いに関する考察って最早素朴な素人的意見としか思えませんもの。
    しかし、いやぁ、ヒトって太古からはるか遠くに動いているんですねぇ。

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    2024年02月25日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    DNAをたよりに、まだ人類アフリカから世界へ拡散した時代の事が分かるなんて、本当に科学の進歩のおかげです。しかも、超昔なのに骨が無くてもかつて住んでいた土壌からゲノムが採取できるって心底驚きでした。

    それにしても、ネアンデルタール人ってどんな人たちだったのでしょうか。脳容量が人類より大きかったらしいですが、発達していたのは視覚に関わる後頭葉部分で、思考や創造性を担う前頭葉が発達した人類とは異なっていたそうです。興味が尽きないですね。

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    2024年01月17日
  • 新版 日本人になった祖先たち DNAが解明する多元的構造

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    DNA解析。沖縄の日本人よりも、本州の日本人の方が大陸の漢民族に近い。大陸漢民族、日本本土人、琉球の人、という距離関係。琉球の人は漢民族よりも日本本土人に近い。

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    2021年08月15日
  • 江戸の骨は語る 甦った宣教師シドッチのDNA

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    考古学好きの人にはお勧めです.加えて科学者としての研究に対する取り組み方を読み取ることができて大いに感銘を受けました.最新のDNA解析で埋もれた骨が誰だったかを突き止める,という推理小説的楽しさもあります

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    2019年12月23日
  • 江戸の骨は語る 甦った宣教師シドッチのDNA

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    本書は、DNA分析を駆使する自然人類学の研究により、江戸時代の切支丹屋敷跡から出土した人骨が、18世紀に新井白石と対話したことで日本史の教科書にも名を刻むイタリア人宣教師ジョヴァンニ・シドッチのものであることを解明したことのドキュメンタリー的な記録である。
    遺跡から出土した人骨が誰のものかを科学の力で特定するという内容で、読んでいてとてもワクワクした。(詳しく説明されてはいたのだが)DNA分析の原理などについて十分に理解できたとは言い難いけれども、自然人類学をはじめとする科学研究の面白さは、十分に感じることができた。
    また、発掘調査の主体であった文京区に対する様々な不満も赤裸々に記されていて、

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    2019年12月10日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    そもそも化石からゲノム分析が出来るというのに驚き。しかしあまりにも複雑すぎて読むのに時間がかかったわ。

    「それぞれの個人はホモサピエンスという巨大なネットを構成する結び目の一つ」という表現、腑に落ちました。宇宙からものが見えている方の言葉ですね。
    ちょっと違うかもしれないけど、福岡伸一さんの動的平衡、水の渦の例えを思い出しました。
    分子生物学触ってるとこうなるのかな?

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    2025年10月07日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    いま話題の国立科学博物館・篠田館長のご専門は分子人類学であり、DNAなど遺伝子分析から人類の進化史を探る研究をされてきた。昨年のノーベル医学賞ではOISTのぺーポ博士が選ばれたように、遺伝子シークエンスによる我々のルーツ研究は日進月歩で発展している分野だ。

    驚くべきなのは、ネアンデルタール人やデニソワ人といった絶滅人類とも交配し、現在の我々の遺伝子にもその数%の痕跡が認められることだ。そしてホモ・サピエンスには約30万年前と約10万年前の二度、出アフリカしたと考えられ、初期拡散は約20万年前には失敗に終わった。つまり最初は、他の人類との競争に敗れたのだ!

    この辺りの研究成果と、ハラリ氏の『

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    2025年08月11日
  • 科博と科学 地球の宝を守る

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    科博の内側を知れておもしろい反面、なぜか読み進めづらくて度々寝落ちしました
    でもマルス置いてあるから大好き

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    2025年01月26日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    2025-01-01
    Youtubeで著者のインタビューを見て読む
    DNA解析で判明したことは多いが
    まだまだわからないことは多い
    人種間の差より個体差の方が大きい

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    2025年01月02日
  • 科博と科学 地球の宝を守る

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     生きている地球を収める場所、国立科学博物館。その存在は過去から未来への知恵の架け橋となる。
     だが運営は容易ではない。収益を生む施設ではなく予算確保に苦慮する日々が続く。篠田謙一館長のもとクラウドファンディングが行われ目標を大きく上回る支援を集めた。
     それはこの施設の意義を多くの人が理解し存続を願った証だ。学びの場としての役割、未来への投資としての価値。
     この博物館が紡ぐ物語は国民全体の願いに支えられている。博物館、美術館の役割は大きい。

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    2024年12月26日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    近年のDNA検査の充実を基に、アフリカで生まれた人類がどのように移動し交雑していったか、日本人とは何か、など、最新情報が平易に語られ非常に分かり易い。

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    2024年10月15日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    ネタバレ

    新書大賞第2位ということで手に取ってみた。
    以前は古人骨からミトコンドリアを取り出し分析することしかできなかった(十分すごいと思う)。しかし科学の進歩に伴い、21世紀になってから古代ゲノム解析が可能になった。古代ゲノム解析によって古人骨のかけらや便などからも多くのことがわかるようになった。それは性別や性別だけではなく食生活から集団の規模まで。それらの情報を集めることで人類の起源(どういった流れでホモサピエンスが世界展開を成し得たか)を読み解くのが本書である。

    古代ゲノム解析によって非常に多くのことが解明できるというのは衝撃だった。特に遺伝的特徴を共有している集団と言語的集団が相関関係にあると

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    2024年09月15日
  • 科博と科学 地球の宝を守る

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    歴史とか未来とかを考える時、どのくらいのスパンで考えるかで結果や考察が変わってくるというのが、あらためて分かった。科博行ってみたい

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    2024年08月21日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    アフリカでホモ・サピエンスが誕生し、生物の進化みたいに、直線的に世界に広がっていったというイメージでしたが、そうではなく、各地に発生したホモ属との交雑を経て、滅んだ種族もある中で今日のホモ・サピエンスが世界に広がったとのこと。そう言われれば、その方が自然。交雑の中で一番残っている遺伝子がホモ・サピエンスということなのでしょう。研究が進むにつれどんどん真実がアップデートされていく分野なんですね。世の通説はあまりに単純化されている気がします。本書は学術度が高く素人には多少しんどかったです。

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    2024年05月13日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    人類の起源や移動について、化石の骨格や年代から推定する20世紀の手法に変わり、近年のDNA解析によりわかってきた事実を詳細に書き記している。
    のだが、ゲノムからわかる人類の交配・進化・移動が複雑すぎて頭がこんがらがった。しかもサンプルがまだ足りないときているので、研究はまだまだ続く。
    ものすごい研究であるのはわかるが、ちょっとした興味本位で読んだためカウンターパンチを食らってしまった。
    現代人のゲノム解析をして、ルーツを見ていたのは面白かった。

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    2024年04月21日
  • 科博と科学 地球の宝を守る

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    書店で見かけて気になってはいたんだけど、直接のきっかけはどこかの書評から。科博、行きたいな~。一度だけ立ち寄った時も、短時間しか滞在できず、不全感しか残ってないからな~。本書を読んで、そういえばクラファンの話題で見かけたときにも、凄くいきたい気分が盛り上がったんだったと思い出した。それにしても、国立なのに国からの救済措置はろくに得られず、更には内部留保も許されんって、えらい厳しい条件だな。一般企業だと考えられんことだけど、こういうところにも、利潤企業最優先、公の部分については、自分たちが太ることしか考えん、っていう国の本質が垣間見えて嫌だな。本筋とは逸れるけど、そんなことが印象に残っちゃう。

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    2024年04月15日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    ネタバレ

    人類の起源をDNA解析による研究をわかりやすくまとめている内容

    PCR法などが進み DNA解析が進んできており
    恥ずかしながら 私が学生時代に学習した内容は古くなっている
    サヘラントロプス・チャデンシスはなんとなく知っている程度である
    デニソワ人とネアンデルタール人の関係は面白そう
    また、その中で交雑が行われているということは驚きだった

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    2024年04月10日