科博と科学 地球の宝を守る

科博と科学 地球の宝を守る

小説・文芸
1,056円 (税込)

5pt

明治10年に創立した上野・国立科学博物館。どんな組織であり、研究員は日夜何をしているのか? 日本中が注目したクラウドファンディングの舞台裏とは? 新書大賞2023第2位『人類の起源』著者にして現・科博館長が明快に説き語る、「文化としての科学」論!

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

科博と科学 地球の宝を守る のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    科学博物館の取り組みについてとてもわかりやすく解説されていた。しかし独立行政法人通則法は好きになれない。

    0
    2026年06月20日

    Posted by ブクログ

    「科学を文化に」科博(国立科学博物館)の館長が語る科学とは、博物館とは、科博とは。そしてあのクラファンのこと。
    ものすごく面白く興味深い内容。これは博物館や科学に興味のない人にこそ知ってほしい内容。興味を持つことが、地球の宝を守る。

    0
    2024年08月10日

    Posted by ブクログ

    何冊かオーディブルを聞いてきたけれど、この本ほどオーディブルらしいものはなかったように思う。
    ナレーターはデジタルボイスで、内容が科博と科学についてというものだったため、私が子どもの頃に思い描いていたSFのような手触りをしていた。
    とはいえ、手触りこそSFではあるものの、内容はれっきとした現実、あまり手放しで楽観視出来ない状況というか、いささか情けない気持ちになってしまう現状があったりする。しかし、著者はひたすらに前向きで言葉選びも丁寧だ。文理を超えての、人文学に教育の軸を……という考えにも同感だ。
    残念なことに、こうした話を読んだり聞いたりするのは、興味を持つ人が多数を占めるわけだけれど……広く聞いて欲しい内容だと思う。
    若干の難点は、著者の専門に紙面(オーディブルの場合は、どういうべきなのかしらん)を多く取っていて、我田引水な印象があるところだろうか?
    科博といえば、クラファンの成功が想起されるが、この件についての詳細もあって、ジャーナルとしても興味深かった。

    0
    2024年08月06日

    Posted by ブクログ

    ハヤカワ書房が!新書シリーズを出している!と遅ればせながら気づき、まずはこの作品から読み始め。

    「科学を文化に」のスローガンの意味は、読み通すと理解でき、科博及び科学に取り組む方々すべてを応援したい気持ちになる。
    長いスパンで物事を捉えることの大切さを感じた。

    0
    2024年05月05日

    Posted by ブクログ

    国立科学博物館が資金難に陥り、クラウドファンディングで応募をしたら、目標金額の1億円を大きく上回る9億円超の支援が集まったという。
    研究者だけでなく、一般の人々にとっても大切な場所であることが証明されたのだと思う。
    私たちが生きている現代社会は、効率や生産性に支配されてしまっている。
    ビジネスの世界に身を置いていれば、それは当たり前のことだ。
    「それは今すぐ役に立つのか」
    「どれぐらい儲けが出るのか」
    我々は日々、短期的な成果ばかりを追い求めている。
    一方で、博物館のような「文化」を担っているものの使命は、その真逆を行くものだと言える。
    科博の役割は、決して、展示を行うことだけではない。
    日本、そして地球の歴史を物語る「標本」を収集し、未来へ向けて保管し続けることだ。
    その数は、なんと500万点を超えるという。
    中には、今すぐ何の役に立つのか、誰にも分からないような標本も大量に含まれている。
    ただの石ころのように見えるもの。
    見たこともない虫の死骸。
    古びた骨の破片。
    それらを、莫大なコストと労力をかけて、ひたすら集め、整理し、守り続ける。
    著者は、これらを「地球の歴史のアーカイブ」と呼ぶ。
    「今すぐ役に立つかどうか」という短い時間軸で、その価値を測ってはいけないのだ。
    この指摘に、私は考えさせられた。
    我々は日常の中で、全く同じ罠に陥っている。
    目先の利益や、今期の数字にばかり目を奪われてしまう。
    すぐに成果の出ない基礎的なデータの蓄積や、目に見えない組織文化の醸成を、お座なりにしていないだろうか。
    そういう「見えざる資産」を、無駄なものとして削ぎ落としていけば、短期的には効率が良く見えるかもしれない。
    しかし、長い目で見れば、それは組織の未来の可能性を自ら摘み取っているのと同じことだ。
    効率化の美名のもとに、本当に大切な「富」を破壊してはいけない。
    科学が持つ、この終わりのない地道な蓄積の姿勢から、私たちは学ぶべきことが山ほどあると感じた。
    本書の中で、私が面白いと感じたのが「最新のテクノロジーが、過去の標本の価値を一変させる」という話だ。
    100年前に採集された、古い標本があるとする。
    当時の科学者たちは、その外見を観察し、大きさを測り、分類することしかできなかった。
    情報量としては、それが限界だったのだ。
    しかし現代になって技術が進化し、状況は劇的に変化した。
    一例として、DNA解析技術が飛躍的に進歩したことで、かつては「ただの骨の破片」でしかなかった標本から、現代の技術を使えば、目に見えないゲノム情報を抽出することができたりする。
    そこから、その生物がどこからやってきて、どのような環境で生きてきたのか、詳細な歴史(ナラティブ)を読み解くことが可能になった。
    過去の科学者たちが、未来のテクノロジーを予想して標本を残したわけではない。
    「とにかく、今ある事実を正確に残しておく」
    その純粋な思想があったからこそ、現代の我々がその遺産を使い、新しい真実を発見できている。
    過去の遺産が、最新技術によって新しい意味を持って蘇るというのは、なんと壮大でロマンのある話だろうか。
    この構造は、現在のビジネスにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の本質とも深く繋がっているような気がする。
    組織のあちこちに散らばっている、過去の業務記録や古いデータ。
    それら単体を見れば、無味乾燥で、使い道のないゴミのように見えるかもしれない。
    だが、現代には生成AIや高度なデータ分析ツールが多数存在する。
    バラバラだった過去のデータを一元管理し、横串で解析を試みた瞬間、それは企業の強力な武器へと生まれ変わる可能性がある。
    思いもよらない顧客のニーズや、業務改善のセンターピンが、そこからあぶり出されることがあり得るのだ。
    だからこそ、私たちは今この瞬間から、データを正しく集めて残さなければいけない。
    未来の誰かが、より優れた技術でそれを活かしてくれると信じて、バトンを繋いでいく。
    地道な日々のルーティンワークであっても、それが未来のイノベーションの土壌になると思えば、仕事に対する熱量も変わってくると思う。
    科博の収蔵庫には、同じ種類の生物の標本が、何百、何千と並んでいるという。
    普通の感覚からすれば、「同じものをそんなにたくさん集めてどうするのか」と疑問に思ってしまう。
    代表的なものを一つか二つ、きれいに残しておけば十分ではないか、と。
    しかし、著者は「それでは意味がない」と断言している。
    重要なのは、個体ごとの「違い」であり、バラつきなのだ。
    生物の進化の歴史において、最も神秘的に思うのは、生命の持つ「不完全さ」だ。
    細胞が分裂し、DNAを複製するとき、ごく稀にコピーミスが起きる。
    これを突然変異と呼んでいる。
    もし、この複製システムが完璧で、寸分の狂いもなく100%同じデータをコピーし続けるものだったとしたら、地球上には最初の一細胞生物しか存在しなかったはずだ。
    エラーという「不完全さ」があったからこそ、多様な個体が生まれている。
    そして、その多様性があるからこそ、地球の環境が激変したときに、たまたまその環境に適合する個体が生き残っていく。
    均一であることは、一見すると効率的で美しく見えるが、生物学の視点に立てば、最もリスクが高い危険な状態と言えるのだ。
    一つの環境変化や感染症の流行で、集団全体が一瞬で全滅しかねない。
    この多様性の理論は、現代の組織運営やキャリア論にも、そのまま鋭く突き刺さると思う。
    企業組織の中にいると、私たちはついつい均一であることを良しとしがちだ。
    前例を踏襲し、ミスを極端に恐れ、同じような考え方、同じようなスキルの人ばかりを揃えようとしてしまう。
    同質性の高い環境は、居心地が良いかもしれない。
    指示も通りやすく、短期的な効率は上がるだろう。
    しかしながら、現代のような変化の激しく、未来の予測が困難な時代において、均一な組織は極めて脆弱だと言わざるをえない。
    一度、大きな市場の変化やテクノロジーの荒波に直面したとき、一気に崩壊してしまう危険を孕んでいる。
    今こそ、私たちは「違いを楽しむ」姿勢を持つべきだ。
    組織の中に、異なる背景や価値観を持った「異能」の人材を集める。
    そして、その異能の掛け算によって、新しい価値を模索していく。
    完璧を求めず、エラーや失敗を良しとして、突然変異を許容する。
    違っていること、不完全であること。
    それこそが、不確実な世界を生き抜くための最強の生存戦略だと言える。
    私自身、会社員としてのキャリアも後半戦を迎えている。
    今さら自分自身が変化することは難しいのかもしれない。
    しかしながら、若い人の突然変異については、ドンドン応援していきたい。
    我々の使命は、次の世代のために何を残せるか、という一点に尽きると思う。
    時代は大きく動いている。
    新しい技術や価値観を、まずは素直に受け入れてみること。
    何歳になっても、好奇心を失わず、謙虚に学び続けること。
    若い人たちがのびのびと挑戦し、失敗から学べるような、豊かな土壌を耕すこと。
    科博の先人たちが、未来の科学者のために標本を残し続けたように、私もまた、未来の組織や社会のために、誠実なバトンタッチをしていかなければと思っている。
    (2026/1/2金)

    0
    2026年06月28日

    Posted by ブクログ

    科博内部の研究者から初めて館長職に就任した著者が語る、
    博物館とは。科学系博物館とは。そして、国立科学博物館の
    足跡と未来の展望について。
    ・はじめに
    PART1 文化としての科学
    PART2 博物館の役割
    PART3 科博の実践――「リアル」の価値を問い直す
    ・あとがき
    コラム、写真出典一覧有り。

    科博の歩み、実情と未来への展望を伝える内容です。
    技術開発と科学の進歩は、ホモサピエンスの進化と
    ゲノム研究。古代ゲノムの解析での人類の進歩の研究へ。
    それは、自然科学と人文科学の関係性。
    自然科学も文化の一部として社会に定着させる重要性がある。
    国立科学博物館の歴史は、理工系と自然史。
    5つの研究部に専門家な約60人の研究者たち。
    本館以外の施設と収蔵庫。約5,000万点の収蔵品数。
    自然教育園の事。実験植物園には、ショクダイオオコンニャク、
    ニュートンのリンゴとメンデルのブドウの木がある。
    文化財と自然史財について。標本の価値。
    博物館と法律。独立行政法人という位置。
    そしてコロナ禍の苦心惨憺とクラウドファンディング。
    以前、「標本バカ」川田伸一郎/著を読んでいたので、
    光熱費の高騰は標本保存に影響を与えるだろうと心配して
    いましたが、標本・資料が“地球の宝”としてのスローガンと
    成り、クラファンを行ったことには、胸が熱くなりました。
    また、その地域ならではの研究と標本がある、
    全国の博物館との協働も、未来への布石になると思います。
    この本がSFの大御所の早川書房から出たことも、嬉しい。
    「科学を文化に」は未来への希望とも感じました。

    0
    2024年05月08日

    Posted by ブクログ

    科博の内側を知れておもしろい反面、なぜか読み進めづらくて度々寝落ちしました
    でもマルス置いてあるから大好き

    0
    2025年01月26日

    Posted by ブクログ

     生きている地球を収める場所、国立科学博物館。その存在は過去から未来への知恵の架け橋となる。
     だが運営は容易ではない。収益を生む施設ではなく予算確保に苦慮する日々が続く。篠田謙一館長のもとクラウドファンディングが行われ目標を大きく上回る支援を集めた。
     それはこの施設の意義を多くの人が理解し存続を願った証だ。学びの場としての役割、未来への投資としての価値。
     この博物館が紡ぐ物語は国民全体の願いに支えられている。博物館、美術館の役割は大きい。

    0
    2024年12月26日

    Posted by ブクログ

    歴史とか未来とかを考える時、どのくらいのスパンで考えるかで結果や考察が変わってくるというのが、あらためて分かった。科博行ってみたい

    0
    2024年08月21日

    Posted by ブクログ

    書店で見かけて気になってはいたんだけど、直接のきっかけはどこかの書評から。科博、行きたいな~。一度だけ立ち寄った時も、短時間しか滞在できず、不全感しか残ってないからな~。本書を読んで、そういえばクラファンの話題で見かけたときにも、凄くいきたい気分が盛り上がったんだったと思い出した。それにしても、国立なのに国からの救済措置はろくに得られず、更には内部留保も許されんって、えらい厳しい条件だな。一般企業だと考えられんことだけど、こういうところにも、利潤企業最優先、公の部分については、自分たちが太ることしか考えん、っていう国の本質が垣間見えて嫌だな。本筋とは逸れるけど、そんなことが印象に残っちゃう。

    0
    2024年04月15日

科博と科学 地球の宝を守る の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ハヤカワ新書 の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

篠田謙一 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す