篠田謙一のレビュー一覧

  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    ゲノム解析など新しい技術のおかげでこの10年でだいぶ様相が変わってきている。5年後はもっと新しいことがわかるのだろう。長生きするのが楽しみになる。

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    2024年03月24日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    最近のDNA分析によって人類の起源や日本人の起源、成立の過程について、これまでの定説が覆されるケースも出てきていることがわかった。
    この著者の方は、断定せずにこうこうこういう理由でそうじゃない可能性もあるよと正直に書かれているところに好感。結局まだ何にも分かってないのねと残念ではあるが、サンプルの少ないにも関わらず、とても偏った見方で自説を言い切っている本もあるから、ちゃんと事実だけから判断してそう解釈できるのか見極められているのか怖くなる。言い切ってくれたほうがわかりやすいのだろうけど。
    それから、この本にも新たな文化とかが自然的に産まれたと解釈するより渡来した人がもたらしたと考えるほうが正

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    2024年03月16日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    面白いけど,興味と基礎知識がないとちょっと読みにくいかも。
    絶滅した人類の話、現代人の各集団の近さなど、テーマ自体は興味のある人が多いだろうけど、今解明されていることから判りやすく現生人類の形成史を説明、、、という一般向けな読み物によくあるパターンとはちょっと違う。
    むしろ、どういう研究の結果から今の定説に至ったかを丁寧に解説している感じで、学問史に近いかもしれない。この分野の最先端の研究手法など知りたい人にはすごく良いと思う。

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    2024年03月13日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    小中でかつて習った人類の歴史が、今や覆されてる、とは聞いていたが、こういうことだったかとわかった。

    サルからヒトへ、一直線というか枝分かれしながら進化してきたイメージだが、ネアンデルタール人と、分岐後も交雑してきたとのこと。ゲノム解析がいかに強力か。

    内容自体は、科学用語も多く、流し読みは難しい。新書なので、一般向けに解説されている。

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    2024年03月08日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    DNA解析によって人類の古代史研究は進歩を遂げている。ミトコンドリアDNAを中心した研究があったのは昔から知っていたが、核のDNAの解析が2010年代から行われるようになり、人類史の常識は大きく変わっていった。その成果の一つが現生人類はネアンデルタール人等の別種の人類と交雑していて、その遺伝子の一部を引き継いでいること。
    日本人の起源として語られる縄文人と弥生人の二層構造モデルについても、縄文人や弥生人の遺伝的多様性を単純化し過ぎているということが分かった。
    ただ、本書を読んでも、人類の進化の全体像を理解するのは難しかった。

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    2024年02月27日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    化石からゲノムの分析が可能になり、人の起源は10年前とは全く違ったことになっている。
    ミトコンドリアDNA、Y染色体の分析などにより、文化や文明の伝播まで推測することが可能になっている。もちろん全てが明らかになったわけではなく、未解明なところもたくさんあるのだが。

    いやもう、圧倒。子供の頃勉強した教科書の知識なんか、それにしがみ付いていては寧ろ誤解しか生まないのかあ。

    具体的に、どこからどう進化してとか、詳細は殆ど頭に残っていないが。

    亡くなった後に化石で見つかるのもあれなんだが、数千年、数百万年後に、どこどこで交雑したとか、何喰ってたとか、近親婚だったとか、噂されると思うと恥ずかしゅう

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    2024年01月23日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    原人、旧人、そして、現生人類、すなわち、ホモ・サピエンスがどのような系統や経緯を経て産まれてきたのか、あるいは、ホモ・サピエンスがどのように世界中に散らばっていったのか、といったようなことについては、少し前までは発掘される遺跡や人骨の形態的特徴をもとに行われていたが、人骨を含む発掘物のDNA鑑定・ゲノム解析をすることによって、より正確に、より詳細に、物事が分かるようになってきた。すなわち、DNA・ゲノムを調べるという技術が確立されてから、学問の方法論が大きく変わったのである。
    本書は、古代DNA研究により明らかになりつつある、人類の足跡を、明らかになっている範囲で説明したものである。テーマとし

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    2024年01月20日