篠田謙一のレビュー一覧

  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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     著しい発展が日進月歩で進む人類の進化史は、今最も注目を浴びている学術分野の一つと言って差し支えないだろう。本書はホモ・サピエンスがいかに拡がり、そしてどのような集団を形成したのかを詳述している。
     DNA配列の変異を追い、集団の近縁を知ることができるということを、多くの具体例やルートと共に検証していく過程にワクワクする気持ちを抑えられないほどに知的好奇心を刺激させられる。
     日本史や世界史においての文明やクニの興りは、集団の移動の歴史とも捉えることができることは、いかに断片的な歴史認識をしていたかと考えさせられる記述が多く、科学と歴史の融合が非常に心地よく文に編まれている。
     文理融合型の学

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    2025年07月08日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    ネタバレ

    おもしろかった!!!!
    専門的な内容ですが平易な文章でかかれていて毎晩すこしずつ、たのしくよみました。
    超俯瞰的な規模で人類をみてみるとほんとうに人種なんて些細なものだなとかんじました。
    ただ興味深くおもしろいだけの本ではなく、ただあたらしい知識を得られるだけの本でもなく。
    人類間にいまだ根強くある差別について、人類の起源をたどるという形で一石を投じるような意義のある本だったと思います。
    よむことができてよかったです。

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    2024年09月27日
  • 科博と科学 地球の宝を守る

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    「科学を文化に」科博(国立科学博物館)の館長が語る科学とは、博物館とは、科博とは。そしてあのクラファンのこと。
    ものすごく面白く興味深い内容。これは博物館や科学に興味のない人にこそ知ってほしい内容。興味を持つことが、地球の宝を守る。

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    2024年08月10日
  • 科博と科学 地球の宝を守る

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    何冊かオーディブルを聞いてきたけれど、この本ほどオーディブルらしいものはなかったように思う。
    ナレーターはデジタルボイスで、内容が科博と科学についてというものだったため、私が子どもの頃に思い描いていたSFのような手触りをしていた。
    とはいえ、手触りこそSFではあるものの、内容はれっきとした現実、あまり手放しで楽観視出来ない状況というか、いささか情けない気持ちになってしまう現状があったりする。しかし、著者はひたすらに前向きで言葉選びも丁寧だ。文理を超えての、人文学に教育の軸を……という考えにも同感だ。
    残念なことに、こうした話を読んだり聞いたりするのは、興味を持つ人が多数を占めるわけだけれど……

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    2024年08月06日
  • ビジネス教養・超速アップデート 図解版 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    初期猿人は700万年前、200万年前に原人グループ(180万年前に出アフリカ)、複数のホモ種、ホモ・サピエンスとネアンデルタール、デニソワとの交雑。
    ホモ・サピエンスは30万年前にアフリカで誕生、6万年前に本格的に世界に拡散(20万年前から一部は拡散)。
    P66-人類の旅路。4-3万年前に日本に。
    6万-1万年前に狩猟採集民が世界拡散(初期拡散)。後期旧石器時代は気候変動が激しい。
    出アフリカ、ユーラシア基層集団とヨーロッパ系統、東アジア系統。
    すべての集団は異なる集団との合流や離散、交雑や隔離を経て成立してきた。
    アウトオブ台湾モデル。台湾の初期農耕民が6000-5000年前にポリネシアへ。

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    2024年07月29日
  • 科博と科学 地球の宝を守る

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    ハヤカワ書房が!新書シリーズを出している!と遅ればせながら気づき、まずはこの作品から読み始め。

    「科学を文化に」のスローガンの意味は、読み通すと理解でき、科博及び科学に取り組む方々すべてを応援したい気持ちになる。
    長いスパンで物事を捉えることの大切さを感じた。

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    2024年05月05日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    2022年のノーベル医学・生理学賞を受賞者したのは古遺伝子学の創始者、スバンテ・ペーボさんだったことは記憶に新しい。ペーボさんの研究はシベリアのデニソワ洞窟で見つかった古人骨のDNA分析から、未知の古人類「デニソワ人」を「発見」した。
    そんな、今最もホットな科学分野である人類史の最新情報を、本書はできるだけわかりやすく(少なくともこういった分野に関心がある人たちに対して)、嚙み砕いた言葉で丁寧に伝えてくれる。刊行から1年が経ち、時の流れとともに更新される情報も少なくないであろうことを差し引いても、今すぐに、手っ取り早く読める、「人類の誕生から拡散の過程、そして、DNA遺伝子学が描く未来」までを

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    2024年01月27日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    ネタバレ

    2023/1/8 ジュンク堂神戸住吉店にて購入。
    2024/5/16〜5/21

    2022年のノーベル医学・生理学賞を受賞したペーボ博士の研究で有名になった古代人のDNA解析。そこからわかる我々人類の進化の過程のお話。いやあ、非常に面白い。今ではこんなこともできるようになってるんだ。

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    2024年05月22日
  • スタディサプリ三賢人の学問探究ノート(3)生命を究める

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    とてもよい内容。3人だと少ない感じがした。10人ぐらいあると、色々なアプローチが知れてよいのだが、子どもにはこれぐらいがとっつきやすいのかも。

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    2020年06月19日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    今世紀の初め頃までは、古人骨はミトコンドリアDNAしか分析できなかったが、2006年に次世代シーケンサーによって核DNAの解析ができるようになった。

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    2025年11月12日
  • ビジネス教養・超速アップデート 図解版 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    名古屋市科学館で特集が組まれていて、その繋がりで買いました。
    現在解っている人類史の最新が分かり易く解説されており、勉強になりました。
    もう少し詳しく知りたいなと思った位です。

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    2025年08月12日
  • マンガでわかる! 人類はどこから来たのか ようこそ、人類700万年の旅へ! 君は、「人間」ってなんだと思う?

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    遺伝学的に一括りにできる「縄文人」「弥生人」というものは存在せず、縄文人時代、弥生時代に存在した遺伝学的に多様な人々が「縄文人」「弥生人」なのだということを学べた。
    古い時代の教科書の説明とは異なる事柄が、科学の進歩で解明されている。歴史も学び直しが必要な分野であると、思った次第です。

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    2025年07月05日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    大学生の時に教養科目の中で考古学関連の講義を受講し、非常に面白かったことを覚えている。当時は2006年発売の書籍を基に講義をしていたが、そこからどれくらい研究が進んだかを知りたく、この書籍を読み始めた。
    当時はネアンデルタール人はホモサピエンスと交雑することなく絶滅した、が有力であったが、それが覆されていることを知り、また、デニソワ人という、遺伝情報を基に定義されている人類が登場していることも驚いた。
    書籍の中では人類の進化の概要を大きく説明したあとに、各大陸内の移動や交雑の状況を説明しているが、昔考えられていた内容とは比べ物にならないほど複雑な動きがあったことが説明されており、まだ発展途中の

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    2025年06月22日
  • 新版 日本人になった祖先たち DNAが解明する多元的構造

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    日本人がどの時代にどのルートを通って来たのだろう?ということにかねがね興味があったので、面白く読み終えた。

    細かいハプログループの構成などは、正直頭の中で追いきれない部分は多々。
    それでも、アフリカを出たホモ・サピエンスがどういう道筋を辿りながら拡散していったのか、日本の中でも本州を中心とした部分、北海道、沖縄、南西諸島などではまた成り立ち方が異なってくること などなど新鮮な気持ちで読んだ。

    現在、科博でやっているDNAの展覧会も行きたいと思っているので、予習になればと思っている。

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    2025年05月10日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    ネアンデルタール人の研究で成果を挙げた科学者が、2022年のノーベル生理学・医学賞を受賞したというニュースがありました。
    DNA解析技術が、古代人さらには人類の起源についての研究に、大きな革命をもたらしていると聞いて、興味を持っていました。
    そんな中、日本人著者が書いたこの新書が出版されていることを知り、アウトラインでも理解できればと思い、読むことにしました。

    本書は第一章から第七章、および終章で構成されています。

    序盤の第一章、第二章は、現代人:ホモ・サピエンスが、どのような進化の経路をたどって誕生したかの説明

    古代人の骨がなくても、その古代人が住んでいた場所の土壌で、DNA解析できる

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    2024年09月02日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    現世人類(ホモサピエンス)がいつ発生して、どの様に地球上に広がったかを最新の研究に基づいて説明した本です。

    元々興味があった分野の最先端の情報が紹介されており、時間を忘れて読み耽るほど面白かったです。出アフリカ後の人類は様々に枝分かれして、現在の形質を獲得したという漠然としたイメージを持っていましたが、集散離合を繰り返して現人類が形成されたという話は、今まで持っていた知識が如何に単純化されすぎたものなのか思い知りました。

    また、本書に記載されてることが広く知られることは、社会的な意義も大きいと考えています。特に以下の事実についてより広く世の中に認知されるべきではないかと強く思いました。

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    2024年08月17日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    安宅先生(慶応大教授)お勧めの本。
    次世代シーケンサーによってゲノム解析は、急速に発達している。2020年代の最新の研究に言及されている点、これからの展望にも触れられている点など、とても興味深く良かった。
    我々ホモ・サピエンスは単独で存在してきた訳ではなく、今までに様々に他の種を取り込みながらここまで来たのだと分かった。
    また、ゲノム解析が進むことでどのように人類が移動してきたのかが分かってきて、歴史学や言語学、考古学など、様々な分野に影響が出てくるであろうとこは明白であり、非常に興味深い。

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    2024年08月15日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    最新のDNA解析で古代人のゲノムを解析し、人類の進化をよりクリアに紐解きます。ホモサピエンスは一本道で進化したのではなく、ネアンデルタール人と交雑したり、たまたま出会った遺伝子ミックスが異なる人類と交ざったりと紆余曲折を経て進化してきたのです。

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    2024年07月25日
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    古代ゲノム解析にもとづく人類の進化史とホモサピエンスの拡散と集団の成立史。
    ホモサピエンスという視点から民族を考察した場合、そもそも民族集団の成立が数千年前と人類史から見たらごく最近であり、また、その集団内の遺伝的な性格はそれぞれに違い、遺伝的な性格を変化させていることから何々民族が優秀だとか劣っているとかはナンセンスであり、将来は他集団との混合で民族が生物学的な実態を失っていくとの指摘はなるほどと思いました。
    ホモサピエンスのゲノムは99.%が共通で0.1%に姿形や能力の違いの原因となっている変異があることからだが、その大部分は交配集団の中に生まれるランダムな変化であるとの指摘にもそうかと納

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    2024年07月05日
  • ビジネス教養・超速アップデート 図解版 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

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    ・二回通読。知らなかった話面白かった話沢山あって楽しめた
    ・他の人類との交雑、ホモサピエンスの間でも地域集団同士で交雑、あみだくじみたいに遺伝子が交じっては離れを繰り返していたのは驚いた
    ・人類700万年、ホモサピエンス30万年というスケールの大きさには、有史5000年と比較して改めて驚かされる。ホモエレクトスの方が生存期間が長いのもびっくり
    ・ホモフロレシエンシスやベーリンジア隔離モデルの話はとても興味深く、そんなこともあったのか!と感嘆

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    2024年07月02日