月岡月穂のレビュー一覧
-
購入済み
結婚するだけの話しでなく深そう
インスタの広告から試し読み。たんなる美麗な独身男性が婚約相手を次々と変えている話しかと思いきや、彼の思慮深さや嫁ぐ女の子の事情やらそしてその背景にある世界観が微妙にからまって深みを感じます。綺麗な絵の見せ方、複雑な感情表現も引き込まれます。すぐに二巻が見たくなりました。美しくなっていく女の子にもワクワクしながら、それを見て変わっていく彼、とてもキュンキュンしますし、異能力を扱う漫画らしくない時代設定も変わってて面白い。
-
Posted by ブクログ
新婚旅行も兼ねて旧都に来たはずの美世と清霞。波乱続きでなかなか落ち着かないが、今では清霞の「可愛い部下」(笑)となっている五道の過去が語られたり、二人で山籠りをしていつもよりキラキラ具合のない清霞やワイルドな美世が見れたり、殺伐とした時間の中に穏やかな時間があったりで微笑ましく読んだ。それにしても、本当に清霞は感情表現が当初比豊かになったなぁとか、美世が強くなったなぁとかは本当に思う。五道もね、過去から真に吹っ切れて不安定な面がなくなるといいなと思う。
因縁の土蜘蛛に近づき、いよいよこれから対決か....というところで本巻は終了。裏表紙に「因縁の土蜘蛛との対決へ」とあるが、実際の対決は次巻かな? -
Posted by ブクログ
お話作りは安定感があり、ある一定のレベルにはもちろん達していますが、「十夜」さん的な個性を求める人にはやや物足りなさが残る作品だと思います。
まず最初から最後までシリアスです。面白くないわけではないですが、私はこの作者の言葉遊びや会話の面白さが好きなので、そういう面では物足りない作品となりました。
そういった作者ならではの面白さを求めるなら星1か2、普通のライトノベルと考えると星4といった感じでしょうか。(あくまでも個人の基準)
キャラの造形もやや浅く、「悲劇的な」設定に頼りすぎているきらいがあります。お花の件もちょっと必然性が感じられないというか。
主人公の出身の一族も後半出てこないし、なんだか素材がバラバラの印象です。
※あと、正直、他の作品の完結を先にしてほしいなと思います。 -
Posted by ブクログ
前巻を読んでから一年以上経ってしまい、内容をなかなか思い出せなかったので、コミックの無料公開分を読み返してきました。改めて感じましたが、コミック版の出来もとても良いです。
新婚旅行を兼ねた旧都への旅。めちゃ甘な二人が、お互いを支え合いながら、大きな難敵・土蜘蛛の謎に挑んでいきます。
ところで、この土蜘蛛ですが、能や歌舞伎にも演目があります(私はまだ観たことはありません)。もともとは古代に朝廷へ従わなかった人々を指す言葉が、後世には巨大な蜘蛛の妖怪として語られるようになったそうです。本作がその伝承を着想としているのかは明言されていませんが、朝廷まで絡めた設定になっていくのであれば、さらに面白くなりそうだと感じました。
この作品の読者は若い女性が中心なのだと思いますが、主人公が自分の異能を使い、大切な人である旦那様を助けたいと願う姿は、どこか古典的な物語の魅力を感じさせます。それが今も多くの読者に支持され、映画も世界的なヒットとなったことは興味深いですね。
近年は男女の役割を問い直す作品も多い中で、本作はそうした価値観とは少し異なる立ち位置にあるような気がします。ただ、それは「女性が男性を支える」というよりも、「好きな人のために力を尽くしたい」という、ごく普遍的な感情が共感を呼んでいるからなのかもしれません。