月岡月穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お話作りは安定感があり、ある一定のレベルにはもちろん達していますが、「十夜」さん的な個性を求める人にはやや物足りなさが残る作品だと思います。
まず最初から最後までシリアスです。面白くないわけではないですが、私はこの作者の言葉遊びや会話の面白さが好きなので、そういう面では物足りない作品となりました。
そういった作者ならではの面白さを求めるなら星1か2、普通のライトノベルと考えると星4といった感じでしょうか。(あくまでも個人の基準)
キャラの造形もやや浅く、「悲劇的な」設定に頼りすぎているきらいがあります。お花の件もちょっと必然性が感じられないというか。
主人公の出身の一族も後半出てこないし、なんだか素材がバラバラの印象です。
※あと、正直、他の作品の完結を先にしてほしいなと思います。 -
Posted by ブクログ
前巻を読んでから一年以上経ってしまい、内容をなかなか思い出せなかったので、コミックの無料公開分を読み返してきました。改めて感じましたが、コミック版の出来もとても良いです。
新婚旅行を兼ねた旧都への旅。めちゃ甘な二人が、お互いを支え合いながら、大きな難敵・土蜘蛛の謎に挑んでいきます。
ところで、この土蜘蛛ですが、能や歌舞伎にも演目があります(私はまだ観たことはありません)。もともとは古代に朝廷へ従わなかった人々を指す言葉が、後世には巨大な蜘蛛の妖怪として語られるようになったそうです。本作がその伝承を着想としているのかは明言されていませんが、朝廷まで絡めた設定になっていくのであれば、さらに面白くなりそうだと感じました。
この作品の読者は若い女性が中心なのだと思いますが、主人公が自分の異能を使い、大切な人である旦那様を助けたいと願う姿は、どこか古典的な物語の魅力を感じさせます。それが今も多くの読者に支持され、映画も世界的なヒットとなったことは興味深いですね。
近年は男女の役割を問い直す作品も多い中で、本作はそうした価値観とは少し異なる立ち位置にあるような気がします。ただ、それは「女性が男性を支える」というよりも、「好きな人のために力を尽くしたい」という、ごく普遍的な感情が共感を呼んでいるからなのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
新婚旅行もかねての旧都旅行のはずが波乱が続き、美世を喜ばせたくて連れてきた清霞は落ち込んだ様子だった。土蜘蛛の手がかりを探すも調査は難航し、行き詰まりを感じる二人。そんな折、偶然訪れた寺である逸話を聞く。九百年以上昔の話だというそれは、美世が長場君緒に教えられた「おまじない」にそっくりだった。それをきっかけに土蜘蛛の謎に大きく迫り・・・。
なかなか土蜘蛛を倒すための手がかりが見つからない中、怪しい動きを見せるユージン。五道の過去も明かされて清霞と五道が今の関係になるまでの流れを美世も知ることに。さらに清霞と美世は共に修行(野宿)をしてさらに夫婦として絆が強くなっていきます。最初の頃の二人とはまるで見違えるような関係になっていて、この先二人は肩を並べて歩いていくんだろうなと安心できる。土蜘蛛との戦いがどうなるのか気になるところで終わったので次の巻も楽しみ。