P・G・ウッドハウスのレビュー一覧

  • ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻

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    ウースター家の子息である、バーティが執事であるジーヴズの
    助言や手助けにより、降りかかる問題をうまいこと回避していく
    ユーモア小説の連作短編集の下巻。

    今作では、15年来の学友である、ビンゴに翻弄されていく内容および、
    バーティの人生を揺るがす精神科医であるおじとの対峙もある。

    上巻である、才智縦横の巻 を読んでから2年も経過していて、
    この作品が下巻であることも気づかず、年月が経過していた。
    そもそも上巻が思ったほどな感じで、当時は次をすぐに読みたいと思えなくて、
    保留していたら、こんなに経過していた。
    (今読めば、評価は変わっているかもしれない・・・。)
    その間、本を読むのが嫌になって

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    2023年08月07日
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

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    人に勧めてもらった。
    玉野五十鈴の誉れにチンパシーを育まさせざるを得ない。

    日常ミステリーをチーマにしてるので今までハード系のミステリーに親しんできた自分としては新たな分野となったが面白かった。

    シーヴスとバーティの絡みが面白い。
    バーティはシーヴスを使っていると思っているが、実際のところはバーティはシーヴスの掌の上でおどらされているだけでバーティはどこか友達というかはGoogleとかに似ている感じ。

    また、ビンゴはとても面白い方。突拍子のないだこと!!

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    2023年04月26日
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

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    面白かった。タイトルからてっきりミステリだと思ってたら、ユーモア小説だった。
    ピーター卿とバンターとか、黒後家蜘蛛の会のヘンリーみたいな、そんな話かと思いきや全然違った笑

    「賢い従僕と間抜けな主人」型の物語ということで、パーティーのお間抜けぶりがあまりにも。でも、バカな子ほど可愛いというか、むしろもっとおバカなビンゴもいて、いやはやバンターも大変ね。というか、(コントロールしやすい)主人のことは気に入っているとしても、あれこれ手を回してくれるの、もはやお母さんね…。

    この物語を当時皇后という立場の人が取っておいて、上皇后という立場になって読んでいるのかと思うと、なるほどというか、なんという

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    2023年01月28日
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

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    英国における主人と従僕の関係はその時代によっては厳格で絶対なるもの、ではあるが陰では知性ゼロ精神的には取るに足らないと言い放ち、主人であるウースターを思いのまま操るジーブス。何だか今一つのウースターの為に先手先手で動き窮地を逃れているようにみえるが結局のところジーブスが勝手いいように采配。基本ファッションセンスで対立し、ウースターが折れる。
    面白いのか?微妙である。

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    2022年10月18日
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

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    絵にかいたようなボンボンな青年の所へ
    優秀な執事が就職した。

    もちこまれる『珍』なのか『迷』なのか
    かなり悩む事件の数々。
    すべて終われば執事の言うことがもっともなのですが
    そこまで考えられるのがすごいな、と。
    いや、そもそも青年の周囲には
    何故これほどまでに凄い人物たちが…。

    ついでに、青年はセンスを矯正されればいいかと。
    実物を、ちょっと見てみたいです。

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    2022年08月27日
  • ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻

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    収録は以下の通り
    トゥイング騒動記
    クロードとエスターの出航遅延
    ビンゴと今度の娘
    ジーヴズと白鳥の湖
    ジーヴズと降誕祭気分
    ビンゴはすべて事もなし



    田舎の村での賭け事
    説教の長さ
    村の運動会
    ビンゴの恋
    南アフリカ行きになった従兄弟達
    またまたビンゴの恋
    バーティの恋
    ビンゴのカジノ
    等々


    賭け事に関しては、ジーヴズは儲けてるけど主のバーティはトータルで損してないか?w

    それにしても、イギリス人は賭け事がお好きですよね


    読んでよかったと思ったのは解説かな
    この「ジーヴズの事件簿」という文庫が作品群の中の位置づけがわかった
    確かに前作ではアメリカに行ってたりしましたものね
    短編

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    2022年07月27日
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

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    20世紀初頭のイギリスで、金持ちで未婚の青年バーティーの悩みを解決する従僕のジーヴズのお話


    美智子上皇后陛下が誕生日に公表した文書で「ジーヴスも2、3冊待機しています」と言及したことでも有名になった小説

    100年前のストーリーにもかかわらず、現代作家でもよく見かけるフランクで皮肉の効いた会話で語られるので読みやすい
    ただ、固有名詞や時代や地域特有の文化・風習に関しての知識がないため、すべてをちゃんと理解して読もうとすると時間がかかるかも

    気はいいけど少しおつむのゆるいバーティー・ウースター
    幼なじみで、惚れっぽくてバーティに輪をかけておつむの弱いビンゴ・リトル
    バーティーの伯母で、執拗

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    2022年07月26日
  • アーチー若気の至り

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    兵役に就いたこと以外は、絶賛無職中のア-チ-ことア-チボールド.ム-ム-は、滞在したホテルで支配人と一悶着起こした後にフロリダへ赴き、そこで美女と恋に落ちて電撃結婚をするが、新妻となったルシ-ルの父親はニューヨ-クのコスモポリタンホテルの経営者、ダニエル.ブリュ-スター氏であり、ア-チ-が靴磨きと水のポタポタ漏れのことで、大揉めをし口汚く罵った相手だったのである。
    しかし愛する娘のため、煮えたぎる心をグッと抑えてブリュ-スター氏は二人の結婚を不承不承ながらも認め、コスモポリタンホテルのスウィートに住まわせ、養うことにした。
    ア-チ-は頭が良く、性格が良く、誰にでも親切で特に困った人を目の前にす

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    2022年07月17日
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

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    上皇后美智子様もご愛蔵、で有名になった小説。
    事件簿、というのでミステリ系かと思ったのですが、どちらかというとユーモア小説です。本当にイギリスのユーモア小説! という感じの、皮肉の効いた洒落た会話が特徴的。

    内容紹介にあるように「どんな難題もそつなく解決」しているのかというと、割と大騒ぎになっている事件もあるので疑問ですが、まあコメディですし結局主人がいいならいいのかなと。
    この主人も頭の方はいまいちですが結構いいやつで、嫌味なほど優秀でちょっと毒舌なジーヴズといいコンビ。面白かったです。

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    2022年06月29日
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

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     めちゃくちゃ面白いわけではない。でも読み進んでしまう。何をさておき読もう、とはならないが、空き時間に読むのにちょうどいい。読ませるのが上手いんだな。登場人物も個性的だし。

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    2022年02月23日
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

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    親切でお人好し、だけどちょっと要領の悪いバーティーの所に新しくやってきた従僕のジーブズは、非常に機転の効くよく出来た使用人。なんとなく主従逆転のようなこのコンビが暮らしの中のちょっとした問題を解決する。

    出来の悪いバーティーも嫁をもらえばしっかりするだろう…と、次々と花嫁候補を紹介するアガサ伯母さん。バーティーはこの伯母さんに頭が上がらない。

    親友のビンゴは次々と新しい女の子に恋をして…次々と振られる。相手はウエイトレスだだったり、家庭教師だったり、社会主義運動家だったり…相手構わず?懲りずに邁進するビンゴの恋路にバーティーは振り回される。
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    ジーブズは確か

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    2021年12月09日
  • 春どきのフレッド伯父さん

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    オリジナルは1939年。Uncle Fred in the Springtime

    森村さんのウッドハウスは、ジーヴスの5冊目くらいまで読んで、その後10年以上読んでいなかった。
    いつのまにかシリーズは完結して、他シリーズも続々刊行されている。
    森村さんの仕事量に感服した。

    今回はジーヴスものではないので、気持ちも新たに、久々に手に取ってみた。
    相変わらずのふわふわした世界と、言葉尽くしのユーモアにニヤニヤさせられる。
    シェークスピアやテニスンのパロディが頻出しているようだけど、わかっていて読んだらもっと笑えるだろうなあ。

    今回はエムズワース卿(このシリーズも読んでいなかった)も登場する

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    2021年11月04日
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

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    従僕(執事)であるジーヴズと雇い主であるバーティ・ウースターによる
    ドタバタなユーモア小説

    短編集で7編収録されている
    この作品は選集の第1弾ってことになりますね
    初めて作者の作品に触れたし
    海外の近代文学ってことになるのでしょうか
    1922年前ごろの作品が収録されていますが
    日本で言うと大正時代になりますが
    読んでいてそんなに古い時代とは感じなかったのが
    印象的

    雇い主のバーティが友人のビンゴのためにひと肌脱ぐ
    話しでは危険を冒してことを起こしたのにもかかわらず
    思わぬ展開になり失敗してしまうという
    バーティという人物が象徴されるような話しになってました

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    2021年08月17日
  • ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻

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    もう古くなってしまった時代の産物のような「紳士と従僕」に庶民は憧れるのだよね。あくまでも主人公は従僕のジーヴズである。ちょっとゆるーい金持ち若者に、やや意地悪な仕えかたで、本人並びに友人の事件・難問を解決しながら働いているのが、なんともおかしみがある、ユーモア光る軽い読み物で、そこが心地いい。今時、時代離れしているからね。

    この作者はそのような作品を膨大な数をものして、イギリスをはじめアメリカでたくさん発表しつづけたという。しかも93歳の長生きだった(1881~1975)から、その全作品をまとめるのはなかなか容易ではないというが、してやられるお坊ちゃんという構図が好まれる心理はわかるから人気

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    2021年03月09日
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

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    小さい頃、このシリーズの小気味良さにハマっていた記憶があり、懐かしくなり手に取りました。
    変わらずの鮮やかさではありましたが、今一冊丸々読むとちょっと食傷気味。好感を持てる登場人物がほぼ全くいないのが他作品には中々無い特徴だと思いました。

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    2021年03月04日
  • ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻

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    続きも読んでみました。

    1作目の方が面白かったように思います。


    ジーヴズがドラえもんに見えてきました…

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    2021年02月05日
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

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    セイヤーズやオルツィの推理ものに夢中になった時期はあったけど、まだまだ知らない20世紀初頭のイギリスの探偵物作家がいらしたんだ、ということで話題にならねば読む機会のなかった一冊。たしかに軽くて楽しい意味深い読物です。

    ジーヴズという賢くて世慣れた執事がついていれば、お気楽で自律性や自立性のない若殿が、生き馬の目を抜く世の中を渡っていけるっていうの。生計を身内の支援で暮らしているのに幅とって、若き殿のこと故、魅力的なしかし、いわくありげな、ふさわしくない女性に惚れてしまい、困った挙句、修正してもらうのがこの執事さんなので。

    しかも、若殿バーティーばかりでなく、竹馬の友ビンゴまで同じようなこと

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    2020年12月03日
  • ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻

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    ミステリーかと思って読み始めたけど、間抜けな主人バーティに仕える従僕ジーヴズが主人の困りごとを解決していくという話だった。
    短編集だし、話も重くなくて読みやすいので、気楽に読みたい気分のときにピッタリの一冊。

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    2020年07月19日
  • ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻

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    まぁ面白いっちゃあ面白いんだけどね。
    ちょいちょいイラッとさせられるというか、ジーヴス先生のやることが、そんなにすごいか?というか、納得いかんこともあったりで、と思ったけど、実はこれがUK風のユーモアなのか!となったりもする。
    というわけで、先生とはほぼ関係の無い最後のビンゴの話がやけにハラハラドキドキして楽しかった。なんだかなー。

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    2020年04月03日
  • ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻

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    ちょっと気分を変えよう。
    そこで選んだのはジーヴス。

    相変わらずちゃらんぽらんな生活を送る主人公のバーティ、口うるさいアガサ叔母、惚れっぽい幼なじみのビンゴなど、おなじみの人物にまた会える。
    かれらのドタバタも相変わらず。
    凶暴な白鳥に睨まれてフィルマー大臣閣下とバーティが東屋の柱にしがみつく図を想像すればいい。
    ジーヴスは―、前と比べるとちょっと存在感が薄い?
    騒動の裏で暗躍している感じだった。

    古き良き時代のユーモア小説。
    日本も中村正常とか、そんな時代の作品に通じる味わいかしらん?

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    2020年02月24日