谷村鯛夢のレビュー一覧

  • 漂巽紀畧 全現代語訳

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    ネタバレ

    「漂巽紀畧」は「ひょうそんききゃく」と読む。
    「巽(南東)の方角に漂流した記録のあらまし」というほどの意味とのこと。

    ジョン万次郎については、漂流してアメリカに暮らし、帰国後身につけた英語を教えて明治の人材育成に貢献したとしか知らなかった。
    その漂流からアメリカ暮らしについて生き生きと語った記録。

    驚いた点、はじめて知ったこと
    ・当時漂流した日本人がジョン万次郎一行以外にもたくさんいたこと。
    ・鎖国していることが、ときに上記の日本人の帰国のハードルになったが、帰国した者もたくさんいたこと。
    ・無人島や海の上の漂流生活でも年単位で生き延びた人がおり、そのようなことができること。
    ・アメリカの

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    2023年02月01日
  • 「いき」の構造

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    ネタバレ

    ずっと読みたかった日本美学の名著が、あざやかなカラー写真つきで。流れるような文章は浸る余裕なく拾い読み程度だが、概要を理解できた。美しくシンプルな本。

    粋とは生き方であり、色事における媚態、武士道上の意気地、そして諦め、無心として表れる人の魅力。

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    2022年04月22日
  • 「いき」の構造

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    「粋(いき)」とは何か、について。

    →理想を持って人を好きになったり物事に明るくなったりした上で、
    その人や物事に執着し過ぎない

    ってことなんだな。
    面白かった。

    一見難解な文章だが、日本語の持つ流れるような美しいリズムで書かれていて、意外と読みやすかった。

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    2022年02月04日
  • 漂巽紀畧 全現代語訳

    購入済み

    素晴らしい。

    面白く、テンポが良くて、中身が濃いので、一気に読んでしまった。全日本人におすすめする。

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    2021年08月01日
  • 漂巽紀畧 全現代語訳

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    普通の船乗りに生まれ、14歳で遭難して、すったもんだで世界を回る。

    とにかく、土佐藩から言われて書き残した河田小龍が「いささかも私見はいれず」書いてくれたので、面白くてたまらない内容になっていました。

    ジョン万。
    ものすごく頭がイイ人だったんだろうなーと。
    それ以上に、人に気に入られるという人間力が。

    人生の後半生は、極めて静寂、とあった。
    激動の前半生だけで、普通の人の数倍の人生を味わったからなのかな?

    でも。
    ごくごく一人の田舎の青年の史実として、ドキュメンタリーとしてだけで読んでみると、こんな濃い体験を乗り越えられる、その凄さに感服しました!

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    2019年02月27日
  • 漂巽紀畧 全現代語訳

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    こんなに面白い本があったか。
    ジョン万次郎なんて学校の授業のようでつまらなそうだが、この本は当時の情景がありありと浮かんで来る。
    無人島で洞窟の出入口が岩で塞がれたり、裏側に過去の漂流者の墓があったり、外国という全くの未開の地で人との触れ合いや、同じ日本人の仲間との出会いなど。
    船を通じた大冒険記であり、何よりもそれが史実という事。当時は遥か遠くの国に流れ着く漂流者があちこちに居たというのもわかって面白い。

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    2019年01月06日
  • 「いき」の構造

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    ぱっと見、結構難しそうに思えたからなかなか読む気にならなかったのだが、載ってる写真はちょっとイイし、学術文庫とかで読むよりはとっつきやすそうだから、気を入れて読んでみた。
    畢竟、「いき」とはこの日本において「生きる」ことが大前提、ということだったのかな。表現や仮名遣いなどが昔だから、読みづらいのだけど、写真が時折理解を助けてくれるようにも思うい、読み通せた。
    内容は、今一度、というわけでもないのだが、写真はまたみたいなと思うものだから、古本でもいいから手にしておきたいなと思う。

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    2025年01月18日
  • らんまんの笑顔 「人間・牧野富太郎」伝

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    私が、富太郎を知ったのは、TVドラマを観てから。拠って、実像は如何にと思ったのだが、ドラマ以上に個性溢れる方。参りました。

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    2023年11月20日
  • 漂巽紀畧 全現代語訳

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    ジョン万次郎らの漂流から帰国までの10年を彼らの話をもとに書き起こしたもの。当時の風俗や考え方、生き残るための力を感じた。諦めない心と対応力が重要。

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    2021年09月08日
  • 漂巽紀畧 全現代語訳

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    本人から聴き取りして書き留めただけあって、正確だと思われる。文章の表現なのか、聴き取っているバイアスなのか、読んでいて風景がよぎる気がした。

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    2021年05月09日
  • 漂巽紀畧 全現代語訳

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     ジョン万次郎として知られている中浜万次郎の若かかりし頃、漁師仲間と漂流し、捕鯨船に救出されることになるが、船長のホイットフィールドの希望に沿う形で、万次郎だけ、ホイットフィールドについていくことになり、船長の下で様々な教育を受ける機会に恵まれることになる。
     別れた仲間も日本に戻るまで紆余曲折あり、当時鎖国していた日本に帰国することもなかなか叶わなかった経緯がある。
     足の怪我が元で亡くなった者やハワイに残った者もいるが、数奇な運命を辿り万次郎が仲間と再会して日本に帰国するまでが簡略的に描かれている。
     正直、万次郎が見てきた世界についてもっとディティールが欲しいところではあるが、当時漂流し

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    2024年09月07日
  • 「いき」の構造

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    「いき」について徹底的に分析・解説されてる本

    この本を読んだのは「エネルギーをめぐる旅」と言う本がとんでもない名著で、その中で今の生きにくくなってる時代にこそ「いき」という庶民が生み出した独特の美意識が大事なのではないかと言う主張がされており、「いき」について、くわしくは九鬼周造が「いきの構造」で書いているとあったためだ。

    この本はかなり丁寧に「いき」について解説してくれているが、かなり難しいのでざっと一通り読んだが、あまり理解できなかった部分も多い

    「いき」について、もっと本格的に知識をつけたくなったら読み返したいと思う

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    2024年09月02日
  • 「いき」の構造

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    いき
    かなり難解な概念である。
    そして日本人という民族の事柄でもある。
    外側から、内側から、芸術、建築、具体と、かなり解説をしてくれている。
    後半に何だかわかったかな?とも感じるが、さいごに、これは行き方だよ。ということを語られる。
    ほほー、何だろう。この本を読んだ上で、実際のいきを探しに行くしかないよ。ということなのだろう。

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    2024年06月20日