筒井哲也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
インターネット上の動画投稿サイト(YouTubeがモデル?)に犯行予告動画をアップした上で、予告どおりに犯行を実行していく『予告犯』。
その犯行は私利私欲よりも、むしろ卑劣な犯罪者に制裁を加えることが目的とも思える。また、被害者達の証言によって『予告犯』は複数人からなるグループであることが明らかになっていく。謎に包まれた犯罪者集団『予告犯』と警察の闘いを描いた作品。
弱い立場の若者(しかし現在のこの国においてはそれが標準的な若者だとも言える)にスポットを当てるなど、いつ実際に起こってもおかしくない現在進行形なテーマなだけに、非常に処理が難しいと感じました。それだけに、これからの展開が -
Posted by ブクログ
家の机に置いてあったので何気無く読んでみた。
2巻から読んでも普通に楽しく読める話の構成がすごい。
作中に出てくる掲示板とか動画サイトとかネットユーザーたちの反応とか凄くリアルだし、ある意味親近感がわく。
着目したいのは漫画で東日本大震災について触れられてたことかな。
なんか上手くいえないけど、創作作品に震災のことが書かれてることである意味時の流れを感じた。
過去の事実として認識とかそういうのではないんだけど。
今回アメリカのイルカ保護団体?が大分悪者で逆に日本が悪者になってる漫画はアメリカにあるのだろうかと考えた。
シンブンシの人、結構警察に追い込まれてる気がするし、ラストの終わり方 -
Posted by ブクログ
ネタバレ動画サイトで犯行予告をし、過去に事件を起こした人物を独自のやり口で断罪する予告犯「シンブンシ」。
ここまではよくある話ですが、このマンガのオモシロいところは、断罪される事件が現実に起こっているものに酷似していること。
そして実際に犯行が予告され、実行された犯罪をニコニコ動画の生放送で中継したり、Twitterで反応を確認したりと、かなり現代に即して展開されている事です。
また、それら事件に反応していく一般市民の反応がとてもリアルなのも見所の一つです。
犯罪予告をYoutubeにアップしたり、やり口が一見愉快犯のようなのですが、後半読み進めていくとその犯行に至るまでの動機がもっと深いものである -
Posted by ブクログ
【あらすじ】
職場の人間トラブルをきっかけに、部屋から一歩も出ずに生活する“究極の引き籠り術”を考え続けた小森建太郎は、長年思い描いてきた理想の生活スタイル「ニーティング」を現実させた。隣人による騒音問題も解決し、何者かの気配も過ぎ去った……かに見えたが──…!? 度重なる絶体絶命の窮地に、緊急脱出セットを手にする建太郎。絶望のさなか、彼の人生を大きく変えた、ある出来事とは──…!?
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コロナ禍をキッカケに、40代半ばでブラック企業を早期退職し、ボロアパートの一室で究極の引き籠り生活「ニーティング」を実現する、が…というお話。前半は快適な「ニーディ -
無理矢理なおっさんメルヘン
オッサン刑事を若手女刑事が信頼尊敬してゆく過程の必然性がよくわからない。
ただのモラハラ親父じゃん。
同じような意味でオッサン刑事が有能とは感じられず雰囲気だけスゴ腕で実はスキだらけとも感じてしまう。
主人公の造形が薄っぺらいため思い入れが難しく、それが作品全体の印象を軽く浅くしてしまっている気がします。
読者層のマーケティングとかが先行し過ぎではないだろうか。
せっかくの割りに面白そうなバイオホラーを、無理矢理やさぐれ中年刑事メルヘンにしなくても良かったのではないだろうか。
むしろ画力だけで怖さや嫌悪感を充分味わえるのはスゴいのかもしれませんが。