• マンホール 新装版 上

    無理矢理なおっさんメルヘン

    オッサン刑事を若手女刑事が信頼尊敬してゆく過程の必然性がよくわからない。
    ただのモラハラ親父じゃん。
    同じような意味でオッサン刑事が有能とは感じられず雰囲気だけスゴ腕で実はスキだらけとも感じてしまう。
    主人公の造形が薄っぺらいため思い入れが難しく、それが作品全体の印象を軽く浅くしてしまっている気がします。
    読者層のマーケティングとかが先行し過ぎではないだろうか。
    せっかくの割りに面白そうなバイオホラーを、無理矢理やさぐれ中年刑事メルヘンにしなくても良かったのではないだろうか。
    むしろ画力だけで怖さや嫌悪感を充分味わえるのはスゴいのかもしれませんが。

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    2017年07月31日