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生田斗真さん主演の映画も話題となった本作。
身勝手な企業や個人に対し、動画サイトで「制裁」を予告しては実行する“シンブンシ”。実際にあった炎上事件をモデルにしているだけに、虚実の境がぼやける錯覚に陥ります。
第1話冒頭で違法ダウンロード&共有ソフト使用を摘発されても開き直る若者の姿は非常にリアル。ネット上の誹謗中傷や炎上合戦から、事件現場でもすぐに写メりTweetし、あたかもゲームのように面白がる人々まで、作者は現代のネット社会の暗部をよく分かっていて、個人の無関心さや煽動される集団心理を巧みに描いています。“シンブンシ”のやっていることは明らかに犯罪ですが、彼らが標的にする相手の悪事や、テロに至った動機を知ると、つい彼らを応援したくなってしまう…これがこの作品の最大の魅力です!警視庁サイバー犯罪対策課もあの手この手で犯人像に迫ります。ラストに“シンブンシ”はどうなるのか、それによって世間はどう変わるのか。最後まで目が離せない作品です。(書店員・鮭)
Posted by ブクログ
1巻で自尊心を奪い取ろうとする何かを憎んでいる。日本に殺されたヒョロ。理不尽に怒る2巻。それが誰かのためになるという間違いのない確信を得た時、人は利得を超えた行動をとることがある。
それが誰かのためになるという間違いのない確信を得た時、人は利得を超えた行動をとることがある。まさにそのセリフを体現した男たちのたったひとつの目的が完遂された最終巻。
時にそれは立場さえ越える。1巻から通して繰り広げられたシンブンシの犯行はあくまで日本の闇に殺された仲間のヒョロのためのものでした。確かに、今流行のバカ共が起こすネット犯罪をただ罰するだけではただの神様気取りの犯行にしかならない。それでも、僕は2巻の社会の理不尽黙って耐えてしまう人間に怒るゲイツや1巻の予告動画で自尊心を奪い取ろうとする何かを憎んでいるという言葉に感情が宿っていた気がします。だからこそ、敵である警察官の立場の吉野を最後まで動かす結果にもなり得たのではないかと感じ取れました。
社会から弾かれ、どん詰まりの人間でも、どこかで人のために何かができるかもしれない。それが人間の悪意を利用することになったとしても。単純な感情の発散が主のネット犯罪を題材にしながら、そういった人間が持つ尊厳を背骨に使ったことでとてもおもしろい作品だったと思います。筒井作品ではおなじみの喜多嶋もでて、若干ニヤリもしましたし、次の作品が楽しみです。
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少年・青年マンガ
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