柴山桂太のレビュー一覧

  • 静かなる大恐慌
    柴山先生の授業聞いてるみたいな内容。
    「市場経済」の視点から見れば規制を取り払って市場に任せた方が効率的かもしれない。しかし「資本主義」の視点から見れば市場への一任は効率性と引き換えに不確実性を極端に大きくしてしまう。
    資本主義では将来に対する期待や予測によって投資や消費が行われるため、本質的に不確...続きを読む
  • グローバル恐慌の真相
    日本も世界もこれまで滅茶苦茶な経済政策を実施してきた以上、もはや将来がバラ色になる処方箋はないということを自覚しなければならない。今、できることはこれ以上悪くなるのを如何に食い止めるかといた消耗戦しかない。しかも瀕死の日本経済であれば、応急処置にすぎない金融緩和と財政出動のセットによる施策もやむなし...続きを読む
  • グローバル恐慌の真相
    若干よみずらさはあったものの、対談形式で用語も丁寧に例を交えて解説されている。
    経済学に関心のある人は読みやすいが、日本がどのようにしていまの「失敗」に突き進んできたのか、世界の反例を挙げながら解説している。

    ただ、若干読みずらい。
  • グローバル恐慌の真相
    中野剛志氏と柴山桂太氏のシンプルで本質を抉る対談集である。

    新自由主義イデオロギーに毒されたヤスモンのエセ学者さんたちの言っていることに騙され続けている日本社会にとって、青天の霹靂なことばかり著されている。

    しかしながら、根拠となる事実は、西欧資本主義社会が過去、積み重ねてきたものである。

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  • グローバル恐慌の真相
    グローバル化を標榜するからには、グローバル化に反対し、保護主義を主張する筆者らの意見をきちんと理解したい。しかし果たして内需主導で我々は生き残れるのか?
  • グローバル恐慌の真相
    『TPP亡国論』の中野剛志氏と、その知己の柴山桂太氏による対談本。グローバル恐慌の真相を「政治経済思想」という観点から分析したもの。

    私にとっては、2011年最大の衝撃作です。目から鱗というよりも、頭を後から殴られたような衝撃を受けました。私が日頃より疑問を抱いている世界経済の仕組みを理解するのに...続きを読む
  • グローバル恐慌の真相
    世界経済が「グローバル化」に向けて加速している。
    その「波」に乗り遅れれば、取り残されてしまう。
    そんな「強迫観念」じみた考えから抜け切れていない日本人には、対処療法的な本。

    世界を一元的なシステムで管理するなんて無理な話。
    そういった「理屈」を、歴史や著名な経済学者の言葉や、各国の思惑・国柄など...続きを読む
  • グローバル恐慌の真相
    若手の研究者ふたりによるグローバル経済を主題にした対談です。

    著者の一人中野剛志氏はTPP反対派の急先鋒として有名になりましたが、この本を読むと本質は学究的な人なのだと分かります。
    内容は経済学と言うよりも経済思想寄りで、リーマンショック後の世界的な不況をマネーの動きだけではなくその裏にある思想か...続きを読む
  • グローバリズムが世界を滅ぼす
    表紙の写真で分かるように、エマニュエル・トッドが表看板の本だが、彼が語る場面は、他の著者よりそう多いわけではない。

    グローバリズムが経済的繁栄をもたらすという理論は、じつは根拠がなく、逆に世界に不公平と混乱をもたらす元凶であることを、座談会およびそれぞれの論文でわかりやすく説いた本。
  • グローバリズムが世界を滅ぼす
    「グローバル資本主義によって経済は成長する」と信じられてきましたが、実際のデータを客観的に眺めてみれば、真実はまったく逆であって、「グローバリズムは成長を鈍化させる」
    グローバル資本主義を推し進める人々は、ビジネスに自由さえ与えれば富も雇用も創出され、最大限の成長があると信じてきた
    アメリカにしても...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    7名の方々がTPPについて反対の方向で書いているので、合意に至ってしまった現在、どうなっていくのか非常に気になる。
    また、新聞・マスコミが取り上げる内容がいかに偏っているかを改めて認識。一般市民が得られる情報って限られるので、「興味を引くための内容」を掲載するのではなく、「国民が知っておくべき内容」...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    衰退するアメリカ。そのアメリカ依存から抜けられない日本。この構図のなかで、いま、アメリカが日本を徹底的に搾取しようとしている。それがTPPの正体だ。TPPが日本の成長を助ける自由貿易協定だというのは真っ赤な嘘。99%のわれわれ国民に対して、1%のグローバル企業・超富裕層が仕掛けた罠なのだ。その内実を...続きを読む
  • 静かなる大恐慌
    グローバル化と民主政治と国家主権の間には齟齬が存在するため、同時に実現することはできないという。著者は、民主政治と国家主権を選択してグローバル化を断念する選択が望ましいと考えている。戦後のブレトンウッズ体制がそれにあたるが、現在は覇権的地位にある国がなく、経済の発展段階や政治体制が異なる新興国も台頭...続きを読む
  • グローバル恐慌の真相
    トリレンマ理論では、国際的な資本移動の自由、為替の安定、各国の金融政策の自律性の3つを同時に確保することはできない。戦前の金本位制では、為替を固定し資本の移動を自由にする代わりに、各国の経済政策は自由にできなかった。この体制下で第一次グローバル化が起きたが、国民生活が不安定になった。戦後のブレトンウ...続きを読む
  • 静かなる大恐慌
    2012/9初版の新書。2000年以降のグローバル化を批判する本は色々ありますが、淡々とした筆致が逆に好印象。
    引用されたケインズの文章に衝撃を受けた。やはり人間は100年経ても何も変わってない。死んでも判らん、てか。
    「ロンドンの住民は、ベッドで朝の紅茶をすすりながら、電話で全世界のさまざまな産物...続きを読む
  • 静かなる大恐慌
    柴山さんの本は『グローバル恐慌の真相』に続いて2冊目かな
    ――『グローバル恐慌の真相』は中野さんとの共著だけど。

    内容は『グローバル恐慌の真相』とあんまり変わらない。
    ゆえに,『グローバル恐慌の真相』を読んだ人は,
    敢えて本書を読まなくてもよいと思う。
  • 静かなる大恐慌
    グローバル化は必然的に経済の不安定化をもたらし、対応していくためには大きな政府が必要、もしくは、グローバル化は行き詰まり、保護主義など脱グローバル化を惹起すると説く。また、この不安定な世の中では、投資の社会化が課題とのこと。これといって新しいことが書かれているわけではないので、初心者向けかな。
  • 静かなる大恐慌
    グローバル化は大きな政府に帰結する、ということと、グローバル化は直線的に起こるわけではないこと、資本主義は本質的に国家資本主義である、ということをつまみ食いしました。ちっともグローバルでない市井の人は、何をすればいいんだろう。
  • グローバル恐慌の真相
    グローバルが何でもいいってわけではないと、グローバル化を批評する内容。中身が難しく、消化できていない。ただ、対談形式なのでとっつきやすい。
  • グローバル恐慌の真相
    目新しい事は書いてないけど
    シンプルで読みやすい。

    難しい事がシンプルで分かりやすいってことは
    二人とも頭いいってことだね。w