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世界は「静かなる大恐慌」に突入した。危機的なのは経済だけではない。国際政治は、1929年の世界大恐慌をはさんだ、ふたつの世界大戦の時代と同じコースを歩み始めた。グローバル化が必然的に招く、社会の不安定化と経済の脆弱化。これに耐えるシステムは、通説とは逆に「大きな政府」の復活しかない、という歴史の趨勢に我々は逆らうことはできないのだ。このグローバル化の行きづまり、急反転というショックを日本はいかに生き抜くか。経済思想、国際関係論、政治・経済史の知見を総動員して、新進気鋭の思想家が危機の本質と明日の世界を精緻に描き出す!【目次】はじめに/第一章 「静かなる大恐慌」に突入した/第二章 グローバル化は平和と反映をもたらすのか?/第三章 経済戦争のはてに/第四章 行きすぎたグローバル化が連れてくる保護主義/第五章 国家と資本主義、その不可分の関係/第六章 日本経済の病理を診断する/第七章 恐慌以降の世界を生き抜く/註/主要参考文献/おわりに
...続きを読むPosted by ブクログ 2012年11月21日
当然と思って疑ってないことをひっくり返してくれるような、そんな嬉しい本に時々出会いますが、この本はまさにそれに当てはまります。
このデフレで内需の成長が望めない中、またこの円高の環境下で、日本が生き残って行くには、海外に出て行くしかない。グローバル化は当然の流れであるとみんな思っているし、僕もそう...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月21日
経済の本でありながら、いまの日中関係の緊張を深いところで理解するためには必須の一冊。20世紀初頭の第一次グローバル化の帰結(世界恐慌・世界大戦)と同じ結末を現代の第二次グローバル化も、もたらすというのが著者の主張。たぶん、この著者の危惧するところが、次々とあたっていくのではないか。そうならないよう軌...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月17日
グローバル化が世界をリスクに貶める。
それは今までの歴史が物語ってきた。
過去の教訓は生かされなければならない。
過去起きたものより大きな波がきている。
それを断ち切らなければ、今まで以上に大きなショックが全世界を覆うことになるだろう。
政治と経済が密接に関わっているからこそ、グローバル化は国境...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月16日
グローバル化は永遠に続かない。100年前の1913年、イギリスを中心に電話が普及し、「全世界の様々な産物を、ロンドン市民はベッドで朝の紅茶をすすりながら電話で好きなだけ注文することができた」とケインズは述べている。英国発のグローバル化がバブルを生み、1930年代の大恐慌、40年代の第二次世界戦争に繋...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月03日
安倍政権の「アベノミクス」が声高に叫ばれる日本の現状と、アルジェリアの事件をみて、本書を思い出し、昨年読んだ本書をもう一度読み直してみた。
本書は昨年9月の発行であるから、夏には脱稿していただろから、今年の激動する世界を的確に予言しているようにも思えた。
昨年本書を読後の「レビュー」は以下のと...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月08日
グローバル化or脱グローバル化 どっちが良いの?って、話。
歴史的な観点とか使ってて面白かったです。
あと、印象深いのは、貨幣以外での価値も考えたらどうだろうってくだり。
これは、以前読んだ数冊でも言ってた。
まあ、私は投票するとか、転職するとかくらいしか、行動する選択肢はないかな。
あと、...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年12月22日
グローバル化の進展によって効率化圧力が高まり、格差が拡大することによって社会が不安定化することから、これを安定化させるために福祉の充実が求められる。したがって、グローバル化を求めるなら「小さな政府」ではなくむしろ「大きな政府」を指向しなければならないとする作者の立論は、これまでの「常識」からすると非...続きを読む
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