内田貴のレビュー一覧

  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    分かり易い。民法の基本はこうだったというのを再確認しながら改正について学べる。著者が一般の人向けにやさしい解説を工夫されたのがわかる。とはいえ民法の知識ゼロだと難しいかなという気はする。

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    2014年05月14日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    ■民法改正の概観を知ることができた。
    ■抜本的に債権編が改正されると思っていたのだけれども,
     そんなでもなかった。
    ■「分かりやすい民法」を提言しているだけあって,
     読みやすかった。
    ■民法改正の趣旨は理解できるし,総論としては賛成。
     でも,ホントにそれで大丈夫なの?と思う部分もある。

    【追記】(2014/5/5)
    ■本書だけだと片手落ちになってしまうので,本書と共に
     『民法改正の真実 自壊する日本の法と社会』
     (鈴木 仁志,講談社,2013)を読むことをお薦めする。
    ■全く違った印象を持つと思います。

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    2014年05月05日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    【内容】
    法律を改正するにはコストがかかる。コストがかかる以上、法律を改正するには、それに見合うだけの必要性が存在しなければならない。本書では、なぜ民法を改正する必要があるのか、について書かれています。

    筆者は、大きく分けて2つ、改正を必要とする理由を挙げています。

    1つ目は、民法が国民にとって分かりにくいことです。
    民法が分かりやすければ、法務コストの削減につながる。国際取引において日本法を準拠法とすることが増える。契約法におけるグローバル・スタンダードの形成に影響を与えることができる。
    2つ目は、時代に合わなくなったルールがあることです。

    【感想】
    世界に通用する民法典を作らなければ

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    2013年07月19日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    民法という日本の法体系の中心に位置する法律の中核部分が、制定以来100年余りを経て、初めて大きく改正されようとしている。
    この民法改正について、実際に法務省参与として深く関わる内田貴氏がわかりやすく解説している。

    本書は民法改正を中心にしながらも、民法全般について、歴史的な背景や諸外国の動向など、時間的にも空間的にも広がった、より大きな枠組みで解説がなされている。そのため、民法など法律について詳しくない人でも、書いてある内容を自然と無理なく理解できるだろう。

    今回の改正の理念は、1896年の制定以来の社会的、経済的変化に対応する現代化を図ることと、国民一般にわかりやすいものにすることである

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    2012年12月10日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    現代に適した改訂が行われているという民法、そのねらいと実際の方針を確認したいために読んだ。

    民法の内、契約法を中心にしているが、民法の思考枠組み(物権や債権を設定すること等)、世界の民法や、日本の民法の制定の歴史、それを受けての今の民法の問題点と新しい民法が目指すべき方向性を示して、具体例を挙げるような構成になっている。

    民法(日本の法律)に触れながらも意識せずに生活していることを感じると共に、方向性がわかってよかった。改めて、いろいろな意味で世界が相互に近くなっているなあと思った。また、巻末の読めないテキストの権威(西洋における聖書の位置)を例に出しているところが、興味深かった。

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    2012年09月08日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    222ページ
     めさすべきは、グローバル・スタンダードの形成に影響を与えるような改正です。
      ◆めさす→めざす

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    2012年07月29日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    日本独自の契約法でありながら、世界で参考にされるものを作っていかないと、日本の国際的な競争力が低下しかねない、ということをかみ砕いて説明したものかな。

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    2012年06月23日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    わかりやすいわ〜
    中断てかリセットじゃない⁉と言う数年来の素朴な疑問も消化されて嬉しかった。
    「民法は、市民社会という国会から自立した取引社会を法的観点から理解するための思考の枠組である」

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    2012年05月20日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    民法はあんまり好きじゃなかったけど、この本は面白く読めた。これ読んだら、民法改正が必要って思わされてしまう(笑)。非常に説得的な文章だと感じた。日本は、「民法典の外に、判例や学説によって形成されたもう一つの民法があるという状態」になってるという説明に特に納得。民法の透明化はやっぱり必要だと思う。

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    2012年03月31日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    特に後半の個別論点(消滅時効、法定利率、約款、サービス契約、自然災害と契約法)は実務に大きく影響がある論点ばかりで興味深く読み進んだ。

    清水次長からの推薦図書

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    2012年03月18日
  • 弁護士不足 ――日本を支える法的インフラの危機

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    本中に出てくる、弁護士の方は錚々たる大学を出て華々しい経歴をお持ちである。一般庶民からすると、弁護士はやはり異次元の世界。弁護士になるにも、時間と金がかかり敬遠する資格。だから本書みたいな本が存在するのだろう。またこの状況はこの先も変わらないと思われる。弁護士はムリです。

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    2025年11月24日
  • 法学の誕生 ――近代日本にとって「法」とは何であったか

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    通信制の大学で日本法制史を受講してあるので、参考に読みました。明治維新後の西洋法の受容に関しては大学の教科書より詳しく書かれていて、大変参考になりました。

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    2021年09月25日
  • 法学の誕生 ――近代日本にとって「法」とは何であったか

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    長文の読後感を書いたが、反映されなかったのでめげた。
    東大民法系の教授連は、大村敦志を含め、実務の壁に圧倒されて明治法制史に逃げている感があることだけ記す。

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    2018年11月11日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    あいかわらず、ぶんしょうはよみやすい。が、結局、かいせいのひつようせい(立法じじつ)が感じられない。ちょしゃのこじんてきな意見では、立法事実とはならないことは明白。むしろ、かいせいたんとうしゃとして、既得けんを得ようとしているとうたがわれかねない程度のないよう。
    じつむかにとっては、じょうぶんが増えても、既知の判例が明文化されるだけで、そこまで影響はない。(わがつま理論の影響がどこまで排除されるかはわからないが)

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    2015年02月14日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    民法改正のアウトラインは分かる本。ただし、内田先生は民法改正の舵を切っている張本人なので、当然のことながら民法改正の問題点は書かれていないことに注意する必要がある。
    かく言う僕も不勉強で民法改正の問題点は把握していない。今更新しい民法を勉強するには頭がフレッシュさを失ったおじいちゃん弁護士にとっては、ともすると職を失いかねないピンチだが、改正に反対する正当な理由にはならない。
    ただ、本書を読んで気になったことを一つ。改正の目的の一つは多国籍企業が日本で活動しやすいように民法をグローバル・スタンダードに合わせることらしい。つまり、民法改正もグローバリゼーションの一環として行われようとしているもの

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    2013年10月01日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    ようやっと読み終わった。
    洗脳されかかってます。大村先生の本読んで中和するか…。

    民法中に,各種の契約類型を細かく規定することには,違和感が残るところ。その場合,現在の特別法はどうなるんだろうか。全部を民法中にぶちこむことはできないだろう。かといって,民法と特別法に分断することは,「わかりやすい民法」から遠ざかる気がするんだけども。

    また,日本法の国際的なプレゼンスについては,民法を改正したからといってどうなるものでもない気がする。

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    2013年06月22日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    2011年11月の週刊東洋経済、特集「さらば!スキルアップ教」の中で、瀧本哲史氏が薦めていたので、読んでみました。

    まず、タイトルが少し誤解を与えてしまうかなという印象。民法は現在でも拘束力を持つ日本の法律の中でもかなり古い方に位置しており、現状にそぐわなくなってしまっている。そこで、著者を含めたチームが改編作業を行っている。つまり、タイトルが意味しているような改正は、まだということだと思います。

    そこにあるのは、裁判員制度やADRと言った制度により、日本人の法に対する意識の変化が生じており、それらに応える為にも改正が必要ということ。

    初学者でいきなりこの本を読むのは、かなり分かりやすく

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    2012年11月18日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    民法改正の経緯、目的、内容等が、丁寧に書かれている。民法改正に命がけで関わられている著者だけあってその熱意が伝わってくる。
    余談ではあるが、新書1冊で、民法に初めて触れる人から、最先端のところまでを説明するのは難しいだろうなあということを痛感した。

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    2012年08月26日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    法律は難しくて、理解するのは骨が折れる。というのがどの国でも当たり前であると思っていたけど、そうではなく、日本の法律が特別理解しにくいようになっているらしい。これは日本では、法律の条文ではあいまいな表現であることが多く、解釈論であったり、その他に判例も見る必要があるなど、法律の条文を読んだだけではその法律をそのまま理解することができないためであるらしい。

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    2012年04月22日
  • 民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

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    民法改正の必要性については書いてあるけど、具体的な内容については中途半端にしか触れられていない。「国民にわかりやすい民法」というマジックワードの耳触りの良さと恐さ。内田先生の契約書に対する考え方を読むと、この改正が実務家から批判されるのも納得できる。

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    2013年10月23日