【感想・ネタバレ】民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わるのレビュー

あらすじ

明治期に制定された「民法」。われわれの経済活動の最も基本的なルールを定めたこの法律が抜本改正されようとしている。なぜ、ルールの変更が求められているのか。具体的に何がどう改正され、生活にどんな影響がもたらされようとしているのか。市場の世界化を見据えた契約法モデル策定の動向を、第一人者が平明に説く。

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Posted by ブクログ

法律についてまったく知識がなかったけど、日本の民法の成立過程や問題点などが分かりやすく述べられていて、よかった。世界の民法を見ると色々と特色があることが分かる。

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2018年10月20日

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ネタバレ

読まなきゃ読まなきゃと思って、ずっと積読にしてしまっていた。もっと早く読めばよかった。
民法改正の細かい内容の解説ではなく、なぜ改正すべきなのか、法制史や比較法等法学的見地から、前半で詳しく丁寧に説明されているところがよかった。さすが現在の民法学の第一人者の一人である内田先生の書かれた本だけのことはある。資格試験の勉強などではどうしても上っ面な知識だけをなめがちになるところ、改めて法学の根幹的な部分を認識させてもらったのがとてもよかった。
そもそも出来の悪い学生ではあったけど、ただ、どうしてこんなことになってしまうんだろうと当時からモヤモヤしていた部分(例えば、細かすぎる消滅時効の規定は、フランスの慣習(職業差別に由来)をそのまま持ってきてしまったから)がすっきりできたのもよかった。当時の先生は説明してくれてたっけかな・・・説明してくれてたのに、私が寝てたりサボってたりしていただけかもしれないけど^^;。日本民法の特徴+出来の悪い私の相乗効果で理解不能になってた部分が多々あったのだわ、とちょっと安心したところも。
プロがわかってればいいとか、体系的なバランスを崩すべきでないとか、そういう改正反対派には私も同意できない。憲法同様、なんで法律を宗教の経典みたいに考えてしまうのか。市民のための法律ならばなおのこと、古くなってしまった内容はどんどん変えられるべきで、確かに新しい内容を覚え直すのは大変だけど(^^;)、立法機関たる国会はぐずぐずしていないで、改正民法の議論を深める等ちゃんと仕事してほしい。

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2015年10月15日

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読みやすく新書らしい新書。企業の法務部あたりの人におすすめ。民法改正という最新の課題を説明するために民法の成り立ちから説明する

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2015年09月27日

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初心者にも非常に分かりやすく民法とその改正の必要性について論じている。筆者の自信もうかがえ、今後の改正の展開について理解を深めることができた。

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2014年03月04日

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積読になっていたのを第5章「国民に分かりやすい民法」以降読みだした。実に面白い。改正試案にも興味が湧く。そういえば法律の門外漢の私が始めて民法を身近に思えたのは内田民法の大著をかじりだしてからだった。

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2013年03月12日

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ネタバレ

法務省の民法改正作業に従事している内田貴先生による民法改正についての本です。内田先生は法学部生にとっては「内田民法」としておなじみですね。

 現行民法の問題点について指摘し、なぜ民法を改正すべきであるのかを述べています。

 とてもわかりやすく書かれており、法律に全く触れたことのない人であっても読みやすいはずです。また、法律が社会において果たす役割の重要性も感じて頂けると思います。

 普段普通に過ごしている分には感じにくいと思いますが、法律は社会を公正妥当に機能させる上でとても重要です (過剰規制などに見られるよう悪い効果が出てくることもありますが)。曲がりなりにも法律を勉強して約二年がたちますが、どれほど人が法律により支えられ、保護されているか感じることがよくあります。

 そんな大事な法律なので、とっつきにくい印象があるとは思いますが、一度手にとってその世界に触れてみてはいかがでしょうか。

 第4章くらいまではさくさく読めるのではないかなと思います。

 
 法律を勉強しても知識が頭の中で散り散りになっている私の様な人間にとっては、知識を整理する上で効果的でした。民法改正の必要性だけではなく、なぜ授業でいちいち「起草者の意思」が出てくるのか、判例法理や裁判所の条文解釈をいくつも覚えなくてはならないのかなども理解できました。

 以下各章の内容について軽いまとめ。

◆第一章◆
 民法改正の現状説明

◆第二章◆
 民法の構成、果たす役割についての概要説明

◆第三章◆
 他国における民法の位置づけと改正状況の説明を通し、円滑な取引を実現するためには統一された契約法を市場が持つことが重要であること(「ひとつの市場にはひとつの契約法が要請される」)を述べる。
 また、ウィーン売買契約への日本の批准が遅れた結果日本が被ることになったコストを指摘した上で、契約法の国際標準をめぐる競争のなか日本はどのようなスタンスをとるべきかと論点提示。

◆第四章◆
 日本民法の成立・運用過程を辿り、なぜ現在のようにシンプルな少数の条文から成り細かい適用基準を解釈に依存する「国民にとってわかりにくい」民法が出来たのかを説明。その上で、透明性の高い法的ルールに基づき紛争を処理しようとする指向の高まりに合わせ、法典外に存在している条文解釈や判例法理を法典に書き市場ルールを明確化し、「国民にとってわかりやすい民法」を作る必要性があることを述べる。

◆第五章◆
 「わかりやすい民法」とはどのようなものであるか、また、それをどのように作り上げていくべきかについて、実際の判例や実務家の意見をあげつつ具体的に述べる。

◆第六章◆
 ①消滅時効、②法定利率、③約款、④サービス契約、⑤自然災害にからむ法律関係 を例にあげて現行契約法が現在の社会・経済状況に対応できていないことを指摘し、「わかりやすい」だけではなく「現代の社会・経済状況に対応した」民法を作る必要性があることを述べ、かつ具体的な改正指針を示す。

◆第七章◆
 契約法を中心とする民法改正のメリットについてのまとめ(法務コストの削減、国際競争力の強化、国際基準定立・運用における日本のプレゼンス発揮)。また、今回の改正対象外の論点について述べる。

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2013年02月25日

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法律ってやっぱり知っておいた方がいいのかなーくらいの素人が、ふと目にした新書を手にした程度のきっかけで読んだのだけど、まあ非常に面白かった。
日本の民法は難しいらしい。一つには、条文にない解釈が小さくない役割を担っているという事情があるらしい。解釈で回っている民法はふつうの人には理解し辛いものだという。こういう不透明な契約法は国際市場でスタンダードになりえない。かたや欧州では民法改正は繰り返されてきた。そこには自国の法の標準化によるメリットがインセンティブとして働いていたのである。こういう情勢の中にあって、我々もまた100年間わかり辛いままだった民法を改正して、法務コスト削減と国際競争力の強化を目指していこうよ、というのが筆者の強い主張であるようだった。
読み進めていくうちに筆者の立場が見えてきて、それを念頭においてもう一度頭から読み返したいと思うような本だった。

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2012年09月28日

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ネタバレ

かなり面白く興味深く読めた。民法の改正内容が分かると言うよりも、現在の民法の設計思想、そして改正後の設計思想がとても良く分かった。

重要ポイント:

現実があまりに複雑であるとき、人間はその複雑さを縮減したシステムを作り出して対応しようとするというのがルーマンの社会学が教えるところです。経済学は、財と財が需要と供給のバランスの中で交換されるという市場モデルを作り出して、現実を理解しようとしました。なぜなら、経済学は、価格決定のメカニズムに関心を集中したから

これに対して、民法は、この複雑な取引社会の現実を権利と義務という概念によって表現しようとする

経済学のもっとも単純な市場モデルには、二つの財だけが登場する。これに対して民法が想定するもっとも単純なモデルは、三人の人と二つの物(財産)が登場する

権利の侵害者を常に想定するところが、民法の特色

人が誰からも干渉されることなく、物を自由に使用・収益・処分できる権利として所有権が観念されるにようになったのは近代になってから

民法は、贈与、売買、賃貸借、消費貸借など12の類型を用意し、それぞれの類型ごとに、権利義務についてのルールを置いている

日本には、民法典の外にもう一つの民法があるといえるほど多くのルールが解釈論として存在している。少なくともそのうちの安定した原則については、それを条文の形に明文化することが、民法の透明性を高める観点から望ましい

サービスを内容とする契約は、民法の典型契約の中では、委任、請負、雇用、寄託という四つの契約類型がある。

拡大する現代のサービス契約に適用できるような規定が、民法にはほとんど用意されていない

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2012年06月06日

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2011年刊行の本で、その後実際に民法の改正作業が進んでいると思いますので、それは別途理解を補う必要があるとして、日本の民法の生い立ちや構成、主に議論となっている点についてコンパクトかつ分かりやすくまとめられている良書と感じました。

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2025年07月20日

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契約法の改正の方針、改正に至るまでの利害調整等の経緯、改正内容を解説。そもそもの民法典の生い立ち、民法典の抽象度の高さの理由、ドイツとフランスの民法を参考にされた条文に、当時最先端であったドイツ法学の解釈を採り入れることになった歴史的な事情等がわかりやすく書かれている。現日本の民法の問題点にも触れ、産業のガラパゴス化だけではなく、法律の改正でさえも内向きで、世界的に遅れ始めている危機感も表明されている。

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2024年08月22日

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仕事のための読書。
木村草太先生が、『キヨミズ准教授の法学入門』で、民法の入門書としてすすめていた本書。
民法についての知識といえば、大学生のころに受けた短い授業のおぼろげな記憶のみという自分が、いきなり改正についての本を読んで大丈夫なんだろうか……という心配しつつ、読み始める。

結論から言えば、その心配は杞憂に終わりました。
いま国会で検討されている、民法の契約に関する部分の改正を糸口に、民法の扱っている内容、市民が日常生活の中でいかに民法と関わっているか、
明治時代に日本で民法が成立した経緯、世界の経済情勢の中での立ち位置などが、順を追って説明されるので、まったく予備知識がなく読んでも、おおよそ民法というものが何のためにあり、世の中でどう機能しているのか、その全体像がつかめるようになると思います。

やや専門的な言葉や考え方が出るたびに、簡単な説明が付されているのも好印象。
こういう読み手への気遣いって、実際に本を書いているときには、なかなか難しかったりすると思うんだけど。
すごいなあ。

個人的に好きなのは、第4章「日本民法の生い立ち」。
いつもなら立法の歴史なんて難しいしと読み流してしまいそうなところなのですが、すっかり予想を裏切られる面白さ!
著者の筆の力なのか、早く諸外国に追いつかなければという明治政府の焦り、集められた精鋭陣の若さと挑戦、解釈論の激しいぶつかり合いや挫折などがまるでドラマのようで、夢中になって読んでしまいました。
この部分、我妻栄を主人公に、大河ドラマにしたらいいのになあ……などと妄想も膨らみます。

今まで、改正法案が通るか、通らないか、という視点でみていたニュース。
本書を読んだことで、本書が刊行された2011年の後の経過も含めて、どのような改正になって、社会がどう変わるのかという点に、今よりも少しだけ自分なりの興味を持って接することができるように思います。

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2017年02月10日

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100年前の基本構造からほとんど変化していない民法は、経済活動の多様化、グローバル化に対応するため、改正を検討するべきである。このような信念に基づき、膨大な作業に没頭している法学権威としての矜持が、行間ににじみ出ている。
民法とは、そもそも何か、どういう基本理念で何を規定しているのかについても、非常にわかりやすく、かつきっちりと記述されているのではないか、と思う。

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2018年10月14日

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分かり易い。民法の基本はこうだったというのを再確認しながら改正について学べる。著者が一般の人向けにやさしい解説を工夫されたのがわかる。とはいえ民法の知識ゼロだと難しいかなという気はする。

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2014年05月14日

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■民法改正の概観を知ることができた。
■抜本的に債権編が改正されると思っていたのだけれども,
 そんなでもなかった。
■「分かりやすい民法」を提言しているだけあって,
 読みやすかった。
■民法改正の趣旨は理解できるし,総論としては賛成。
 でも,ホントにそれで大丈夫なの?と思う部分もある。

【追記】(2014/5/5)
■本書だけだと片手落ちになってしまうので,本書と共に
 『民法改正の真実 自壊する日本の法と社会』
 (鈴木 仁志,講談社,2013)を読むことをお薦めする。
■全く違った印象を持つと思います。

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2014年05月05日

Posted by ブクログ

【内容】
法律を改正するにはコストがかかる。コストがかかる以上、法律を改正するには、それに見合うだけの必要性が存在しなければならない。本書では、なぜ民法を改正する必要があるのか、について書かれています。

筆者は、大きく分けて2つ、改正を必要とする理由を挙げています。

1つ目は、民法が国民にとって分かりにくいことです。
民法が分かりやすければ、法務コストの削減につながる。国際取引において日本法を準拠法とすることが増える。契約法におけるグローバル・スタンダードの形成に影響を与えることができる。
2つ目は、時代に合わなくなったルールがあることです。

【感想】
世界に通用する民法典を作らなければ国際競争では勝てない!という筆者の思いを感じました。説得力があります。私は、解釈で回ってるんだから改正の必要はないと考えていましたが、考えを改めました。

ただ、本書は一般向けに書かれたらしいのですが、ある程度の専門知識がなければ読みこなすのは難しいのではないかと感じました。なので評価は★4つ。

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2013年07月19日

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民法という日本の法体系の中心に位置する法律の中核部分が、制定以来100年余りを経て、初めて大きく改正されようとしている。
この民法改正について、実際に法務省参与として深く関わる内田貴氏がわかりやすく解説している。

本書は民法改正を中心にしながらも、民法全般について、歴史的な背景や諸外国の動向など、時間的にも空間的にも広がった、より大きな枠組みで解説がなされている。そのため、民法など法律について詳しくない人でも、書いてある内容を自然と無理なく理解できるだろう。

今回の改正の理念は、1896年の制定以来の社会的、経済的変化に対応する現代化を図ることと、国民一般にわかりやすいものにすることである。
時代に即した改正を行うことで、日本民法を国境を越えた取引で準拠法として使ってもらう。グローバル化の進行により市場が統一されていく中で、自国の法律が準拠法となることの経済的利益は計り知れない。
条文が少なく解釈中心の今の日本民法を理解できるのは、限られた一部の人だけである。裁判員制度が始まり、法化社会へ進み始めた現状において、一般市民と深く関わる民法をわかりやすく改めるのは当然だと思われる。また、これにより、法務部を持たない中小企業の法務コストは削減されるだろう。

今回の改正について実務家から批判もなされているが、大局的な目線に立った改良が行われてほしいと思った。

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2012年12月10日

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現代に適した改訂が行われているという民法、そのねらいと実際の方針を確認したいために読んだ。

民法の内、契約法を中心にしているが、民法の思考枠組み(物権や債権を設定すること等)、世界の民法や、日本の民法の制定の歴史、それを受けての今の民法の問題点と新しい民法が目指すべき方向性を示して、具体例を挙げるような構成になっている。

民法(日本の法律)に触れながらも意識せずに生活していることを感じると共に、方向性がわかってよかった。改めて、いろいろな意味で世界が相互に近くなっているなあと思った。また、巻末の読めないテキストの権威(西洋における聖書の位置)を例に出しているところが、興味深かった。

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2012年09月08日

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222ページ
 めさすべきは、グローバル・スタンダードの形成に影響を与えるような改正です。
  ◆めさす→めざす

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2012年07月29日

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日本独自の契約法でありながら、世界で参考にされるものを作っていかないと、日本の国際的な競争力が低下しかねない、ということをかみ砕いて説明したものかな。

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2012年06月23日

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わかりやすいわ〜
中断てかリセットじゃない⁉と言う数年来の素朴な疑問も消化されて嬉しかった。
「民法は、市民社会という国会から自立した取引社会を法的観点から理解するための思考の枠組である」

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2012年05月20日

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民法はあんまり好きじゃなかったけど、この本は面白く読めた。これ読んだら、民法改正が必要って思わされてしまう(笑)。非常に説得的な文章だと感じた。日本は、「民法典の外に、判例や学説によって形成されたもう一つの民法があるという状態」になってるという説明に特に納得。民法の透明化はやっぱり必要だと思う。

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2012年03月31日

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特に後半の個別論点(消滅時効、法定利率、約款、サービス契約、自然災害と契約法)は実務に大きく影響がある論点ばかりで興味深く読み進んだ。

清水次長からの推薦図書

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2012年03月18日

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あいかわらず、ぶんしょうはよみやすい。が、結局、かいせいのひつようせい(立法じじつ)が感じられない。ちょしゃのこじんてきな意見では、立法事実とはならないことは明白。むしろ、かいせいたんとうしゃとして、既得けんを得ようとしているとうたがわれかねない程度のないよう。
じつむかにとっては、じょうぶんが増えても、既知の判例が明文化されるだけで、そこまで影響はない。(わがつま理論の影響がどこまで排除されるかはわからないが)

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2015年02月14日

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民法改正のアウトラインは分かる本。ただし、内田先生は民法改正の舵を切っている張本人なので、当然のことながら民法改正の問題点は書かれていないことに注意する必要がある。
かく言う僕も不勉強で民法改正の問題点は把握していない。今更新しい民法を勉強するには頭がフレッシュさを失ったおじいちゃん弁護士にとっては、ともすると職を失いかねないピンチだが、改正に反対する正当な理由にはならない。
ただ、本書を読んで気になったことを一つ。改正の目的の一つは多国籍企業が日本で活動しやすいように民法をグローバル・スタンダードに合わせることらしい。つまり、民法改正もグローバリゼーションの一環として行われようとしているものである。とすれば、世界をまたにかける多国籍企業、とりわけ大企業の都合のいいように改正される可能性があり、そこは注視しなければならない。

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2013年10月01日

Posted by ブクログ

ようやっと読み終わった。
洗脳されかかってます。大村先生の本読んで中和するか…。

民法中に,各種の契約類型を細かく規定することには,違和感が残るところ。その場合,現在の特別法はどうなるんだろうか。全部を民法中にぶちこむことはできないだろう。かといって,民法と特別法に分断することは,「わかりやすい民法」から遠ざかる気がするんだけども。

また,日本法の国際的なプレゼンスについては,民法を改正したからといってどうなるものでもない気がする。

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2013年06月22日

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2011年11月の週刊東洋経済、特集「さらば!スキルアップ教」の中で、瀧本哲史氏が薦めていたので、読んでみました。

まず、タイトルが少し誤解を与えてしまうかなという印象。民法は現在でも拘束力を持つ日本の法律の中でもかなり古い方に位置しており、現状にそぐわなくなってしまっている。そこで、著者を含めたチームが改編作業を行っている。つまり、タイトルが意味しているような改正は、まだということだと思います。

そこにあるのは、裁判員制度やADRと言った制度により、日本人の法に対する意識の変化が生じており、それらに応える為にも改正が必要ということ。

初学者でいきなりこの本を読むのは、かなり分かりやすく書かれてはいるが、ちょっと大変かもしれません。

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2012年11月18日

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民法改正の経緯、目的、内容等が、丁寧に書かれている。民法改正に命がけで関わられている著者だけあってその熱意が伝わってくる。
余談ではあるが、新書1冊で、民法に初めて触れる人から、最先端のところまでを説明するのは難しいだろうなあということを痛感した。

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2012年08月26日

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法律は難しくて、理解するのは骨が折れる。というのがどの国でも当たり前であると思っていたけど、そうではなく、日本の法律が特別理解しにくいようになっているらしい。これは日本では、法律の条文ではあいまいな表現であることが多く、解釈論であったり、その他に判例も見る必要があるなど、法律の条文を読んだだけではその法律をそのまま理解することができないためであるらしい。

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2012年04月22日

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民法改正の必要性については書いてあるけど、具体的な内容については中途半端にしか触れられていない。「国民にわかりやすい民法」というマジックワードの耳触りの良さと恐さ。内田先生の契約書に対する考え方を読むと、この改正が実務家から批判されるのも納得できる。

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2013年10月23日

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ネタバレ

17年8月、再購入…まーったく記憶なく。
法律苦手なので、記憶拒否していたのか。

なんとなく内田さんの名前に覚えがあり、何かで読んだのかなあとか思ってましたが、これで2冊か3冊目の複数回購入。

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2017年08月08日

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