斉藤詠一のレビュー一覧

  • 一千億のif 仮想歴史研究ファイル

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    良い意味で思ってたストーリーと違った!
    序盤は歴史のifを読み解く学生の研究室の話で、それはそれで面白い話だなと読み進めてた。
    合間合間に、物語に直結する「こうあったであろう」ストーリーがあってそれもまた面白かった。(もしかしたらこれはifではなく事実だったのかも?)
    途中話が壮大になったけど平気か?!と思ったけどしっかりまとまって終わった。
    久しぶりに当たりだな!と思った本に出会えました◎

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    2025年11月08日
  • 俺が恋した千年少女

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    恋愛小説かな?と思いながら読み始めたけど、全然そんな単純なものじゃなかった。
    気がつけば夢中になって、最後まで一気に読んでしまった。
    不思議と後を引く物語で、余韻が心に残る。

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    2025年07月07日
  • 到達不能極

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    ネタバレ

    南極という場所で、現代と過去が混じり合っていくのが面白かったです。
    それから、次々と仲間を失っていく悲しさもあり、途中からはハラハラよりも感動的な描写も多かったです。

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    2024年12月19日
  • クメールの瞳

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     会社員としての仕事のかたわら、カメラマンとして活動する平山北斗は、学生時代の恩師で、現在も親交のある鳥類学研究室の樫野教授から、『君にいったん預けたいものがある』と頼まれる。しかし教授はその二日後に亡くなってしまう。本当に事故だったのか。教授は何を預けようとしていたのか。北斗は学生時代の友人や恩師の娘らとともに、恩師の遺した謎を追っていく。クメール王朝の遺物の正体とは――。

     というのが、物語の導入で、様々な過去の歴史的な出来事が挟み込まれながら、現代を生きる北斗たちは、数奇な運命を辿るクメールの遺物を巡る戦いに巻き込まれていきます。簡潔で的確な文章から立ち上がる美しい情景描写、一筋縄では

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    2024年11月29日
  • 環境省武装機動隊EDRA

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    近未来SF
    気候変動により窮地に立った人類は人命より環境保護を優先する世界に
    普遍的な正義はあるのか?
    多数派の意見に同調しているだけでは?
    自分の正義を押し付けてるだけでは?
    今の社会で表立って言えない筆者の思いが伝わって来る感じがする

    小泉さんか誰かが言ってた「○○ナチズム」
    環境だけではない…多様性とか…

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    2023年06月09日
  • 到達不能極

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    2018年、突然の電波障害で南極に不時着した遊覧飛行中だったチャーター機。基地との連絡が取れなくなった南極観測隊。そして1945年、戦時下の兵士たちに下された極秘の指令。現在と過去が交互に語られ、見えてくるものは……。圧巻の舞台設定とスケールで描く江戸川乱歩賞受賞作。

    この話の最大の謎は、2018年の電波障害と、1945年の戦時下の指令がどうつながるのか、というところなのですが、その謎が明かされるまでの各時代の描写がまず読ませる。
    2018年では南極のリアルな描写が見もの。知識的な面はもちろんなのですが、食料や燃料を求め、今は使われていない基地へ向かう描写の迫力はかなりのもの。冒険小説として

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    2021年03月07日
  • 一千億のif 仮想歴史研究ファイル

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    人類学を味付けに第二次大戦中の曽祖父たちが何をしてたのかを辿るミステリ。思ったよりifの中身が語られる事は少なかったが人類学について興味は出た。連作のようになってるのも読みやすかった。

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    2025年11月06日
  • 俺が恋した千年少女

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    歳をとらない人間の話は、中世期の外国のお話しでもではよくあることだ。また、この小説では、日本の昭和の荒れた高校時代を振り返っていて、自分としては懐かしい気分で読めた反面、後の世代にはレトロ色が濃く感じるのではないかと思ったが、彼らの不老不死は1000年前のイースター島での出来事から始まり、その後アジア、ヨーロッパ、日本の戦国から世界大戦と壮大な歴史を体現して現代に至ったことがわかり、おおまかでは世界史を渡り歩けた気分だ。彼らが最後に目指した国ロシア、そのロシアからの仕打ちで幕を閉じる終わり方も感慨深かった。

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    2025年05月06日
  • 俺が恋した千年少女

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    人類にひっそりと溶け込んできた不老不死の人々「ランガ」を巡る物語。
    面白いのにタイトルがダサいのはもったいない。

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    2025年04月11日
  • 俺が恋した千年少女

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    ヤンキー冒険小説って何? と思いましたが。まさしくヤンキー冒険小説としか言えません(笑)。
    高校時代に赤鬼青鬼コンビとして名を馳せた、赤城と青葉。二十数年の時を経て赤城は当時恋した少女・弥生と再会するが、実は彼女は不老不死の力を持った「ランガ」という存在だった。赤城はやがて、ランガ一族の中でも対立のあるとある陰謀に巻き込まれていくことになる。
    赤城がとにかく、絵に描いたようなヤンキー。頭は良くて根は真面目なのに、直情径行型のバカというキャラクターが痛快です。赤城と青葉の友情、そして桐ヶ谷とのライバル対決も熱い熱い。ノリの良い展開でとても楽しいです。
    一方で不老不死の力を持つランガ達。不老不死と

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    2025年03月28日
  • 環境省武装機動隊EDRA

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    近未来ディストピア×ミステリー。人命は地球環境よりもずっとずっと軽い世界。ミステリー要素は少なめだけど、ディストピア好きの方にもそうでない方にも手に取って頂きたい一冊。多数決?信念?現実性?正義とは何かについて深掘りしましょう。

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    2024年11月04日
  • レーテーの大河

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    斉藤詠一『レーテーの大河』講談社文庫。

    この著者の作品を読むのは『到達不能極』に次いで2作目。

    結論から言えば、多少無理があるものの『到達不能極』を凌ぐ面白い小説だった。まずはタイトルの『レーテーの大河』という聞いたことの無い言葉が興味を唆るのだ。また、日本の高度経済成長期である昭和38年から39年を舞台にしているところも面白い。そして、何よりも全編を通じて描かれる壮大な謎と鉄道ミステリーの仕掛けと後半の予想外のアクションシーンが面白い。


    昭和20年の満州で帝国陸軍中尉の最上雄介と石原信彦に助けられ、親と離れ離れになりながら、辛くも日本に戻ることが出来た天城耕平、藤代早紀子、小野寺志郎

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    2024年08月24日
  • 環境省武装機動隊EDRA

    購入済み

    面白い

    近未来SFで、温暖化が異常に進んだ結果世界秩序が崩壊し、荒廃的になった世界、日本

    時代背景や設定が面白く、既出の人物や事象でたっても適度に説明を入れてくれるおかげで分かりやすく、ストレスなく読める作品だった

    ただ個人的には、後半以降の展開は単調だと感じた

    #ドキドキハラハラ #ダーク #怖い

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    2024年08月24日
  • 環境省武装機動隊EDRA

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    地球温暖化による“大異変“とそれに続く“異変戦争”更には過去のウイルス。安生正さんを彷彿とさせるパニック小説。一気読みしてしまった。そう遠くない近未来に現実に起きそう。「絶対の正義なんてもんはない」そう。人の数だけそれぞれの正義があるけど、結局は力のある人の正義しか…。

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    2023年08月11日
  • クメールの瞳

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    ネタバレ

    面白かった。
    ただ異国の遺物を探し出す長い旅の話かなと思ったら、遺されたヒントを元に故人が辿った道筋を辿る冒険譚。過去と未来を行き来する話と、全て繋がった時の爽快感が素晴らしかった。オタクの知識はやはり凄い。。恩師の言葉や思い出、遺物を元に受け継がれる想い等、人が亡くなっても受け継がれるものがある事に心が温まった。
    前後編で話が膨れそうなのに1巻でサック読める綺麗にまとまった話だった。

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    2023年07月09日
  • 到達不能極

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    冒険&SF。
    南極はとにかく謎な事が多く、それだけでワクワクする。
    本書は現代で南極を探索するパートと過去の戦中時代に南極にいた部隊の2つの話が交差して進んでいく。

    戦時中に南極である研究が進められていたのだが、
    それが本当にありそうなのだ。
    現代ではもう使われていそうな気がする。

    何もかもが凍ってしまう南極、とても魅力を感じるけれど行きたくはないな…。

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    2022年05月16日
  • 到達不能極

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    スケール感の大きい作品を読みたいと思っていたところで出会い、楽しく読めた。
    欲を言えばアクションシーンの描写をもう少し描き込んで欲しかった。
    併録されている間氷期も本編では詳しく語られなかった部分か描かれていて良かった。

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    2021年08月04日
  • 俺が恋した千年少女

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    ネタバレ

    赤城。弥生。青葉。赤鬼。青鬼。イースター島。ランガ。バイク。ラパマイシン。永遠の命。ニンジャと忍者。トロミロ。ヤンキー?冒険?言うほど冒険感は少ない。

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    2025年05月22日
  • 俺が恋した千年少女

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    タイトルからして狙ったのだと思うけれど、空気感がすごく昭和だった。
    赤鬼青鬼のツッパリコンビは、あぶない刑事の二人で脳内再生。

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    2025年04月23日
  • 俺が恋した千年少女

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    登場人物がヤンキーを引きずっているところ、目に浮かぶようです。設定もわかりやすくおもしろかったです。ただ、少しだけ表現というか描写が古い感じがしました。さすがに「〜ぜ」と話す人は今はもうなかなかいないと思いそこが気になってしまいました。

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    2025年04月21日