斉藤詠一のレビュー一覧

  • 環境省武装機動隊EDRA
    近未来SF
    気候変動により窮地に立った人類は人命より環境保護を優先する世界に
    普遍的な正義はあるのか?
    多数派の意見に同調しているだけでは?
    自分の正義を押し付けてるだけでは?
    今の社会で表立って言えない筆者の思いが伝わって来る感じがする

    小泉さんか誰かが言ってた「○○ナチズム」
    環境だけではない...続きを読む
  • 一千億のif
    認知症が疑われる曾祖母に託された、
    「戦地から持ち帰った大事なもの」をめぐり、
    大学の仮想歴史研究の「有賀研」が正体を追う。

    もしも、戦争が1945年に終わってなかったら、日本はどうなっていたか・・・
    恐ろしいifの世界があったかも。

    秘密が少しずつ解明しながら、徐々に人類史、国際問題に広がって...続きを読む
  • 到達不能極
    2018年、突然の電波障害で南極に不時着した遊覧飛行中だったチャーター機。基地との連絡が取れなくなった南極観測隊。そして1945年、戦時下の兵士たちに下された極秘の指令。現在と過去が交互に語られ、見えてくるものは……。圧巻の舞台設定とスケールで描く江戸川乱歩賞受賞作。

    この話の最大の謎は、2018...続きを読む
  • 到達不能極

    到達不能極

    ぐいぐい引き込まれる様にページをめくり、あっという間に読んでしまいました!
  • 環境省武装機動隊EDRA
    地球温暖化による“大異変“とそれに続く“異変戦争”更には過去のウイルス。安生正さんを彷彿とさせるパニック小説。一気読みしてしまった。そう遠くない近未来に現実に起きそう。「絶対の正義なんてもんはない」そう。人の数だけそれぞれの正義があるけど、結局は力のある人の正義しか…。
  • クメールの瞳
    面白かった。
    ただ異国の遺物を探し出す長い旅の話かなと思ったら、遺されたヒントを元に故人が辿った道筋を辿る冒険譚。過去と未来を行き来する話と、全て繋がった時の爽快感が素晴らしかった。オタクの知識はやはり凄い。。恩師の言葉や思い出、遺物を元に受け継がれる想い等、人が亡くなっても受け継がれるものがある事...続きを読む
  • レーテーの大河
    あるある。北海道でなく新潟へのロシア侵攻に備えて…。満州起点にオリンピックまで、風呂敷広がりすぎた所へ“点と線”。大河ドラマみたいで楽しめたが、推理ついていけない部分も…。「ごく一部の者が民衆を騙し利益を吸い上げる構図が変わることなく続いている」“レーテー”忘却の意味だったんだ。参院選投票日の今日、...続きを読む
  • レーテーの大河
    今回の斉藤さんは割かしいつもより重め。
    もちろんミステリーとお馴染みのラブロマンスはあるのだけど、ちょっとその結末がいつもより切なめ。

    終戦間近の朝鮮で、
    その時その場に居た日本軍の若者のおかげで、
    なんとか朝鮮から脱出し、子供3人が戦後を生き抜いて大人になった所から話は始まる。
    戦後の東京。
    ...続きを読む
  • 到達不能極
    冒険&SF。
    南極はとにかく謎な事が多く、それだけでワクワクする。
    本書は現代で南極を探索するパートと過去の戦中時代に南極にいた部隊の2つの話が交差して進んでいく。

    戦時中に南極である研究が進められていたのだが、
    それが本当にありそうなのだ。
    現代ではもう使われていそうな気がする。

    何もかもが凍...続きを読む
  • 到達不能極
    スケール感の大きい作品を読みたいと思っていたところで出会い、楽しく読めた。
    欲を言えばアクションシーンの描写をもう少し描き込んで欲しかった。
    併録されている間氷期も本編では詳しく語られなかった部分か描かれていて良かった。
  • パスファインダー・カイト
    速水櫂人は自然保護の活動をしている月読記念財団に再就職した。自然保護NGOの月読財団は旧華族の月夜見家が私財をなげうって設立した。イベントを主催し、自然の保護を訴えている。
    嫌われているらしい氷室専務の口利きで採用された櫂人は瑞光物産の社有林での社員の自然観察会を担当させられ瑞光物産の情報を探るよう...続きを読む
  • 環境省武装機動隊EDRA
    想定以上で温暖化が加速した近未来で、環境保護・自然保護こそが最優先の社会正義になった世界が舞台。導入からの舞台設定の件までは良かったが、そこからのミステリーのプロットには全然興趣を感じなかった。大きく構えて尻すぼみになった印象。設定はいいんだけどなあ。
  • 到達不能極
    南極に最近行った知り合いがいる。死ぬまでに富士山登頂したいとよく言うが南極も面白そうだが本書を読むととてもじゃない感じがする。
    発送はとても面白いし、SFとして読むなら楽しめる。
  • 環境省武装機動隊EDRA
    温室効果で海面上昇して関東地方とか沿岸部から荒川沿いの埼玉辺り、千葉浦安の例の施設も人口の山を残して水没しちゃった10数年後の近未来が舞台。こんな世界になったのは環境破壊したからだからと、環境を守ることが第一義となった世界で、その取り締まりを行う実行部隊、環境省管轄のEDRAが今作の舞台となる(説明...続きを読む
  • 環境省武装機動隊EDRA
    現実のロシアウクライナの戦争から地球規模の大規模災害が起こって、自然環境の保護こそが最優先になったif世界のお話。

    なんかちょっと・・・設定はなかなかに興味深かったんですが、内容があんまりあわなかったかな。ミリタリー的な描写が細かいわりに犯人たちの描写が最後までかなり少なめだった印象。名前だけでて...続きを読む
  • クメールの瞳
    北斗は、「預けたい物がある。」と恩師から電話で告げられた。数日後、その恩師が不審死を遂げる。
    クメールの遺跡から持ち出された秘宝が、フランス軍人によって、幕末の日本に持ち込まれた。
    恩師の不審死とクメールの秘宝が繋がった時、秘宝の恐るべき機能が明らかになる。
    久しぶりの冒険小説は、やはり面白い。
  • 環境省武装機動隊EDRA
    「環境は人命に勝るんだ!」
    環境省武装機動隊というパワーワード。
    色々と突っ込みどころはありますが、細かいことは気にしない。映像作品ならおもしろそう。

    私権を制限してでも…
    少数の犠牲で済むならば…
    環境を守るための行動は正義なのか?
    それとも平等な権利の名のもとに滅びるのか。
    これは今日において...続きを読む
  • レーテーの大河
    134藤原ていさんの流れる星は生きている、を思い出した。満州国の棄民は軍が原因。右とか左とか色々あるけど、戦争はしたらあかんね。強硬な意見の方が勇ましいけど、国民が不幸になる選択は間違っている。だっておじいさんは最前線に行かないでしょう。
  • 一千億のif
    歴史に“もしはない”が決まりだけど、大胆に「歴史は無数のifで成り立っている」からスタート。「過去に生きた多くの無名の人それぞれに人生の選択肢があった。その果てに我々が生きているともいえるが…」仮想歴史学。面白い発想だけど、いま世界で起きていること見てると、人間はまったく歴史に学ばないことが、はっき...続きを読む
  • 到達不能極
    南極大陸を部隊にしたSF小説。
    第二次世界大戦と現代の2つの時代の話が交互に進んでいく。南極大陸に秘密基地を建設し、そこで昨今のAIに相当する技術を軍事目的に開発していたという設定。詳細は記載しないが、エンタテイメントとしては問題ない範囲で、スムーズに腹落ちしながら読み進めることができる。
    南極探検...続きを読む