ボブウッドワードのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こんな表紙と帯見たら読みたくならないわけがない
もしかしたら起きていたかもしれない中国への攻撃
ある種モンスター化したトランプを支えるスタッフ
対するバイデンとは果たしてどういった人物であるか
あの議会襲撃事件で現場はどんな状況だったのか
コロナによるパンデミックという予期せぬ事態
経済対策でのギリギリの攻防戦
米軍アフガニスタン撤退への想いと拭えぬ悪い予想
中間選挙への不吉な影
この本は確かに長い
だが読んで良かった、知れて良かった
アメリカ議会の仕組みと漢字表記だとまるで早口言葉のような様々な役職がわかっていないので正直どこまで内容を理解できてるのか自信がない
ただ、わからないという事実はわかったし、この本を読んだことで知れた知識を前提に次に本を読めるのは非常に嬉しい -
Posted by ブクログ
かなりの長編だが、ニュースで見聞きした事象と登場人物だったので、興味深く読み進められた。また、翻訳本にありがちなわかりにくい表現が少なくて、読みやすかった。
過去の名誉や現職を捨てて、馬鹿なトランプをコントロールしつつアメリカのために尽くそうとしたティラーソンやマティス、コミーの辞任劇は本当に可哀想だったが、前例をぶち壊し、直感で判断するトランプ流も、北朝鮮との戦争を避けるのには機能した?かもしれないし、、、評価は難しいところ。。
トランプはどうしようもない人間だが、周囲の専門家が高い倫理観を持って職務にあたる姿は、日本のダメ政治を見せられている人間としては、羨ましかった。。
それにしても、わがままなトランプにこれだけイヤらしい質問をし、うまく聞き出し、本にできるボブは、本当にすごい! -
Posted by ブクログ
2年前の著作をようやく読み終えた(ボブ・ウッドワードは最近またトランプに関する著作を発表したばかりだ)。
命令書を大統領のデスクから、側近がサインされぬよう持ち去る、という衝撃のプロローグにはじまり、選挙戦からトランプ政権前期の混乱が克明に書かれる。
それにしても克明である。「ディープバックグラウンド」インタビューで構成されるトランプ政権の恐ろしさ。
トランプ氏は本書にも言及があるとおり、元々大統領になる気などなかったのだろうとは思う。その立場に立たなければ幾らでも言えることがあるからだ。責任を負うことに関して、彼は無頓着であると感じる。
思いつき、思い込み、忘れっぽさ、気まぐれ、そして「嘘つき」と称されるその態度。プレゼンは聞かない。あくまで意思を通すことが「強さ」だと考えており、Twitterで「生の声」を伝えることを好む大統領。そして「強さ」を履き違えている節がある。本書を読む限り、トランプ氏には凡そ堪え性がない。そして、その道の専門家がいくら説いても聞かないあの頑なさ。「嘘だ」「でたらめだ」の多さ。説得が通じない男、トランプ。
政治というのは本当に一筋縄でいくものではないと思わされる。理想を邁進していけるのは恐らくフィクションの中だけで、政治はもっと泥臭く地味で報われない。一刀両断で何もかもは解決しない。しかしトランプ氏はそのことに気づいていないか無視している。そういう意味では、政治がよくわからない一般市民に感覚が近いと言えるのかもしれない。分かりやすく単純な言説は、一定の高評価は受けるものだ。しかし、それを選ばない理由は沢山あるのだ。
指揮系統の混乱ぶりも酷く、多くの側近がトランプ氏の元を去る。加えて家族が政権に入り系統も何もなく直談判する。
個人的にはよく4年もったな、という感じだが、しかし間もなく行なわれる大統領選挙もどうなるか全く分からない。トランプという人を変えるのは無理だろう。しかも彼は抑え込めない。これからの4年、どうなるのであろうか...。
トランプ氏のテレビ好きエピソードはさもありなん、という感じであった。ある意味メディアに掻き乱され過ぎているともいえる。 -
Posted by ブクログ
トランプ大統領の発言や政策は無茶苦茶に見えることが多いし、政権スタッフもしばしば入れ替わり、娘や娘婿が影響力を行使するなどガバナンスにも疑問がある。
それがなぜなのか、ということが本書で明らかにされている。まともというか、優秀なスタッフもかなりいるが、ナバロとかロスといったろくでもない者も紛れ込んでいて、それがトランプ大統領自身のポピュリスト的な発想と相まって、世界を混乱に陥れるような政策を打ち出しているということだ。それにしても、このトランプという人物はいったい何なんだろう。ビジネスで成功と失敗を繰り返し、かなりの資産を築いているのだから、頭脳も度胸もないわけではないだろうに、テレビばかり見ているとか、幼稚な発想とか、自説への固執とか、忘れっぽさとか、子どもと老人が同居しているかのようだ。これが超大国の大統領とは驚くばかりだ。
日本との関係、特に安倍総理についての言及がなかったのが日本人としては残念なところ。 -
Posted by ブクログ
本書を読んでいる途中でまたひとり、トランプ政権から人が去って
行くことが発表された。ジョン・ケリー首席補佐官が年末までに
辞任する。
辞任というより更迭かもな。政権発足後から側近の誰もが自分の
考えを大統領に吹き込み、娘のイヴァンカとその婿であるクシュ
ナーは家族であることを特権のように使う。政治経験もないのに。
秩序も規律もなく、カオスと化したホワイトハウスを正常化しよう
としたケリー氏の姿は本書の中でも涙ぐましい努力だった。でも、
結局一番の障害はトランプ大統領本人なんだものな。
こうなって来ると次はマティス国防長官が政権を去る日も近いかも
しれない。ティラーソン前国務長官辞任後、唯一のブレーキ役に
なっていたマティス国防長官が去ってしまったら、もう誰も大統領
の暴走を止められないかもしれない。それどころか、暴走に拍車を
かける人間ばかりが側近として残りそうだ。
マイケル・ウォルフ『炎と怒り』を読んだ時も思ったが、ホワイト
ハウスの上級スタッフは、単なる思い付きを最高のアイデアだと
信じ込んでしまう大統領に相当に振り回されている。
そうして、大統領が軽率な行動を取らないよう、執務デスクから
署名しようとした文書や草稿をこっそり持ち去っていた秘書官の
努力に敬意を表したい。
集中力が持続できない、語彙が貧弱、自分が思い込んだこと以外は
すべて「でたらめ」だと言い切る、政治上の手続きを理解しない、
ブリーフィングの資料にさえ目を通さない、自分の間違いは絶対
に認めないし、過去の発言はその時の気分でなかったことになる。
「あんたはクソッたれの嘘つきだ」。
トランプ大統領の弁護士が辞任する際、本人に向かってこそ言わな
かったが、胸にしまい込んだ言葉。大統領の元を去って行った人
たちの多くが、同じような思いを抱ていたのではないだろうか。
これが世界唯一の強大国の大統領の現実なんだよな。コメディ映画
のあらすじだったらどんなによかっただろう。あ、任期終了後に
映画化したら面白そうだけど、怒るだろうな、大統領。
どうしようもない大統領だけれど、シリアのアサド政権によって
子供たちが殺戮されていることに心を痛めている様子には彼の
違う一面が見られてよかった。
でもな、アメリカ国内では移民親子引き離し政策という愚策を
犯しているんだよな。メラニア夫人からの批判もあって、早々に
停止はしたが、今後のことは分からない。
何しろ政策全般が大統領の思い付きと、イヴァンカやクシュナーに
吹き込まれたことで決まってしまうのだから。
本書では政権発足後の約1年のごたごたを関係者の証言から構成
している。トランプ大統領の任期中、あとどれだけの人事の交代
があるのだろう。
次にアメリカ大統領になる人は、トランプ大統領が引っ掻き回した
ことの尻ぬぐいが大変だろうな。お気の毒な気がする。 -
Posted by ブクログ
ウォーターゲート事件すっぱ抜いたジャーナリストらしい。まじか。まだ現役なんか。
三つの戦争とは、ウクライナと、イスラエルと、トランプ。
これは、その三つの戦争に向かい合ったジョーバイデン全米国大統領と、そのスタッフの戦いの記録。
トランプ現大統領の放言と、バイデン前大統領の、ヤバいおじいちゃんみたいな報道しかされてないからかなり偏った印象であったのだが、むしろ、バイデン氏が後8歳若かったらまた随分変わっていたのではないかと思った。
ここまでやばかったんか。
つか、米国のトップは、こういう紙一重のところを常に判断して切り抜けて行かなあかんねん。これが、大国か。
うん。トランプ氏は必然であり、一面、非常に大事な「本音」を体現しているが、なんであかんのか、わかる。
イスラエルが、なんであそこまで切れてるのかも、理解できた気がする。
あくまで著者の目のフィルターを通してだが。
一番すごいなと思ったのが、ほぼリジェンドとも言えるこのジャーナリストに、編集者がガンガン意見言って、それを受け入れてる(と本人が言っている)ところかもしれない。 -
Posted by ブクログ
「ウォーターゲート事件」でピューリッツァー賞を受賞した、ワシントンポスト紙の元記者、元編集者(現在はアソシエイト・エディター)、ボブ・ウッドワードの本。陰謀論ではない、いわゆる一次情報というやつだ。
トランプが盗まれたと主張する2020年の大統領選における議事堂襲撃、アフガニスタンからの米軍撤退時のバイデンの大失態、ロシアのウクライナ侵攻直前のバイデンの失言、、、当時の状況がよくわかる手記である。しかしながら、既に公の事実でありながら、大手メディアが報じないハンター・バイデンのウクライナでの汚職とそれに関わるバイデン一家、ミンスク合意についてのメルケルの暴露話、1月6日の議事堂襲撃の際、ゲートを開いて人々を招き入れる警察官達の防犯カメラ映像などを無視して、この本だけしか読まない人間の意識を誘導しているのか?と思われるような描かれ方の部分が多々あった。
しかし、一触即発のイスラエルとイランの第三次中東戦争回避のために、裏で動くアメリカの議員達の緊張と攻防が読み取れ、そのリアルに心臓がばくばくした。ネタニアフやトランプの人間性、バイデンの認知能力の衰えも浮き彫りになっていて興味深かった。と同時に、一次情報を収集し、その裏側を読み取れるようにアンテナを広げていないと、主流派メディアが作る歴史の全てを事実と勘違いしてしまう恐れがある、とそれを痛感した本だった。
バイデン政権下のリンゼー・グラム上院議員がバイデンについて「彼が世界を脆くしてしまった」と語っているが、為政者の不手際が「崩れてきて私たちの本土に害を及ぼすかもしれない」とまで言わしめるほどに一国を混乱に導くのだ。
外交官を32年務めたのち、バイデン政権下においてCIA長官の任に就いたビル・バーンズが2019年に出した、本書内で紹介されている回顧録『The Back Channel』において「平和と戦争のあいだを巧みに動き回ることが何より重要である」と書いている。日本にも、したたかにスマートに毅然と自国の国益のための外交を、と願ってやまない。
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Posted by ブクログ
ボブ・ウッドワードが描くトランプ大統領像。
2016年末の大統領選挙においてヒラリー・クリントンを破って大統領となったトランプ。
ウッドワードは彼がもつ数々の情報源から得た情報を基に大統領選前後のトランプと、彼を大統領にしようとした人たち、そして当選後のホワイトハウスにおけるトランプと、彼の閣僚や側近たちの動向を詳細に描き出している。
ちなみに読んでいて、あまり意外性はない。というのも、報道されるようにトランプ大統領は高圧的であり、気まぐれであり、ナルシストであるというトランプ像がほぼそのまま出てくるからだ。
明らかになってくるのはトランプの中には彼の感じているアメリカ像、世界の中でアメリカが置かれている境遇、あくまでも彼が感じている境遇がある。すなわち、超大国として頼られる国であり、時にあまりにも頼られすぎ、他国が果たすべき責務までを背負いこまされているアメリカ。本来はもっと強く威厳があるはずなのに、他国から食い物にされているアメリカだ。
彼の側近には彼のアメリカ像に共感し、それを変えようとする、すなわちアメリカ・ファーストを進めようとする陣営と、そのように見えるのは国際関係の中で各国と協調しているからであり、アメリカがその役割を変えようとすることは逆にアメリカの不利を招くとするグローバリスト陣営だ。
トランプは前者の陣営の声を代弁することで大統領になったが、ある意味それはあくまでも彼の思い込みの中でのアメリカ像だ。トランプは一人の無知な少年で、二つの陣営に分かれた大人たちから、それぞれの主張を聞かされるといつも彼の主張が揺れ動くように見える。それ故にマスコミから「ぶれている」と喝破されると動揺して激しく抵抗する。
そしてその動揺を側近たちの責任として叱責する。
その繰り返しがホワイトハウスの中で絶えず繰り返されている。
ちなみに、安倍首相はトランプとの信頼関係を強く強調していたが、この本の中で彼の名前は出てこない。日本という国名も数回、片手程度しか出てこない。
アジアで取り上げられるのは中国と北朝鮮と韓国だ。
中国に対してはアメリカを貿易赤字に陥らせている国として攻撃するものの、中国が北朝鮮に対して制裁に出たのは自分と習の信頼関係のおかげだと信じている。
北朝鮮は核実験を強行し、そのミサイルがアメリカにまで届くようになりつつある脅威として。
韓国はその北朝鮮からの攻撃を検知する重要拠点という位置づけだ。アラスカの基地からでは北朝鮮からミサイルが発射されて15分後にならないと検知できないが、韓国からは数十秒後に検知が可能だ。しかし、トランプの口から韓国の名前が出てくるのはその軍事上の重要性ではなく、韓国が在韓米軍の維持にお金を出さないことに対する不満が原因だ。何度も何度も韓国が金を出さないなら、韓国に駐留している米軍を引き上げさせろと主張しては側近から止められ、韓国との同盟の重要性を説明されるということが繰り返される。
そう、日本の名前がトランプの口から出てこないのは、日本がお金を出し、アメリカの意見にも抵抗しないからなのだ。 -
Posted by ブクログ
トランプ政権2冊目。1冊目がトランプ政権に賛同的な本だったので、反対サイドっぽい本を選びました(つもりでした)。
感想。反対サイドではありそうだが、だいぶ政治寄りで、かつストーリー仕立てで前回大統領選前から始まる内容は、予想していなかった。私はトランプ政権&その下での経済についての評価を端的に学びたかった。
本書は、トランプの人柄がよくわかり、それを押さえ込もうと苦労されている様子もよくわかり、その実態がFEARなのもわかって、全米大ヒットの暴露本?なのだろうが、私が読みたかった内容では無く、私の選択ミスでした。
そのため読み飛ばしただけです。