J・D・バーカーのレビュー一覧

  • 悪の猿

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     ジェフリー・ディーヴァーらからの賛辞とあったけど、間違いなくそれにふさわしい面白さだった。一気読みに近い感じで読んだ。
     日光東照宮の三猿をモチーフにはしているけど、意味は違ってる。そこは日本人ならわかってくれるはず?これが正しいと思われたら嫌だな。
     主人公の奥さんのことは最初から違和感はあった。
     それにしてもひどい家庭環境だと思った。母親が恐ろしすぎる。バリー・ライガの作品を思い出したけど、それに輪をかけてすごい。
     犯人が捕まってないのにあまりイヤーな感じてはないのが不思議。最後なんかむしろやるじゃんなどと思ってしまった。
     続きあるんですかね?

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    2019年10月14日
  • 悪の猿

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     まず最初に書いておきたいのですが、この作品すっごく面白いです。 少しでも興味があるなら読むのをおすすめしたい!
     約600ページとボリュームがありますが視点の移動が激しいからか途中でダレたりすることもなく最後まで読めてしまいます。視点がコロコロ変わると、「えっ、主人公はどうなっちゃうの?」とか焦らされてしまうように思うかもしれませんが、むしろどの視点も続きが気になって仕方なくなってしまうので心配はいりません。どんどん読めちゃいます。
    キャラクターもそれぞれ役割を持たされており、みなが物語に彩りを添えてくれるところが海外ドラマのようで楽しめました。
    なかでも特に作者の気合の入りようを感じたの

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    2019年01月11日
  • 悪の猿

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    ネタバレ

    何といっても犯人の邪悪さ、狂気と不気味さ、恐怖に圧倒されてしまう。そして作中に出てくる日記の内容の異常さ。読むことすら嫌になるような描写がたくさんあるのに読むことをやめられない。抜群に面白い。犯人の造形と同様に警察側の造形もよくて魅力的。時間との戦い、先の見えない捜査、焦りと絶望感。次々展開されていく猟奇的な事件。こんな物語は読みたくないけど読んでしまうし一気読みの面白さ。

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    2018年08月29日
  • 悪の猿

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    J・D・バーカー『悪の猿』ハーパーBOOKS。

    大昔の扶桑社の海外ミステリーを思わせるようなサイコ・ミステリー大作。連続殺人犯『四猿』の狂気を最後まで見事に描き切っている。

    日光の『見ざる、聞かざる、言わざる』に準え、被害者の耳、眼、舌を切り取り、家族に送り付け、最後には殺害するという残酷な犯行を繰り返す連続殺人犯『四猿』……長年、この事件を捜査している刑事のポーターは『四猿』とおぼしき人物の死を知るが……

    ポーターの捜査状況と『四猿』により拉致監禁された少女エモリーの過酷な運命、『四猿』の恐ろしい日記が交互に描かれ、少しずつ事件の核心が見えてくる。

    久し振りに物凄いサイコ・ミステリ

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    2018年08月28日
  • 猿の罰

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    ネタバレ

    読み応えあった。
    ポーターの記憶の欠落が示唆され、実は悪いヤツなのではとハラハラさせられた。
    人身売買など巨悪な者どもの復讐はしょうがないけど、その家族や嬉々として犯した殺人は許せないので、最後の結末はなるべくしてなった事だと思う。

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    2025年08月11日
  • 猿の罰

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    どんどん人が出てきて死ぬから、誰が誰だか見失いそうになった。なにが真実でなにが嘘なのかも分からなくなり、最後はすべてのつながりがちゃんと見えた。厚めの3冊だけど、すぐ読めた。

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    2024年08月15日
  • 嗤う猿

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    おもしろい。
    今までの登場人物がビショップの過去と絡んできたし。1巻はとりあえず終わった感じの最後だったけど、2巻と3巻は続きというか…続けて読んだほうがよい。
    ポーターは勝手に動かないで、誰かと連絡取ったほうがいいのに。そうしたら、もっと見えることもあるだろうし、早く真相にたどり着けるのではないのか??

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    2024年08月12日
  • 嗤う猿

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    4MK3部作の2作目。3部作と言うより、上・中・下巻の中だよな。まったくもって中途半端。3部作って言うなら、1冊づつ切れ良く終わってよ。
    まぁ、ともかく面白い事は間違いなし、次の展開も読めなきゃ下手すりゃ現在の状況も分からくなりそう。
    着いて行くのに必死。
    ともかく、登場人物が増えて同時進行で物語が進み、登場人物毎の視点で語られるため、何が何だか分からなくなる。
    でも、面白いから何とか読み直しながらついて行く。

    一つ疑問なのは、ポーターは初めて会ったのだから騙されても仕方が無いけど、あそこで務めてる人達が気が付かないのかな?
    この件だけは、何故か釈然としない。

    些細な事では、色々と気になる

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    2024年08月10日
  • 悪の猿

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    面白い!3部作なので続けて次の本を手に取った。
    気になったのは犯人の日記。
    これは、日記では無く告白だ。
    それと、犯人は小説家じゃないんだから、告白の文章が上手すぎる。
    告白や日記と言うなら、もう少し書き方に工夫が欲しい。
    目まぐるしく視点が変わり、僕の苦手な構成だけど気にならない程、面白かった。
    2作目、3作目と期待大だ。

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    2024年07月28日
  • 悪の猿

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    おもしろかった、1巻目はつかみの感じでした。風呂敷広めの一巻目。娯楽サスペンス小説としてとても良き。

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    2024年04月17日
  • 悪の猿

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    視点を変えつつ、テンポよく物語が進むのはいい。
    ただ、最初から見込み捜査を行い、犯人に手玉に取られる捜査陣はあまりにもお粗末。
    視点の切り替えも、映画なら頻繁でも良いが、本だとたいして変化もない視点も描かれてかえって緊迫感が薄れてしまった。
    それでも、一気に読ませる筆力はあるので、次回作に期待。
    映画化には最適では?

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    2023年04月16日
  • 猿の罰

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    ネタバレ

    三部作の完結編。

    今回は特に二転三転が多く、主人公だと思っていたサムが実は4MK?と思わせる展開で、なにを信じたら…状態で読みすすめた

    中盤辺り(病院のシーンなど)ちょっとこれにページさきすぎじゃない?と思う場面もあったけど、ラストは怒涛の展開でバタバタっとまとまった感じ。
    被害者の数がやたらと多いので、誰だったのか、なんだったのかは全部は説明されないけど、この量の伏線を一気にまとめてきたのはすごいなぁと。

    ビショップらは被害者であると同時に、もう庇いきれないほどの加害者でもあるわけで、こんな幸せな感じで終わっちゃっていいのか…?とラスト手前でモヤモヤしたけど、最後はさらにまさかの展開

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    2023年04月03日
  • 嗤う猿

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    ネタバレ

    三部作の二作目ということで、三作目への伏線を大量に残して終了。
    今回の事件自体はそんなに難しくなさそうだったのに700ページもあったので、次作への伏線を入れるにしてももう少し削れたんじゃないかな…?とも思わないでもなかった。
    それでも面白く、あっという間に読めた。
    最後の方は、えっ!?この人も!?この人も!?という怒涛の展開だった。
    この辺のことは三作目を読むまでに忘れないようにしないと…。

    四猿がなにをしたいのか、本当に過去にあったこととはなんなのか…そのへんが全て三作目で明かされるだろうから楽しみ。

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    2023年03月24日
  • 悪の猿

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    ネタバレ

    面白かった。
    良くも悪くも、ザ・サイコサスペンスみたいなところはあったし、犯人も結構すぐ気づけてしまうけど、とにかく先が気になる展開で600ページをあっという間に読み終えた。
    現代の事件と、四猿の過去の日記が交互になっているので、飽きがきにくくテンポ良く読めるのかなと。
    ずっとハラハラ感がある。

    とくに日記は面白かった。
    結構グロめで拷問なので苦手な人もいるとは思う。
    それといくらなんでもこんなぶっ飛んだ家庭環境ある??みたいなことは思ったし、最後の方は勢いありすぎて怖いというよりかは若干笑えてしまったけど。

    ラストの贈り物は良かった。
    紳士ぶったサイコパス殺人鬼がお気に入りの人間相手にや

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    2023年02月28日
  • 嗤う猿

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    うーーーん 微妙。
    前作ほどの引き込まれ方はしなくなってきた。
    少し難解になったからか、それぞれが交わらない部分が増えてきて枝が幾つにも分かれたからか…。
    詳細まで作り込まれているのだからできたらもうすこしシンプルに読みたかったなぁという感想。

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    2022年03月31日
  • 猿の罰

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    ネタバレ

    ビショップをさっさと殺せばいいのに…せめて言いなりにならなきゃいいのに、いちいち全部言うこと聞いてて、そのせいで被害者は増え続け…とモヤモヤ。
    ビショップが嘘つきすぎて最後の最後まで何が本当かわからなかった。途中はプールが主人公みたいになって、肝心のサム・ポーターがややぽんこつになってしまったのもすっきりできない。
    せめて日記だけは嘘なく書くか、嘘の部分は父親の死んだとこだけと明言してほしかったな…。
    エモリーコナーズに頼ったあたりも都合良すぎた。アップチャーチの自分勝手さもひどすぎるし、、結局何が目的なのかさらっとしか読み取れなかった。
    「悪をしざる」って訳もスッキリしない。
    3部作、面白さ

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    2022年03月13日
  • 悪の猿

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    サイコキラー系ミステリー
    全体のストーリーや恐怖シチュエーションは、以前読んだ「その少女アレックス」と似ていて新鮮味がなかったが、突然の犯人明かしで不意を突かれ、全く予想していない人物だったのが良かった。
    程よい爽快感を感じられるラストも好き。
    結構長くて読むのに根気がいった。

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    2021年10月10日
  • 猿の罰

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    ネタバレ

    翻弄された。
    でもその翻弄されている自分を楽しみながら、堪能して読めた。本当に読み応えありました。
    記憶の欠如したサムをあやしむ展開になったけど、ナッシュやクレアの一途に信じる姿を見ながら私も信じていた。助けてくれたエモリーの存在も考えるとサムには正義であって欲しかったのでそこだけは報われた気持ちがする。
    「善であろうと悪であろうと、人が人生の障害に打ち勝てるのはその精神があるからだ。」

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    2021年09月06日
  • 嗤う猿

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    予想を超えた展開にえ?え?と翻弄されているうちに終わってしまった。なんてことでしょうか。どうなってるの?どうなるの?早く続きを読みたいです。

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    2021年08月10日
  • 猿の罰

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    Speechless. 言葉もないよ…といいつつ語るが、3部作堂々の完結、緻密に張り巡らされた虚々実々の物語を、あらゆるミスリードと伏線に足をとられつつ、ラストにたどり着いてみれば驚愕の地平…いや水平線かな…呆然と眺めたよ。こんな広がった話をどうたたむのと思っていたが、力技ではなく、本当に丁寧にカチリカチリとパズルがはまり、あたかもピタゴラスイッチ…いや、何の話だ。
    これ、1作目で読みやめるならそれでよし。その先行くなら3部作一気読みに限るね。
    極上のミステリーであり、また善と悪はどこでどう分かれるのかを考えさせられる読書体験。どちらにも、誰にも大切な人があり、奪われれば復讐せずにいられないし

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    2021年01月29日