新井見枝香のレビュー一覧

  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    食レポ系のエッセイかな、と思った。
    千早茜、新井美枝香、2人の往復エッセイ。

    ふたりとも、美味しいものには目がなくて、
    食への姿勢が合うらしい。
    ただ何でもいっぱいと言うのではなく、好みに合致したものをかなりたっぷりと!

    新井どん(文中千早さんがそう呼ぶ)は好みの物や事に正直で、思い切りよく、ひと目を気にせず豪胆!
    しかし、繊細であり、配慮も出来て、気を許している人への可愛らしさが、いい味出している。

    ちはやん(文中新井さんがそう呼ぶ)は、自分の事を記録魔と云う。
    人の記録にはルールがある。
    まず決して暴いてはいけない。
    その人が見せてくれる顔、言動を文字にするだけ。
    こういう人だろう予

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    2025年05月04日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    カリスマ書店員の新井氏と千早茜氏の食に纏わる往復エッセイ集。この本が面白いのは単にグルメ紹介本でなく、むしろ、同好の士が四つに組んで食べ物に挑む気迫がそこかしこに表れているからと思う。境遇も生活も異なる2人の互いを思いやる気持ちや、それでも「胃」が引き寄せられる関係性がとても気持ち良くて堪能した。餌場が同じ野良猫とは言い得て妙だった。

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    2025年05月04日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    食に対して真剣に向き合う二人がただ美味しいものを食べているだけではなく、日常のなかの生活の変化、友達に対する思い等も書かれています。自分はおそらく一般的な会社員なので、普段知ることができない職業の方々の暮らしぶりも垣間見えて、楽しかったです。
    食べ物もとても美味しそうで、絶対に食べに行こうと決めたものがいくつかありましたが、すでにお店がなくなってしまっているところもありました。無念。
    お二人の仲の良さ、お互いを大切に思っているのが伝わってくる一冊でした。

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    2025年04月11日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    単純に仲の良い二人が美味しいものを食べたことを書いたエッセイかと思っていたら、それだけではありませんでした。
    性格、価値観は全く違うけど、同じものを食べたり、一緒に出かけたりしながら、新井さんが先に書いたエッセイを読んで、千早さんも書くスタイルなので、お互いちょっとずつ思ってることが違ってたりして、その違いも面白かったし、やっぱり出てくる食べ物も美味しそうでした。
    やっぱり胃が合うことってすごく大事だなと思います。

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    2025年04月06日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    すごい素敵なエッセイだと思った。
    食べることが好きな2人だけど全然違うようで、お互いにリスペクトを持ち続けているから似てるように感じる。
    人生観の深掘りもよかった。
    これを読んでたら周りの人って自分より自分のことよく見えてるよなって思う。

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    2025年03月26日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    おそらくお二人は、食を通して「ひとつ」になっていくのが嫌なんだろうな、と。
    それぞれ独立した食材が、口の中で咀嚼されて、ぐずぐずの「ひとつ」になってしまう感じ。だけどお二人は、一緒に食事しても独立した「ひとりとひとり」でいられるから、それが心地良いのだろうな、などと考えてしまった(赤の他人がそのように分析し決めつけるのは、ひどく失礼だし無粋だとは思うが)。

    食に対する妥協のないスタンスが、もはや運命的と言えるほど合っているのだろうな。
    食に対するスタンスってもしかしたら一番重要で、そこが合わないと他の性格や価値観的なアレコレも合わないだろうし、だからお二人がとても羨ましく思えた。



    自分

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    2025年02月28日
  • 胃が合うふたり(新潮文庫)

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    表紙のイラストで、ほんわかしたエッセイを想像していたが、ハードな文章だった。
    他の著書も読んだ上で、もう一度読みたい。

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    2025年02月24日
  • 本屋の新井

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    カリスマと呼ばれる元書店員・新井さんはどんなときに何を思ってお仕事していたのか、頭の中を覗き知れる興味深い一冊。

    言い回しや例えが絶妙で、読んでいて面白かった!
    共感する部分と、そういう考え方あるんだーという発見部分が同じくらい。

    「腰を屈めたままサーチライトの目で、店内の端から端までを高速移動する。」
    ここの言葉選びのセンス好きだな〜!

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    2023年10月15日
  • 本屋の新井

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    新井見枝香(1980年~)氏は、東邦音楽大学中退後、三省堂書店有楽町支店のアルバイト社員を経て、契約社員、正社員となり、池袋本店、営業本部、神保町本店に勤務した後、HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGEを経て、同渋谷支店。三省堂勤務時より、カリスマ書店員として注目を集め、新井氏が個人的に推す本に贈られる「新井賞」を2014~2020年に主催した(同賞は、芥川賞・直木賞発表日の夜に発表され、売上が直木賞受賞作を上回ったこともある)。
    本書は、2017年発表の処女エッセイ集『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』に次ぐ2作目であり、2018年に出版、2021年に文庫化された

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    2023年05月26日
  • きれいな言葉より素直な叫び

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    新井どんがストリッパーやってるっていうのは知っていたけど、なぜ?がようやくわかった。でも、日比谷コテージもなくなった今、彼女は何をしてるのだろう。

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    2023年03月31日
  • きれいな言葉より素直な叫び

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    書店員、エッセイスト、踊り子の3足のワラジを履く新井見枝香さんのエッセイ。
    気になる書店員さんがストリッパーを始めたとWebニュースで知り、時々携帯でググっていた。書店員を辞めた訳でもなく、エッセイは出していて、ストリッパーも続けている。
    もう気になって仕方なく、このエッセイが出るのを心待にしていた。
    内容は、著者のストリッパーとしての活動について綴られている。
    ストリッパーとしての苦労も綴られているが、本人が選んだ仕事。悩んだり、面白いと思いながら続けている様子がストリップ観てみたいかも。って思わせるような、そうでもないような。そのように、描いている訳ではないのだろう。
    ただ、ストリッパーの

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    2023年02月04日
  • 本屋の新井

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    まさかの横書き!
    自身の日常に絡めてさりげなく紹介される本と書店員としての仕事。あくまでもさりげなく。
    文中のイラストや手書きコメントは黒一色なのに味わい深く素敵です。

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    2022年04月06日
  • この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ

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    元書店員・いまは、、エッセイスト兼踊り子の新井さんの愚痴エッセイ。爽快に読めて、「もっとこの文体のよう気楽に、テキトーに、いろいろ脱ぎ去って生きていけばいーじゃない」と思わせてくれる。

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    2022年02月01日
  • この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ

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    自分のせいで、自分が嫌になって、存在が申し訳なくなることがよくある。だからめちゃくちゃ共感した。少しくらいならうまくいく想像をしている自分はやはり勝手で、うまくいかないのだけれども、こうやって文章に昇華する力があればとても良いなと思う。スピード感と笑いのバランスが絶妙なので、気力が無い時でも読める。

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    2022年01月27日
  • 本屋の新井

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    書店員、新井見枝香さんのエッセイ。

    本!!好き!!って感じではないけれど、本を大切に思う気持ちがあふれていてよい。

    あなたのために、書かれた本に出会うために私も本を読むね。

    本屋は特別な存在でなく、本を売るただの店屋。

    書店員さんの日常も垣間見れて面白い。

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    2021年11月06日
  • 本屋の新井

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    短い本なので一気読み、と行きたかったが数日忙しくて時間がかかった。新井さんの本を愛する気持ちに触れるエッセイ。「この商品をどう進めれば買ってもらえるか」とキャッチコピーやら商品紹介文をうんうんいいながら売り手が書いているのに、本や映画はなんの見返りも求めずレビューを書く人のなんと多いことか(ボロクソに言われる危険性もあるけど)そうよね、みんな、好きなものを他の人にも知って欲しいし、語り合いたい!新井さん、三省堂有楽町店に行くたびに「もしかしていないかな」とか探してました。新しいお店でもお元気で!

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    2021年10月15日
  • 本屋の新井

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    新井さんとは一回だけ仕事でお会いすることがあったが、サバサバした印象の女性でこのエッセイから感じられる人物像に近かった。
    そもそも「新文化」という業界紙で読んでいたが改めて読みたくなって購入。
    まとめて読んでみると、その文章力(特に構成力)に驚く。とにかくまぁ面白いんだ。いろんな出来事に遭遇してるし、その遭遇したエピソードをうまく文章にしてるし、さらにさりげなく本の宣伝もしてしまうんだからもう脱帽しかない。
    しかも、この本には収載されていないが行動力もすごい。そのエピソードを初めて読んだときは呆然としてしまった。
    それでいて、意外と女子なところも微笑ましい。エッセイ読んで初めて思ったことだが、

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    2021年10月09日
  • この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ

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    ネタバレ

    「新井賞」は聞いたことがありましたが、普段、文芸書を読まないのであまり興味はありませんでした。

    タイトルに惹かれて、読んでみました。

    大量に本を読んできた方が文章を書くと、軽快で、言葉選びが絶妙で、こんなにおもしろいのか! と驚きました。

    編集者さんとの原稿の直しバトルの部分が共感できました。そうそう、ちょっと直されただけで、自分の文章でなくなってしまうのですよね。ほんの小さな言葉の違いなのに、ニュアンスが変わってしまうこと、よくあります。

    私も、編集者さんに屈せず、自分の想いを伝えられるように、強い信念を持とうと思いました。

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    2019年06月16日
  • この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ

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    『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』より
    テンポよく読めた。この作者さんは色んな引き出しが
    あって面白い。前作よりもかたくなさが良い意味で取れてて
    次回作も追いたくなった。

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    2019年03月31日
  • 探してるものはそう遠くはないのかもしれない

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    三省堂書店神保町本店にいらっしゃるといつ新井さん。
    私は全く知らないままタイトルと中のテーマに興味をもって買いました。
    私の職場が神保町なので、三省堂書店よく行くんですが、こんな有名な方がいらっしゃったんですね。

    新井さんが言う通り、私は新井さんより少し年下で本を扱う会社で働いており、なにかしらの共感と自分より年上と言うところがエッセイの魅力なんだろうなあ。

    なんか身近な先輩と話してるような気になります。笑

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    2019年01月01日