新井見枝香のレビュー一覧
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出てくる食べ物がどれもこれも美味しそうでお腹が空いたし、食事にもっと集中して食を大切にしようと思った。
私は好きな作家のひとりに千早茜を挙げるが、好きな所のひとつに「食べ物の描写が異様に上手い」というのがある。どの作品でも読むとお腹が空いたり、作中に出てきたものを自分も食べたくなる。きっと美味しいものをたくさんご存知なのだろうと思っていたが、食に対する意識が私と全然違った。目の前にあるものを五感でまるっと体験し、それらをメモすることで経験値として蓄積している。彼女の文章には普段の積み重ねが遺憾無く発揮されているのだろう。
そんな『ちはやん』の胃の合う相棒『新井どん』こと新井見枝香という人の -
Posted by ブクログ
⬛︎良い意味で裏切られた珠玉のエッセイ
2人の名前も知らずに、表紙とタイトルに惹かれて購入。予想外のエッセイにとても良い意味で裏切られました。ご飯屋さんをめぐるほっこり食エッセイかと思いきや、ちがうちがう。
ウマは合うけど真反対な性格の2人が綴る価値観や人生観が面白くて、するすると引き込まれていきました。
私は千早さん寄りの…変化は求めず、コツコツと一つのことに向き合う性格ですが、新井さんは本当に真反対で、欲望のままにやりたいことをして生きる姿がとても眩しく見えました。
あまりの新井さんの自由さに「なんなんだこの人は!?」「千早さんはなぜついていけるんだ!?」なんて最初は思いました。しか -
Posted by ブクログ
テレビで密着されていてとても面白くて興味深くて、ぜったい読みたいと思ってた書店員さんのエッセイ。
おもしろかったー!!!
どんな人に読んでもらいたいとか、どんな内容にしたいとか、こう見られたいだとか、そういうのでなく、とにかくご自分が書きたいことを書きまくったという感じで、それがすごく良くて面白い。
だんだん、めくる紙が少なくなって来て、もっとずっと読んでいたいのにーと思った。
文章てのは、深刻にもなり得るし、一方、深刻なものも深刻でなくなる力もある。あとがきでも綴っていたが、その深刻さ「桃カバー」をする必要がなくなるっていうことは、とても大きなことだと思う。ものすごい力だ。その力を持った人