【感想・ネタバレ】本屋の新井のレビュー

あらすじ

本は日用品。だから今でも売ってます。オススメです!と言いふらしたい本に出会えると本屋の仕事は楽しいのです。
ときに芥川賞・直木賞よりも売れる「新井賞」を独自に設立した型破り書店員が綴る「本屋の裏側」。その仕事を知れば、本屋を覗き、並んだ本を手に取り、本を買うのがさらに楽しく、愛おしくなる!

文庫になりました。
3年経っても相変わらず
「本屋の新井」です。

本は日用品です。

売れない時代に売れたら、喜びもひとしお。
工夫の成果が見えるのも、売れない時代ならでは。
だから今日も、愛を込めてPOPを書きます。
誰に頼まれていなくても、たとえ1銭も出なくても、
読んでおもしろかった本についてしたためずにはいられないのです、書店員という生き物は。

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3.4
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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

書店員さんのエッセイ。
書店員の作者がどんなことを普段考えているのか日常が覗くことが出来る一冊。
図書カードって利益・・・
紙袋って高いんだな・・・
などなど本屋に関する知識も広がる良い本でした。

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2025年02月25日

Posted by ブクログ

カリスマと呼ばれる元書店員・新井さんはどんなときに何を思ってお仕事していたのか、頭の中を覗き知れる興味深い一冊。

言い回しや例えが絶妙で、読んでいて面白かった!
共感する部分と、そういう考え方あるんだーという発見部分が同じくらい。

「腰を屈めたままサーチライトの目で、店内の端から端までを高速移動する。」
ここの言葉選びのセンス好きだな〜!

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2023年10月15日

Posted by ブクログ

新井見枝香(1980年~)氏は、東邦音楽大学中退後、三省堂書店有楽町支店のアルバイト社員を経て、契約社員、正社員となり、池袋本店、営業本部、神保町本店に勤務した後、HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGEを経て、同渋谷支店。三省堂勤務時より、カリスマ書店員として注目を集め、新井氏が個人的に推す本に贈られる「新井賞」を2014~2020年に主催した(同賞は、芥川賞・直木賞発表日の夜に発表され、売上が直木賞受賞作を上回ったこともある)。
本書は、2017年発表の処女エッセイ集『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』に次ぐ2作目であり、2018年に出版、2021年に文庫化された。尚、初出は出版業界の専門誌「新文化」の連載コラムである。
内容は、本や書店における日常をテーマに、新井氏の思いを徒然に綴ったもの。
私は、ノンフィクション物を中心に本をよく読む方であるが、本や読書について書かれた本はやはり好きで、今般偶々新古書店で本書を目にし、手に取った。
一読して、著者の、ネタを見つける鋭い感性、及びそれをキャッチ―な表現にする技術の高さに舌を巻いた。カリスマ書店員として、ヒット作を次々と世に送り出したのもむべなるかなである。
それにしてもである。著者は「はじめに」で次のように書いている。「現役書店員によるコラムは、ネタが尽きることもなく100回以上続いている。その間にたくさんの書店がなくなり、多くの仲間が業界を離れていった。それでも、書くことで何かを変えたいという気持ちは未だに湧いてこない。本屋で働くことに、特別な意味を見出せていないし、無理に続ける気もないのだ。仕事がなくなれば別の仕事を探すまでよ。それは、悲しいことでもかわいそうなことでもない。ちょっと面倒くさいだけの話だ。」 本が好きであること、書店員の仕事が大好きであることは、本書のあちこちから滲み出ているにもかかわらずである。
著者はおそらく、何を売ってもカリスマ店員になるのだろう。しかし、著者が書店員になったことは、本人のみならず、そして、著者が勤める書店のお客さんに限らず、このように本書を楽しめる我々にとってもラッキーなことに違いない。
(2023年5月了)

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2023年05月26日

Posted by ブクログ

まさかの横書き!
自身の日常に絡めてさりげなく紹介される本と書店員としての仕事。あくまでもさりげなく。
文中のイラストや手書きコメントは黒一色なのに味わい深く素敵です。

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2022年04月06日

Posted by ブクログ



書店員、新井見枝香さんのエッセイ。

本!!好き!!って感じではないけれど、本を大切に思う気持ちがあふれていてよい。

あなたのために、書かれた本に出会うために私も本を読むね。

本屋は特別な存在でなく、本を売るただの店屋。

書店員さんの日常も垣間見れて面白い。

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2021年11月06日

Posted by ブクログ

短い本なので一気読み、と行きたかったが数日忙しくて時間がかかった。新井さんの本を愛する気持ちに触れるエッセイ。「この商品をどう進めれば買ってもらえるか」とキャッチコピーやら商品紹介文をうんうんいいながら売り手が書いているのに、本や映画はなんの見返りも求めずレビューを書く人のなんと多いことか(ボロクソに言われる危険性もあるけど)そうよね、みんな、好きなものを他の人にも知って欲しいし、語り合いたい!新井さん、三省堂有楽町店に行くたびに「もしかしていないかな」とか探してました。新しいお店でもお元気で!

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2021年10月15日

Posted by ブクログ

新井さんとは一回だけ仕事でお会いすることがあったが、サバサバした印象の女性でこのエッセイから感じられる人物像に近かった。
そもそも「新文化」という業界紙で読んでいたが改めて読みたくなって購入。
まとめて読んでみると、その文章力(特に構成力)に驚く。とにかくまぁ面白いんだ。いろんな出来事に遭遇してるし、その遭遇したエピソードをうまく文章にしてるし、さらにさりげなく本の宣伝もしてしまうんだからもう脱帽しかない。
しかも、この本には収載されていないが行動力もすごい。そのエピソードを初めて読んだときは呆然としてしまった。
それでいて、意外と女子なところも微笑ましい。エッセイ読んで初めて思ったことだが、彼女が幸せな日々を送れたらいいなと願う。まずあなたな!と言われてしまいそうだけど。

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2021年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

左から開く講談社文庫!
図書カードの利益率の低さや紙袋が高価だという話に、なるほどと思った。今は紙袋が有料になって書店にとってはよかったな、と思う。でも、カバーはいつまでも無料であってほしい。
もう少し、そういう本屋ならではのエピソードや、具体的な作品名がたくさん出てくるのを期待してしまったので、想像よりあっさり終わってしまった感じ。「新井賞」のことももっと知りたかったのだが。連載コラムの書籍化だし、そういうスタンスが持ち味なのかな。
「本が好き」の中には「本が好きな自分が好き」が含まれているのは、大いに納得。
やせるおかずの本についてお客から効果を聞かれて、「現状維持です」と答えたところで吹き出してしまった。
著者略歴の一つ、「踊り子」が気になっていたが、ネットで新井賞を調べた時に、ストリッパーのことだとわかり驚いてしまった。

一番印象に残ったところ。
「必ずしも「売れている本=誰にとっても面白い本」ではない。
なぜなら本は、基本的に買った後に読むものだからだ。」
コロナ禍に流行った『〇〇〇』や、今文庫化が話題の『〇〇の孤独』はみなさん、読めたのだろうか?

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2025年01月04日

Posted by ブクログ

とあるテレビ番組で新井さんの特集を見て読んでみた。1度でいいから新井さんから本を買ってみたかったな。

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2024年11月17日

Posted by ブクログ

レビュー数見て初めて「こんなに読んでたのか〜」となるので、ひと月に何冊読むのかいきなり訊かれてもわからない。読書は日常です。

「自分の中にある点が本を選ぶ」、というのがとてもしっくりきました。本をオススメされるのは好きだけど、自分自身はオススメするのは難しい。読んでる本が偏ってるのもあるけど……
わからないから面白い、というのも。わからない本=面白くない・嫌い、とレビューで書かれてたりしていると、(その時点でのあなたは面白くなかったのね…)と思いつつもやもやしてましたが、わからなくてもその本の価値は揺るがない。それでいいんだな。
わたしもわからない本あるけど、早すぎたのかも…となる本とNot for meか〜となる本と、あります。

発行は2018年なので、現在本屋の紙袋も有料になってることにどんなお気持ちなんだろうな…と思ったりしました。
新井さん、面白いなぁ。

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2024年08月10日

Posted by ブクログ

仕事中でも、ずっと考え事してるんだろうなというのが伝わってきた。

綾瀬まるさんの本が気になったので、これを点にして、読んでみたいと思います。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

書店員の愚痴のような独り言を面白可笑しく語るエッセイ。
痛快さ、爽快さを兼ねており、例え話がまた面白い。
書店員の仕事、本屋さんが本当に好きなんだなというところが文章から伝わってくる。

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2023年08月15日

Posted by ブクログ

書店人でストリッパーという著者に興味津々で読んだけれど、共感できる部分と理解しがたい部分と半々くらいかな。世代違いもあるからそんなもんか。書店員としてはピカイチの働きをしただろうなとも想像できる。この人は自分の人生を楽しんでいるんだろうことも分かる。ただ今後追いかけてまではないかな。

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2023年07月08日

Posted by ブクログ

・何この人たち…怖い…と思うほど、文章力がある。書店員ってちょっとした異能集団か。

・売れないのは誰のせいだ。売れる本が書けない作家か?売れている本を切らす出版社か?
書店は精一杯売れる売り場を作っているのにって?いやいや案外、暗い顔した自分のせいかもしれないぞ?嘘でもいいから笑え。本が売れないと嘆く前に。

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2022年02月26日

Posted by ブクログ

横書きの文庫本は珍しいですね。
「見た目は大人、頭脳は子供、その名は書店員アライ!」という少しヤンチャっぽい方の本に関わるエッセイです。

手さげ紙袋の話題が出てきました。
気にしたことはなかったけれど、原価が結構するので儲けを圧迫するらしいです。
書店はいつまで、無料で紙袋を提供できるだろうかと心配されていましたが、2022年現在は既に無料ではなくなっちゃいましたね。

先日3冊まとめて本を買って、レジで鞄の奥にあるはずのエコバックをさがしていたら、5000円以上の購入なので手さげ紙袋が無料になると言われ、入れて貰った。
いつもは、本カバーも手さげのビニール袋もいらないと言って、鞄の中に本をはだかで放り込むので断ってもよかった。
なるほど本は何冊かまとまると重いし、多少の雨にぬれても破けないように、本屋の手さげ紙袋は丈夫に作られているのを再確認しました。

「私は本が好き」と思うとき、その中に「本が好きな私が好き」という気持ちも含まれている、という感覚は自分も持っています。

あと「本はあなただけに書かれたわけではないが、あなたが読むのなら、あなたのために書かれているのである。」も同感です。

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2022年01月25日

Posted by ブクログ

〝結局は自分の中にある点が本を選ぶ〟
いい言葉だなぁ。

俺が感想やInstagramの投稿に「オススメです!」や「絶対読んでみて!」みたいなことを書かないポリシーを端的に言葉してくれてた。

読書において、本との政略結婚は推奨したくないよね。
やっぱり恋愛結婚の方が、自分らしく幸せなイメージがある

だからこそ、〝KAZUKIの投稿を見て、読みたくなって買いました〟って自発的に言ってくれるのが嬉しい。

嬉しいことは自分から。
まずは、自分が誰かにする必要があるね。

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2021年12月21日

Posted by ブクログ

文庫化、待ってました!ありがとう!書店員の新井さん。「本屋で働くことに、特別な意味を見出せていない」とのっけから断り書きが入るが、本を読むことと、本を売ることが好きなのはダダ漏れている。本が特別、価値のあるものであったり、高尚なものであると思っていないのが気持ちいい。日用品とまで言い切るぐらいだし。本を売ることは好きだが、本屋の方針には言いたいことが山ほどあるのは隠しきれていない。書い手が好きなように買えばいいんだよ。服とか食品とかそういう感じでと私も思った。あとレジ袋。その後どうなったのか教えてほしい。

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2021年12月19日

Posted by ブクログ

書店員という仕事に興味があり 手に取りました
大変ですね 本を探してくださいと言われてもなんだかパズルのようなこともあるんですね。
とてもおもしろかったです。

そういえば「すずらん本屋堂」という番組で新井さんを見たことあったのを思い出しました。

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2021年10月03日