あらすじ
舞台がある限り、そこに立ち続ける。
踊り子として、書き手として、「美」と「性」に食らいつく。
むき出しの新井見枝香は、無敵だ。 ――塩田武士(作家)
書店員×エッセイスト×踊り子
書店員、エッセイスト、踊り子、三足の草鞋を履く著者による
「生きづらさ」を原動力に書き綴ったエッセイ集。
本を届け、文章を綴り、今日も踊り続ける。
お客を楽しませたいと必死になるのも、結局は自分の気持ちのためなのだ。踊り子を応援する人たちもまた、突き詰めれば自分のためではないだろうか。できればそうであってほしい。裸になってステージから見えたものは、客席に座る人たちだ。こちらに目を向けているということそのものが、私には素直な叫びに思えてならない。キラキラとした嘘ばかりの世界で、それだけが信じられる。
*小説現代の好評連載「きれいな言葉より素直な叫び」を加筆修正したものです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
新井どんがストリッパーやってるっていうのは知っていたけど、なぜ?がようやくわかった。でも、日比谷コテージもなくなった今、彼女は何をしてるのだろう。
Posted by ブクログ
書店員、エッセイスト、踊り子の3足のワラジを履く新井見枝香さんのエッセイ。
気になる書店員さんがストリッパーを始めたとWebニュースで知り、時々携帯でググっていた。書店員を辞めた訳でもなく、エッセイは出していて、ストリッパーも続けている。
もう気になって仕方なく、このエッセイが出るのを心待にしていた。
内容は、著者のストリッパーとしての活動について綴られている。
ストリッパーとしての苦労も綴られているが、本人が選んだ仕事。悩んだり、面白いと思いながら続けている様子がストリップ観てみたいかも。って思わせるような、そうでもないような。そのように、描いている訳ではないのだろう。
ただ、ストリッパーの先輩の姐さんたちとの、合宿のような生活や仕事終わりに温泉に入り疲れを取っている所の話は本当に楽しそう。
何にも執着しないという著者が、執着してしまう気持ちが分かる。
しばらく新井見枝香さんから目が離せそうにない。