水瀬さらのレビュー一覧

  • 君が、僕に教えてくれたこと

    ネタバレ 購入済み

    大事な人の死をどう受容れるか、そこに到る経緯も想いも、そしてどう区切りをつけるのか、想いを残すのか人それぞれ…。
    この物語の様に色々な偶然が噛み合って落とし処を見付けられる人は稀なんじゃないかと思う…。

    寂しいという想い…。
    でも、それすらも忘れさせる時間も人それぞれで…。

    0
    2025年05月16日
  • 君と過ごした、さよならの季節

    ネタバレ 購入済み

    大事な試合でイレギュラーバウンドとは言え、失点、敗退し、幼馴染の甲子園の芽を潰してしまったと、逃げる事しかできなくなった高校2年生男子・柚原瑛太。
    1年間逃げ回った瑛太が偶々訪れた古びた図書館。
    そこで出会ったのは、雨か曇天の日にしか会えない儚げな少女・真宮栞里。
    この少女、どうにも幽霊じみた描写でしたが、不治の難病で余命僅かな少女の生霊だった様で…。

    入院先を知るも彼女は昏睡状態のまま、でも彼女は「野球をやってる瑛太を応援したい」と言っていた…。
    奇跡的に目を覚ますも…。
    最終的には辛い別れでも、今度は前を向けると

    0
    2024年11月17日
  • 溺れながら、蹴りつけろ

    Posted by ブクログ

    自分の「好き」を言うのは案外難しい。
    恥ずかしいから、外されたくないから。
    そんな思いで隠している人は一定数いる。
    でも「好き」は「好き」で、きっと言えたら楽になれるのだろうと思った。

    0
    2024年09月04日
  • 残酷な世界の果てで、君と明日も恋をする

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分にとっては一気読みしたこともありとても心躍らされる展開でした。途中の展開にハッピー要素はカケラもなくラストここまで持って来れるんだと思いました。最後の終わり方はスターツ出版文庫としては珍しいハッピーエンドだったので少し新鮮な感じはしたのですが、たまには悪くないなと思いました。いつもの切ない終わり方のスターツ出版文庫以外受け付けない!みたいな人でなければ読んで間違い無いと思います

    0
    2024年06月11日
  • 眠れない夜、この音が君に届きますように

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙が何とも切なくて釘付けに
    そして帯の言葉に導かれるように
    手に取ってすぐにページを捲った1冊。

    ❥❥❥
    転校生の千紗と病気で留年した寛人。

    ふたりの出会い方がすでに運命的で 
    これからどんな物語を旅できるのかと
    最初の数ページでワクワクしてきた。

    ❥❥❥
    千紗はピアノが大好きなのに
    ある日のお母さんの言葉が理由で
    ピアノが弾けなくなってしまう。

    お母さんの再婚を機に転校して
    寛人と出会って軽音部に入部して
    ピアノが今も大好きなことに気づいて
    再びピアノが弾けるようになった千紗。

    だけど
    ピアノが弾けなくなったきっかけが
    お母さんの言葉だから
    軽音部に入部したことは隠していた。

    0
    2024年05月08日
  • 君が、僕に教えてくれたこと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ヤンキーのような見た目をしているが故に、皆から怖がられてしまう天君が、幽霊である陽菜から「お姉ちゃんを守ってほしい」と頼まれることから始まる青春小説。
    水瀬さんの作品を読むのはこれで二冊目ですが、「青い風、きみと最後の夏」同様に、とても優しい物語と地の文でした。読んでいて心が暖まるような……そんな小説でした。
    親友を失ってしまったことで深い傷を心に抱えている天君と、家族の仲を修復しようと奮闘する舞衣ちゃんを見ていると、とても胸が締め付けられるような思いがしました。誰よりも優しいからこそ、二人とも必要以上に傷ついてしまう。最後は二人とも報われる終わりだったので、とてもホッとしました。
    天君と舞衣

    0
    2024年03月30日
  • 君が、僕に教えてくれたこと

    Posted by ブクログ

    幽霊の見える主人公が制服を着た幽霊と出会い、
    そこから始まる切なく、心温まるストーリー。

    話が進むにつれて、関わってる人たちを思う気持ちが変わってく姿が印象的でした。
    辛くても前を向き1歩ずつ進んでいく勇気をもらいました。春にピッタリな作品です。

    0
    2023年03月20日
  • 神様のお手伝いっ! 恋の赤い糸、結びます【試し読み】

    匿名

    購入済み

    なかなか不思議な展開

    縁結びという言葉を聞くと、神秘的な出会いを思い浮かべるものだと思いますが、この作品では紅子の受難を回避することを目的として縁結びミッションを繰り広げている特徴があります。恋野の存在が彼女にどのような影響を与えるのか、続きが気になるので確認したいです。

    #胸キュン

    0
    2023年03月01日
  • 青い風、きみと最後の夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    バス事故によって陸上部の仲間たちを失ってしまった夏瑚と碧人の感情がつぶさに表現されていました。皆には訪れなかった明日。自分たちにだけ訪れた今日。幸せになっていいのか?と悩む彼女たちに、読んでいる私も心を震わせられました。
    託された想いや願いが重すぎて、一人ではとうてい背負いきれない。だからこそ、二人で手を取り合って生きていく。とても素晴らしいエンディングだったと思います。
    夏瑚の周りには、沢山の支えがあったのも素晴らしかったです。両親や妹を始め、鴨ちゃん先生や篠宮さん。そして、亡くなってしまった美冬。皆の励ましの言葉が、夏瑚と碧人を前に進めてくれました。
    ストーリーは重たいですけど、とてもピュ

    0
    2022年12月16日
  • 涙の向こう、君と見る桜色【試し読み】

    購入済み

    彼は元気にしているのか?

    小5の時から6年間文通をしている彼は今、元気にしているのか?高2の女の子が初恋でずっと片思いの彼に会う勇気がないのは共感できる。

    0
    2022年04月17日
  • あの日、陽だまりの縁側で、母は笑ってさよならと言った

    Posted by ブクログ

    久しぶりに本を読みながら号泣した。
    タイトルからして、きっとそういう本だろうと思って読み始めたにもかかわらず。

    綾乃の母に対する気持ちは、保育園も児童館もギリギリに迎えに行く自分を重ねて考えると、私も子供達に寂しい思いをさせているのかと反省したりして。
    ただ、母.珠貴は、しっかりとした考えで、強く逞しく、娘を愛してた。

    母娘の間柄がだんだん変わっていくことも自然だったし、登場人物みんなステキな人たちで、みんな愛おしく思って読んだ。

    珠貴のような、強くて包容力があって愛情のある母に、わたしもなりたい。

    0
    2018年10月28日
  • 水面の花火と君の嘘

    ネタバレ 購入済み

    受け入れがたい現実を、タイムリープによる過去改編で覆す物語。
    端的に言ってしまえばそれまでなれど、代償としての深い傷を負う者も表面上おらず、夏休みのお盆の時期、4年分の遡行があったとしても表現されるのは花火大会に纏わる部分を中心に…、読後に清涼感のある作品でした。

    0
    2025年03月23日
  • 水面の花火と君の嘘

    Posted by ブクログ

    面白くてすいすい読んでしまった。過去に戻って事件をくいとめる話だけど、結果的に全員ハッピーエンドで良かったです。

    0
    2024年08月15日
  • 約束のあの場所、君がくれた奇跡

    Posted by ブクログ

    心臓移植をした六花

    移植後から突然別人が出でくることがたまになるようになる

    そのことに気づいた幼馴染でずっと六花のそばにいた朝陽

    そして六花の中にいてドナーだった希望は約束の場所に行きたがっていた

    その場所を探してお互いの心のうちの想いを伝え合った2人

    2人に関係するバイト先の人やお互いの家族友達

    必ず明日が来るわけではない

    1日1日を一生懸命生きるとわかりやすく伝え感じる本

    0
    2024年06月11日
  • 水面の花火と君の嘘

    Posted by ブクログ

    青春とタイムリープの掛け合わせは昔からあるけれど、この掛け合わせ作品が永遠に生み出されるのは、それだけ普遍性があるからだろう。
    変えられない過去を変えられるかもしれないと頑張る姿は青春と重なり、ノスタルジックになる。
    過去は変えられたり変えられなかったりするのでそこが作品として工夫できる部分なわけで、結末を誰もが知りたくなり、読まれていくんだろうな。仲良しの女の子と男2人という構図も普遍性があるんだよなぁ。
    爽やかなライトノベルで、中高生が読んで夏に思いを馳せるにはもってこいだった。

    0
    2023年08月21日
  • 青い風、きみと最後の夏

    Posted by ブクログ

    主人公の夏瑚は、中3の夏に大きなバスの事故で陸上部の仲間と顧問の先生を一度に失い、その事故で生き残ったのは夏瑚と幼なじみの碧人だけでした。その碧人も事故の直後に引っ越してしまい、高校生になった夏瑚は仲間の事故死を受け入れられずに、保健室登校を続けていました。そんなある日、碧人と再会します。夏瑚と碧人は中3の夏から止まっていた人生や心の痛みを乗り越え始めます。そして2人を救う奇跡に涙しました。

    0
    2022年08月10日
  • 涙の向こう、君と見る桜色【試し読み】

    ネタバレ 購入済み

    せつなさが、じんわりと

    これは最後まで読むと本当に切なさが込み上げてきます。小さい頃に病院で出会った異性と文通を続けた末、長年して高校時代にようやく再会できたのに、ある時になって相手から突き放されるという不条理な言動、そしてその理由がとにかく泣けるものなので、主人公に感情移入せずにはいられなくなります。ヒロインには幸せになってもらいたいです。

    #感動する #エモい #切ない

    0
    2022年07月01日
  • 妹尾写真館 帰らぬ人との最後の一枚、お撮りします

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1話くらいは、「会いたくなかった!」って言い出すやつが出てきて一波乱あるんじゃないかとハラハラしてしまったけど、そんなことはなく全て穏やかに決着。あーよかった。
    亡くなった人とのわずかな再会なので、どれも物悲しい気持ちになるのはやむを得ない。穏やかな雰囲気で好きだった。

    それにしても、当たり前のように同居を始める二人に驚いた。いや、なんだかんだあってイケメンと同居、ってむしろ流行りだけども。でもその部分はスルーだった。面倒くさくなくていいけど。ご飯はおいしそうでうらやましいです。

    0
    2021年09月23日
  • あの日、陽だまりの縁側で、母は笑ってさよならと言った

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    不器用な母娘の物語。
    主人公母娘だけでなく、登場人物全てが不器用。

    疾患と闘病に関する表現は少なめなので、重たい雰囲気にならず
    文章もやわらかい表現なので読みやすいので、一気に読めます。
    なのに涙を止めることができませんでした。

    0
    2018年07月06日
  • 28m先の彼方へ -江の島高校 弓道部-

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    過去の出来事がきっかけで前を向けなくなっていた二人が、互いをヒーローだと思いながら少しずつ前を向く勇気を持つようになる。もっと弓道シーンが見たかった、という点はあるけれど、なかなかうまく前へ進めないことも丁寧に描かれており、それを肯定するような優しさにあふれていた。終盤は気づけば涙を流しながら読んでいた。

    大切な人を忘れなくてもいいし、途中で立ち止まってもいいんだと、勇気をもらえる作品だった。

    0
    2025年09月27日