水瀬さらのレビュー一覧

  • 君が、僕に教えてくれたこと
    ヤンキーのような見た目をしているが故に、皆から怖がられてしまう天君が、幽霊である陽菜から「お姉ちゃんを守ってほしい」と頼まれることから始まる青春小説。
    水瀬さんの作品を読むのはこれで二冊目ですが、「青い風、きみと最後の夏」同様に、とても優しい物語と地の文でした。読んでいて心が暖まるような……そんな小...続きを読む
  • 君が、僕に教えてくれたこと
    幽霊の見える主人公が制服を着た幽霊と出会い、
    そこから始まる切なく、心温まるストーリー。

    話が進むにつれて、関わってる人たちを思う気持ちが変わってく姿が印象的でした。
    辛くても前を向き1歩ずつ進んでいく勇気をもらいました。春にピッタリな作品です。
  • 神様のお手伝いっ! 恋の赤い糸、結びます【試し読み】

    なかなか不思議な展開

    縁結びという言葉を聞くと、神秘的な出会いを思い浮かべるものだと思いますが、この作品では紅子の受難を回避することを目的として縁結びミッションを繰り広げている特徴があります。恋野の存在が彼女にどのような影響を与えるのか、続きが気になるので確認したいです。
  • 青い風、きみと最後の夏
    バス事故によって陸上部の仲間たちを失ってしまった夏瑚と碧人の感情がつぶさに表現されていました。皆には訪れなかった明日。自分たちにだけ訪れた今日。幸せになっていいのか?と悩む彼女たちに、読んでいる私も心を震わせられました。
    託された想いや願いが重すぎて、一人ではとうてい背負いきれない。だからこそ、二人...続きを読む
  • 涙の向こう、君と見る桜色【試し読み】

    彼は元気にしているのか?

    小5の時から6年間文通をしている彼は今、元気にしているのか?高2の女の子が初恋でずっと片思いの彼に会う勇気がないのは共感できる。
  • あの日、陽だまりの縁側で、母は笑ってさよならと言った
    久しぶりに本を読みながら号泣した。
    タイトルからして、きっとそういう本だろうと思って読み始めたにもかかわらず。

    綾乃の母に対する気持ちは、保育園も児童館もギリギリに迎えに行く自分を重ねて考えると、私も子供達に寂しい思いをさせているのかと反省したりして。
    ただ、母.珠貴は、しっかりとした考えで、強く...続きを読む
  • 水面の花火と君の嘘
    青春とタイムリープの掛け合わせは昔からあるけれど、この掛け合わせ作品が永遠に生み出されるのは、それだけ普遍性があるからだろう。
    変えられない過去を変えられるかもしれないと頑張る姿は青春と重なり、ノスタルジックになる。
    過去は変えられたり変えられなかったりするのでそこが作品として工夫できる部分なわけで...続きを読む
  • 青い風、きみと最後の夏
    主人公の夏瑚は、中3の夏に大きなバスの事故で陸上部の仲間と顧問の先生を一度に失い、その事故で生き残ったのは夏瑚と幼なじみの碧人だけでした。その碧人も事故の直後に引っ越してしまい、高校生になった夏瑚は仲間の事故死を受け入れられずに、保健室登校を続けていました。そんなある日、碧人と再会します。夏瑚と碧人...続きを読む
  • 涙の向こう、君と見る桜色【試し読み】

    せつなさが、じんわりと

    これは最後まで読むと本当に切なさが込み上げてきます。小さい頃に病院で出会った異性と文通を続けた末、長年して高校時代にようやく再会できたのに、ある時になって相手から突き放されるという不条理な言動、そしてその理由がとにかく泣けるものなので、主人公に感情移入せずにはいられなくなります。ヒロインには幸せにな...続きを読む
  • 妹尾写真館 帰らぬ人との最後の一枚、お撮りします
    1話くらいは、「会いたくなかった!」って言い出すやつが出てきて一波乱あるんじゃないかとハラハラしてしまったけど、そんなことはなく全て穏やかに決着。あーよかった。
    亡くなった人とのわずかな再会なので、どれも物悲しい気持ちになるのはやむを得ない。穏やかな雰囲気で好きだった。

    それにしても、当たり前のよ...続きを読む
  • あの日、陽だまりの縁側で、母は笑ってさよならと言った
    不器用な母娘の物語。
    主人公母娘だけでなく、登場人物全てが不器用。

    疾患と闘病に関する表現は少なめなので、重たい雰囲気にならず
    文章もやわらかい表現なので読みやすいので、一気に読めます。
    なのに涙を止めることができませんでした。
  • 君と過ごした、さよならの季節
    「流行の余命要素」というおすすめコメントを見て、正直、命を軽々しく扱うお話だったら嫌だなぁ…と懸念しながら読み始めた。
    けれど、これは健康な野球少年が、誰かのために頑張ることで失敗を乗り越える物語だった。そして、その原動力となるのは、病弱な栞里という少女。彼女は病気で寝たきりの状態になっており、一時...続きを読む
  • 水面の花火と君の嘘
    青春恋愛小説タイムスリップもの。
    過去を変えたい瑞希。
    池田先生がグッジョブ。
    先生は一度タイムスリップを経験していて、
    過去を変えることは代償が大きいと警告した。
    先生の彼女は世界に羽ばたき、先生は不幸になったという。
    危険。そう思う。過去は変えたらいかん。
    それを心配しながら読んだが、、、。
    ...続きを読む
  • 水面の花火と君の嘘
    大学生になって帰る郷里。
    過去の後悔を抱えたまま戻った郷里で、早瀬瑞希は幼馴染の夏帆、大好きだった兄を守るために過去に遡る。

    タイムリープ、タイムトラベル物を何冊も読んでいる人には、舞台設定や過去に戻りたい理由など、どこかで見た(読んだ)ような既視感があって少し物足りなく感じるかもしれません。
    ...続きを読む
  • 幽霊アパート、満室御礼!
    唯一の生者日向に周りは幽霊で満室のアパート
    不気味かと思うかも知れないけど皆想いが有り温かみがある幽霊達
    確かに留まっていてはいけないから最初は小海に反発してたけど最後まで手伝ってくれたし
    自分を必要としてくれて嬉しかったろうなぁ〜
  • 涙の向こう、君と見る桜色【試し読み】

    丁寧に書かれた物語

    ヒロインの相手が重い病気になっている という大変によくありがちなストーリー設定であるが、心情描写がとても丁寧に描かれているので感情移入しやすい。ストーリーの舞台 小道具として「桜」が効果的に使用されているので、美しいけれども儚い世界を象徴している。ただ主要登場人物が死んでしまうという 設定は、感動を...続きを読む
  • 君が、僕に教えてくれたこと
    交通事故に遭った三人の中学生。1人生き残った天の気持ちを考えると、いたたまれなくなる。
    けれど、明るい中学生の女の子に出会い、彼女の突破なお願いに振り回されているうちに、少しずつ天の気持ちがほぐれていくのが微笑ましい。
    怖い外見だけど、お願いされたことは断れない天のギャップに惹かれる。そして、天を見...続きを読む