増田ユリヤのレビュー一覧
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ポジティブリスト
こんな風にできたらいいな、と思うことを次々書いていくと、完璧な人間が育つという考え
ネガティブリスト
最低限のことだけ書いて、あとはほっとけ。
日本の教育はポジティブリスト主義になっている。英語はその例。
どんどんポジティブリストは長くなるが、現実には子どもだけでなく教師側のキャパシティにも限界がある。
何かを入れ込んだ時、何かがこぼれ落ちていることを忘れてはいけない。
子どもの可能性は無限で、小さい時はなんでもできるというような神話があるが、犠牲になっている何かは必ずある。
リスニング試験についての話は面白かった。50万人の受験生のために専用の機械をつくり、何度も -
Posted by ブクログ
ネタバレ「日本と違って…という国では…」と語る批判は日本におけるインテリジェンスの常套句になっている。教育も同様に語られることが多い。日本の教育はそれほど悪くない、ということを再認識しつつも増田ユリヤさんのようなジャーナリストが多く日本の教育を語っている現状に憂いを感じます。刈谷剛彦さんは、諭すように対話を続けるのですが、何となくしっくりこない増田さんの言葉を読んでいると憂いがまします。どこかに理想の国があり、自分探しに奔走することはあながち「正しくないな」と思わせる本。刈谷剛彦さんは良いことも言ってはいるが、だから具体的にはどうしましょう?と思わず突っ込んでしまいたくなることもあったので☆3.
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Posted by ブクログ
さまざまな視点から「教育格差」を見出していく新書。著者の増田さんは高校で非常勤講師をしながら教育ジャーナリストとしてご活躍されている方のようです。
半年前に出版されたばかりということもあり、なかなかイマイマな話題に溢れているよう。ただ、民主党政権成立以前の執筆のようで、それ以降のことについては一切触れられていません。そのため「全国学力テストの悉皆調査は必要か?」「高校の学費は高くないか?」などの問題提起がなされるに留まっています。本書の中で特に大きなウェイトを占められた部分ではないのですが。
第一章では話題沸騰中の公立一貫校やら私立中学の話題。第二章では全国学力テスト結果についての話