増田ユリヤのレビュー一覧
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密かにドイツ移住を企んでいるので読んでみました。
ドイツ賛美の意見には触れることが多かったけど実際どうなの?というところを知れて、非常に参考になりました。
改めていいなと思ったのは、ドイツでは多くの人が「子どもは社会全体で育てる」という意識を持っている、という点です。
教育も自己責任な日本から比べると理想郷のように思えますが、それでも移民の教育水準が上がらなかったり、10歳のタイミングで将来の進路を決めないといけなかったり、大変なことも多いということも知りました。
人間がやってる以上完璧な制度にはなり得ない、というのは本当にその通りだと思います。
あと、エコに対して意識高いマウントとか、 -
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時代が動いてきた背景には感染症との関わりがあった、ということを著者2人の対話形式で説明された本。
私にとって世界史・日本史とは覚えるもので、時代のストーリーがあまり見えず面白くないものだった。教養として勉強になりました!今回のコロナ禍でどのように歴史が変わるか、注目したい。
戦争や文化の発展には理由があり、それが感染症のパンデミックの影響ということも多かったらしい。
また感染症が広まる背景には、衛生環境の悪さも影響する。(中世ヨーロッパの衛生環境が悪かった。また、ナイチンゲールは戦場で医療現場を清潔にすることに取り組んで助かる人が増えたとのこと。)
奈良の大仏建立の裏にも天然痘があったり -
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心に響くフレーズ
① 学校は何をするところですかと、フィンランドで聞いた時に、楽しく生きるすべを学ぶところですと言われたんです。
② PISAというのは、統計学的に選んだ一握りの集団だけに試験をして、試験が終わった後、問題を回収しています。だから毎年同じ問題を出せるわけです。全員に同じテストをしてしまったら、テストの内容が漏れるし、試験対策が次の年からできてしまいます。毎年、同じ問題をランダムに一定数の子どもたちで調査しているからこそ、その結果を見て、学力が上がっているのか、下がっているのかが比較できるのに、毎年違った問題が出題される悉皆調査の日本の学力調査にはあまり意味がありません。池上 -
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『ヘイトスピーチ』を読み、日本は右傾化していると思った。
日本が右傾化した原因は、
①フラット化→反フラット化→国家主義、民族主義の台頭
②日本経済の低迷→格差社会→弱者たたき
という2つの流れではないかという仮説を立てたが、世界はどうか。それを知りたくて読んだ。
しかし、著者は2人ともジャーナリストのため事実を伝えるだけで、その因を探ろうとはしない。
仮説の検証はできなかったが、アメリカのトランプ、フランスのルペンなど右傾化する世界の現象が分かった。
社会的な問題を移民のせいにするのは世界共通だ。フランスは年間2万人の移民を受け入れており、ルペンは移民を排除する思想だ。
しかし、ドイツはすご -
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アメリカの大統領選挙の仕組みがよくわからず、新聞を読んでも???のことがあったので、慌てて購入。ようやく複雑怪奇な仕組みをなんとなく理解したつもり。勝者総取り方式って、変なの。
「隠れトランプ」の存在が気になる。どうやら新上流階級(ボボス)もキーになっているようだけれど、どれだけ理解できているか自信なし。本書で出てくるティーパーティー運動家と同じ層なのか、違うのか?まだいまいちつながらない。
そして、気になるのは炎上商法をトランプが意識的に活用したということだ。アメリカだけでなく、世界中いたるところで、今、アメリカが抱える問題を抱えている。日本も例外ではない。自分たちだけが良ければいいとい