那波かおりのレビュー一覧

  • 食べて、祈って、恋をして〔新版〕

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    人から薦められて手に取ったら、想像以上に分厚くて驚いたが、するすると読めた。
    特にインドの章が好きだった。
    小説みたいな波瀾万丈な人生で、筆者の行動力がすご過ぎる!

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    2023年09月21日
  • 女たちのニューヨーク

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    ヴィヴィアンという90歳近い主人公が、アンジェラという女性に手紙を書く形で物語が語られる。
    この2人の関係が、最後のほうまで謎だったが、そこがいい仕掛けになっていると思った。
    ヴィヴィが一番馴染めない堅物のオリーヴ。でも彼女の行動力や格言が、大事な転換点になっていたのも興味深い。
    「名誉の戦場は痛みを伴う場所なの。」
    心に刻んでおきたい。

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    2022年09月23日
  • 女たちのニューヨーク

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    ネタバレ

    雑誌「VERY」のシスターフッド特集の中で紹介されていた1冊。

    読み始めたら止まらない。特に中盤からぐいぐいひきこまれる。1940年代のニューヨークを舞台に、自らが世界の中心であることを証明するように、嵐のような生活をするヴィヴィアン。若さゆえの自分本位の言動に居心地の悪さを感じる前半。しかし、あるスキャンダルにより二度と癒されない傷、取り戻せない信頼があることを知った彼女。自分を見つめなおし、彼女を愛する周囲の人々との生活のなかで培った、彼女らしい生き方考え方に元気づけられる。
    ヴィヴィアンが、自分を責めるフランクに対して「あなたが役立たずだっていうのが事実だったら、それがなんだっていうの

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    2022年05月22日
  • 女たちのニューヨーク

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    登場人物がもれなく全員素晴らしい。人間味にあふれていて魅力的で、1番好きな人を決められない。

    私はもちろんこの時代を知らないし、NYという街も知らない。なんとなくSATCを思い出した。ちょっと違うけど。でももっとうんと前の時代の話ってことは、なんて前衛的なんだろう。

    なによりも、世界は”ただそこにある”。
    そのことを描いた作品に出会ったのはこれが2回目。私はそういう世界の捉え方をする物語が大好きなんだよな〜。



    物語の大筋とは別に、日本の真珠湾攻撃がアメリカ側の視点で、しかも戦場の話ではなく一般市民の目線での戦争の影響が語られるのもなかなか考えさせられた。カミカゼについては描かれるが、

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    2022年02月11日
  • 女たちのニューヨーク

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    控えめに言っても最高な一冊。
    どうして2021年になるまでこの本が存在しなかったのかと責めたくなるほど、これは女として生まれたからには避けては通れないバイブルのような一冊だ。

    嫌悪する人もいるだろうし、うんざりする人もいるかもしれない。でも目を逸らせないだろう。
    だって、ヴィヴはわたしたちが目を背けたものをすべてから目を逸らさず、そして思うままに生きている。

    取り返しのつかない失敗を経て、彼女はようやく自分になれたのかもしれない。

    あの時代にこんな風に生きた人がいるなら、それならば、21世紀に生きる私たちが日和ってる場合ではない。

    曲がった世界で、自分を見つけて自分の人生を生きていかな

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    2021年08月28日
  • 女たちのニューヨーク

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    ものすごくよかった。今年のベストワンかもっていうくらい。とっても好み!!
    1940年代のニューヨーク、素行不良で女子大から追い出されたヴィヴィアンは、ニューヨークで劇場を営む叔母ペグのもとで暮らすことになり、衣装係をしながら、ショーガールたちなどと自由奔放に遊びまわり、やがて大女優エドナがやってきたことではじめた新しいショーが大当たり。前半のこのあたりは、ニューヨークの話で、ショービジネス界の話で、個人的に好きな要素がたくさんなのですごく楽しく読んだ。新作のショーがだんだんつくりあげられていく過程にわくわくして、いよいよ初日の幕が上がるとき、舞台裏で脚本家兼演出家のビリーがするスピーチに感動し

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    2021年05月25日
  • 女たちのニューヨーク

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    ネタバレ

    読者モニターとしてゲラを読ませていただいた。
    お世辞抜きで言うが、どれだけ低く見積もったとしても最っっ高に楽しかった。特にオープニングから失意のどん底となり一度ニューヨークを離れるまではこちらとしては「読んで」いるのに、確かに「見えたし、聞こえた」と感じる程。次々と現れる魅力的な人々とのやりとりや夜の街に繰り出しての狂乱にはワクワクしっぱなしで先を先をと読み進めた。

    後半ではアンジェラが誰なのかがわかった事で色々なピースが次々とハマっていき最高のカタルシスを感じることができた。

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    2021年04月08日
  • 食べて、祈って、恋をして〔新版〕

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    新版が出ていたので、旧版も持っているけど買いました。
    「十年目のまえがき」と、加筆修正された訳者あとがきが読みたくて。
    作者は実生活でフェリペと離婚し、親友だった女性とパートナーの関係であることを明かしたそうだ。その女性が癌で亡くなる最期まで付き添ったと。波瀾万丈。

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    2020年07月04日
  • 女たちのニューヨーク

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    ネタバレ

    半分読んだくらいから面白くて止まらなくなった。

    癖の強いプロフェッショナルが作り上げるショービジネスの世界。

    Eat,Pray,Laveの作家の方の作品。テンポが良くて読みやすいが前半3分の2は人物描写や主人公の考察が浅くて重みがない。
    衣装作りの才能と若さと美しさがあって多少問題を起こしても、太い家族の力でニューヨークに居場所を提供してもらえる、特権階級の甘えた子供。浅はかで未熟な彼女よやうな人間が失敗を起こす。

    尊敬する大人の女性に、「あなたはひとかどの人間にはなれない。あなたの人生は特別に重要じゃない(あなたは永遠に雑魚)」と言われるところは、その通りなんだけどなんとも言えない(し

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    2024年10月08日
  • 食べて、祈って、恋をして〔新版〕

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    波瀾万丈。
    事実は小説よりも奇なりとはまさにこのことかってくらい、バッタンバッタン音を立てて人生が進んでいく。
    こんな人生送ってる人がいるんだと、素直にびっくりした(笑)

    シーンによってはかなりスピよりな展開になるのでちょっと置いてけぼりになっちゃったけど、全体的に旅行日記的な感じでサクサク読んでいける。

    美味しいもの食べて、肩の力抜いて生きてみよーって元気にをもらえる本でした。

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    2024年05月05日
  • #生きていく理由 うつ抜けの道を、見つけよう

    購入済み

    共感。。

    うつではないですが、似たような経験があるので、「そうそう。。」みたいに共感することがたくさんあった。
    そして、ちょっとまたやれるかなと思わせてくれる本でした。
    辛い方にちょっと勇気が出るかな。。

    #深い #エモい #カッコいい

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    2023年06月04日
  • 女たちのニューヨーク

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    パワー・オブ・ザ・ドッグの凶悪な犬の力に続き、ブロークバック・マウンテンから吹きつきける荒々しい風が私の心をものすごい力で持ち去ってすっかりカラッポにしており、正直に言って今はニューヨークの気分なんかじゃ全然なかったのですが(もっとカウボーイくれ!という気分だった)、しかし他に読むものがなかったので、しぶしぶ気持ちを切り替えて読んだ。

    でもこれも良かった!
    ★ひとつマイナスなのは、たぶんまだブロークバック・マウンテンの世界をちょっとだけ引きずっているせいで、ラストの方で主人公が長々と語る性衝動の「闇」に対する記述がいかにもこの著者らしく説明過多で嘘くさくてちょっとカンに触ったからで(この著者

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    2022年07月08日
  • 女たちのニューヨーク

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    怖い物知らずの若い時代。失敗と後悔と恥。誰の人生も真っ直ぐではなく全てが不公平だ。でも本書の登場人物たちは、みんな生き生きと自分らしく生きている、その姿に勇気付けられる。

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    2022年01月27日
  • 女たちのニューヨーク

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    びっくりした。最初のほうはバブリーでキラキラでイケイケの酒池肉林で、正直、どこまでこれに付き合わされるの〜?!とちょっとウンザリ気味だったけれど、後半からのこの濃密さはなに。人生の楽しさ、喜びと、苦しさ、切なさ。その両方があっての重さ。そう、「この世界はまっすぐじゃない」。

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    2021年07月01日
  • #生きていく理由 うつ抜けの道を、見つけよう

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    ウツ状態を乗り越えた作家によるエッセイ。
    日本語版では『生きていく理由』とそのまま訳されているが、原題『REASONS TO STAY ALIVE』のほうが、しっくりする気がする。「うつ抜け」という言葉もどうなのか。
    絶望感に浸った内容かと思いきや、意外と淡々と読み進めることができる。訳文には違和感はない。
    自分のその時の心の状態によって、感じとることが違うのかもしれない。またしばらくたってから読み直してみたいと思う。

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    2021年03月27日
  • 女たちのニューヨーク

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    女なら特に憧れる煌びやかな世界。
    自分の顔と体が美しいとされ、それがお金になるとしたら。
    主人公はそんな憧れも含めて、ニューヨークという街に染まっていく。
    私も田舎から都会に出た時のあの無敵で何でも手に入ると思う感覚は忘れられない。
    それでは危険でもあったし、自分の人生において学ぶことがたくさんあった。
    人間関係でも、男女関係でも、お金関係でも。

    ニューヨークのショーパブという世界を通して、主人公の人生が様々な視点で描かれていく。

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    2024年09月14日
  • 食べて、祈って、恋をして〔新版〕

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    ・スピリチュアルな女性の葛藤、心の浮き沈みを事細かな主観から描いた小説
    ・悩みを抱えた人が信心深くなる過程が興味深かった

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    2024年05月09日
  • 食べて、祈って、恋をして〔新版〕

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    主人公との共通項は少なく、共感はしませんでした。只、自分と価値観が違う人をリアルに感じることができたこと、作中に出てくる宗教観の2点に関しては良かったです。

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    2022年12月11日
  • 女たちのニューヨーク

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    1940年代の米国、地方の裕福な家庭に育ち有名女子大に進んだヴィヴィアンは大学を退学になり、ニューヨークで劇場を経営するペグ叔母さんの元へ放り出される。売れないミュージカルを劇場に住み込むダンサーたちと上演しながら、自分たちの思うままに暮らす叔母さんたちと仲間たちに魅了されヴィヴィアンはニューヨークを奔放に遊び回る。祖母から受け継いだ裁縫の腕を活かし、舞台衣装を作成の才能も開花させる。裕福な劇場ではないが、仲間と愉快に華やかに過ごしていたが、英国に帰国できなくなった有名舞台女優が転がり込んできたことからペグ叔母さんの劇場は一変し、ヴィヴィアンはスキャンダラスな世界へ引き込まれていく。

    全体は

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    2021年11月26日
  • 女たちのニューヨーク

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    ネタバレ

    202104/モニターゲラ読み。登場人物達の設定やキャラ描写が見事なので、年代も舞台も身近なものではないのに、この世界に入り込んで楽しめた。タイトルは「女たち」だけど、対比して書かれる「男たち」もまたそういうふうにしか生きられなかった所はあると思う。恥や失敗を繰り返し年齢を重ねていく程、主人公ヴィヴィアンの言葉がささる。ある人物に語り掛ける形で書かれている文体も面白い。

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    2021年08月05日