日向理恵子のレビュー一覧
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世界に異変が起こっていて原因は不明。
そんな中で一部の子供たちにも何かしらの問題?が起こって……
周りの人が認識できなくなった子、変な怖い夢を見る子、外の世界が色?でしか認識できない的な子、我慢できず周りに認識できない歌を歌ってしまう子、突然逃げたい症状にかられる子、で、遊園地から出られず成長できない子。
学校とか家とかに拠り所がなく1人で過ごすしかない状態で、そういう子達が集まる施設に行って……
絵がめちゃくちゃ綺麗!表紙に惹かれたまである!正直何がどうなってるのか、最後まで理解は出来なかったけど、おそらくひとつのエンドにはなってたんだと思われる?(´・ω・`)? -
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ネタバレ明楽の表紙!
赤い髪の毛をひとくくりにして、戦う女性の姿は、なんとなく十二国記の陽子っぽさあるよね。
外伝を残して本編はこの4巻目で終了ですが、1巻からずっと思っていたことがある。
世界観がだいぶ違う世界のこと書かれているから馴染むことから始まるけど、馴染んだ後でも戦いのシーンなんかは、結構置いてきぼりになる瞬間がある。
ん?今どう動いたの?
どういう状況になったの?
と。
二大主人公の灯子と煌四でさえ、『何がどうなったのか分からない』状況に陥るシーン(戦闘シーンであったり、神族や〈揺るる火〉に関わるシーン)があって、
それを読んでる読者も分からないという置いてきぼり。
元も子もない言い方するならば、「作者さんは生み出す人だから、頭の中で状況・風景見えてるけどさー、こっちは分からんわ」って感じ。
その置いてきぼり感が、ある意味では、火狩りの優れたスピードや技、神族の人間離れした異能なんかを肌で感じるといえば感じるようにできてはいるんだけどね。
いい意味でも悪い意味でも、
小説を真っ白から生み出すという“創作”を感じるし、縦横無尽に書かれたから壮大なストーリーが出来上がったんだなというように思える。
人によって受け入れやすさにくさ、はある感じだなー。
この感覚が私的に星4の理由になっちゃう感じ。
そう思いながら四巻目までしっかり読んでいるという(笑)
不思議なのが、読んでも読んでも
その場面が白紙から描かれた世界観として読めること。読んでる側から描き出される文字という感覚に陥る。
そうやって、創作物としての『火狩りの王』と読者が追う文字とで乖離があるように感じられるのに、四巻後半にはその乖離が近づいて、ぴったり息を合わせて読めるようになる。
多分そんな感覚になるように書かれたのも、
日向理恵子さんの思惑によるものなのかも。
↓ネタバレ
そうして最後には灯子が〈揺るる火〉を狩り、火狩りの王が生まれ、また村に帰って物語は終わった。
1つの物語がしっかり終わったし、神族が統治する世の中から、明楽が中心となり築いていく世界になった。
それでも変化らしさを感じない収束。
ずっと物語で描かれてきた「繰り返す」ことが、これからも繰り返されていく、そんなことを感じさせます。
それでも命あるものは、その命を生きていく。
これだけ複雑で膨大で圧倒的な物語の語りたいことはとてもシンプルで、四巻の物語があることでシンプルさが際立ちました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ第二巻の勢いそのままに、炎魔との戦いから始まる第三巻。
↓ネタバレ↓
炎魔と戦うために集まってきた首都の火狩りたちが、クンが蜘蛛の子だとわかると途端に矛先をクンに向けて、炎魔をほったらかしにクンへ攻撃する様というのは「人間だなあ」と顔を顰めて思います。
善と悪・正と偽、状況や背景を考えずにどちらかを区別しようとするのは、火狩りだけじゃなく、すごく人間らしい思考というか、そういう人の多さに最近は疲れ気味でした。
人というのはどこかの組織に属して、
身内と外の人を隔たせて考え、
集団の意向と個人の思考と、何かの“考え”に正しさを見出して、
その正しさからはみ出さないように生きているものだと思う。
それをアイデンティティと呼ぶ場合もあるだろう。
灯子や煌四の、首都を守り、この世界を守り、〈揺るる火〉を狩るために姫神に手紙を届けて、存続させたいという仲間としての組織。
仲間を守りたいという気持ちからの行動。
神族、蜘蛛、人間、新人類という、
同じ枠組みのものとしての組織。
その組織として定められた正しさを全うするための行動。
ひばりのように、自分の信じるもの(自分が傷つけられたくないと思うもの)だけを大切にする考えからの行動。
どこを拠り所にするかで行動は変わるけれど、
個人個人にとってその行動は全てが正しいものなのだよね。
全てが何事もなく収まらないだけで。
自分の信念からの行動を変えることというのは、アイデンティティを揺るがしかねないから、なかなか変更することができない。
でも、それを変更できる人や、自分の行動が正しいものかどうかを振り返られる人というのは強い。
そしてそれができているのが灯子や煌四。
ひばりもまた、神宮へ向かう地下の中、新人類がクンを襲った時、それまでの思考と対峙しながらの行動が取れていたんじゃないかなと思う。
p.297
「……なにを選ぶのか〈揺るる火〉は決めることになるが、せめて最後は、これでよしの思える選択肢でなければならない。ぼくは、姉上を大勢のための犠牲にするのは、もういやなんだ」
やっとひばりの本音を灯子と煌四に漏らしながら、それでも最後の決定は〈揺るる火〉が決めると覚悟している。
その覚悟の中には、〈揺るる火〉本人が大勢のための犠牲になることを選ぶことも含まれていると、自分でも理解している言葉なのだと胸を打つものがある。
ビジュアル含めてひばりが好きです。 -
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ネタバレついに首都に着く!
ついに灯子と煌四が出会う!
高揚感が貫くように始まる第二巻は、怒涛の展開であれやこれやといろんなことが巻き起こって、読み終わって「ふぅ」と一息をつくほど。
神族に対しての猜疑心、燠火家の違和感、一巻目でジワジワと感じていたことが、第二巻で物語が進みながら、灯子や煌四の行動の中で露わになっていきました。
燠火家も神族も蜘蛛も、自分たちのことしか考えていない。
まあ、生き物というのは自分たちのことしか考えないことが基本で、そこに余裕があれば周りにも目を向けられるものかもしれない。
そんな生き物の道理というものは灯子や煌四も同じではあるのだろうけど、そこに純粋な思いがあるのかどうかが“エゴ”で動くことの質を変えるのだろうね。
↓ネタバレ↓
神族の1人であるひばりとの接触がありました。
ひばりが灯子や明楽に見せた幻の中の神族たちが、人間と接触せず天上から世界を納める神族として想像する通りの姿であるように思います。
そうすると、ひばりは神族でありながらも少し人間に近い感性を持っているのかもしれないなあ。
幻を見せながらも動揺したひばりは、ひばりの過去(ひばりが紙を動かせる異能を持つこと)も見せました。
なんとなく、ひばりも神族の中では異端であるのかもしれないという感じ。
灯子の周りに集まるのは、異端であったり、一人ぼっちになってしまった人。
灯子自身も村でのけものにされ、火穂もそう。
明楽も炉六も残された1人で、昭三も残った1人(両親はいるけど)。
クンは1人捨てられて、煌四・綺羅もある意味では1人。
そういう1人になってしまった人が集まって、大きな力になっていく感じが、お守りを引き継いでいく様子に重なります。
またひばりが異端であるからこそ、
灯子や煌四に対して「面白い」と思うのかもしれないし、その「面白さ」は誰かを助けたい・自分も役に立ちたいという純粋なエゴからくるものかもしれないな。
なんとなく、ひばりは仲間になりそう!と、第三巻期待して読み始めます。
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Posted by ブクログ
ネタバレ十二国記好きとしてはテンション上がざるを得ない、山田章博さんイラスト!
山田さんがイラスト描かれてるってだけで、面白いって確信して読み始めるわ。
がっつりファンタジーは、その世界観に慣れるまでは読みづらいよね。
火狩りの王は、日本の名前・日本的な雰囲気の世界だから、文字が受け入れやすく読みやすいところがファンタジーの世界に入り込みやすくてありがたい。
主人公の灯子たちが暮らすのは、なんとなく想像する雰囲気的には、文化や暮らし向きなんかは江戸時代くらいの感じかな?と思うような感じなんだけど、
実はそれが文明的にもっともっと発達した過去を持つ、転落した世界だというのが斬新。
読んでいるとその発達した過去っていうのが、今の日本よりももっと発達した世界だったんだろうと想像できるんだよね。
アトムとか居たんでしょう?くらいの世界だったんじゃないかな?
タイトル「火狩りの王」があって、旅をすることになる灯子がいるのであれば、灯子が最終的に火狩の王になる物語なのだろうと想定して読み始めます。
文庫で4巻まであるから、そこに至るにはまだまだ起承転結の「起」の巻であるけれど、なんと読み応えのある!
平凡な主人公が強くなる物語。そこに冒険が伴うのは、成長物語としてセオリーになるけれど、濃い!重たい!なんで困難が待ち受けているんだと。
↓ネタバレ
どんどんと死者が増えていき、紅緒ちゃんが死んでしまった時も、「なんでー!紅緒ちゃん!」と衝撃が起こる。
ずっと一緒に行動して、灯子や火穂をひょろひょろながらも守ってくれていた昭三さんまで命の危機に瀕して、「生きてくれー」と願わずにはいられない。
共感できるのは煌四なのだけど、
すっかり灯子に同調してしまって、「もうこれ以上の死者がありませんように。無事に首都に辿り着けますように」とハカイサナにお手紙書いたことを、読者もまた願ってしまう。
どんどん灯子は気持ちの面でも強くなっているし、強くなるために必要な死がたくさんあった一巻だけど、重い!濃い!
これからの灯子に幸あれと、二巻目読みます。
最高に面白いけど、星5つけると二巻目以降が大変なので、星4にしておきます。