【感想・ネタバレ】祈りからさらに遠い町のレビュー

あらすじ

この町では、誰もが何かを隠している。ほのかに希望が灯る、「再生」のダークファンタジー。戦後の復興から取り残されたある町の、“幽霊屋敷”と噂される家に、ある事情から引っ越すことになった、少女チィメイとその一家。トラウマから人とうまく馴染めないチィメイだったが、新しい学校ではアイリンという友達ができる。だが、町の人々は一家を不吉な存在として避け、家にも言いようのない不気味さが漂っていた。母であるメイは悪夢にうなされ、チィメイも奇妙な出来事に巻き込まれていく。ある日、チィメイは、アイリンと同級生のピンとともに、町と“幽霊屋敷”に隠された謎を暴こうとするが……。「火狩りの王」シリーズで大人気の著者、最新作!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

児童書のような易しい文体で、仄暗い不穏な雰囲気、ローファンタジー要素、こう、なんだ、「面白い!」とかでなく、ひたすらに「気になる」一冊であった。書き下ろしだから連載でないのだろうし、どこかの過去作と地続きだったりするのか、うぎぎ、うごご…読み進めても何も明らかにならず、不穏さと不思議、そして不穏さが増していくけど、なんか終盤に登場人物らは『乗り越えた』『一歩進んだ』的なアレになるから謎のさわやかな読後感が残るが、結局何がどうなってなのか分からんままだから不穏さが消えない、気になる、ただ気になる…メアリ石ってなんなんですか、ひぎぃ、〈お通りさま〉ってなに、祈祷師?双子?99人?キョエエエエエエエ!!!(発狂

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

児童文学だと思っていたら

恐ろしい者がたくさん出てくる
死んでしまう子供もいる

多分中国のお話。
名前と世界観が中国。
色々とあって
うん、

食と箸を大事にしようと思った。

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2025年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんだか不思議な世界観。
日本のようできっと日本ではない街。
けれど情景が目に浮かぶ、そんな不思議な場所。
そこで巻き起こる仄暗い物語。
淡々と物語は進んでいくのに、じんわりと狂気が潜んでいる。底冷えする寒さのような、そんな怖さのあるダークファンタジーでした。

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

装丁と帯のあらすじが気になって手に取った

謎解き系なのかと思ったらホラー…? 祖母を挟んだ母娘の心情やすれ違いがあーわかるような気がする…と面白く読めたが、読み終わってなんだったんだろう、という気はした。

「この町では、誰もが何かを隠している」

とのことで、チィメイとその家族も訳有で引っ越して来ているが、その理由をチィメイ自身が忘れている(そのほうがいいことではある)ので、家庭内の問題の克服は母親にかかっている。なので終盤で覚醒した母親がかっこよかった、この人が成長する話だったのかもしれない。反面父親の影が薄い。

相手の正体がなにかわからないから怖い怪異・曰く有りげな街ホラーと謎解きの食い合わせが悪かったような気がする。

アパートに住む双子が可愛らしくて健気で良かった。

ラストシーンは美しいし、対象を高いところから「見る」ことで克服するのはなるほどなと。

メアリ石とか検閲とか戦争とか、世界観の設定が特殊なファンタジーだが、これは他の作品と地続きだったりするのだろうか。

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2025年10月17日

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