日向理恵子のレビュー一覧
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少年漫画のファンタジー世界だと、主人公が軸になってレベルアップが図られる。
今巻は、意外にも灯子と煌四の、軸となる二人はウロウロしているイメージで。
その周囲にいる人たち、明楽さんや緋名子、綺羅といった面々が一歩前に出る感じがする。
瀧井朝代さんの解説にあった「シェア」というキーワードも、面白く考える。
以前読んだ本に、コロナ禍にあって、貸し借りという行為に大きな制限がかかったことが書かれてあった。
反対に言えば、そのハードルをクリアできるのは、関係性の賜物なのかもしれない。
形見、お守り、手紙。
シェアは、物を通じて心を強く結びつける。 -
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Posted by ブクログ
山田章博さんの描いた表紙に惹かれてつい手にとった一冊。十二国記も担当した山田さんの挿絵は最高で、それぞれの挿絵は時間をかけてじっくり見るようにしてる。
作品の設定は面白い、今後どうなるか非常に楽しみ。2人の主人公の話が交互に展開されていく。それぞれの情景のイメージがしやすい書き手とおもう。
ただ読んでいく上で気になるのは、その情景を丁寧に書きすぎて逆に読みにくくなっているような気がする点。「あれ、これ伏線なのかな?」と勘繰ってしまう描写が度々感じられたけど、結局特に深い意味はなかったりする。
まぁ、そういうスタイルなんだろうな、と思いながら読み進めていきたいとおもう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学校高学年から。好きな子は4年生でもいけるかな。
ある日、小4のタケルが住む町の空中に銀色に光る巨大な「何か」があらわれる。
夜中にラジオから流れるなぞの音声、友達のことりが大切していた飼い猫ポーの死、公園で美味しいキャラメルミルクとポテトを売るワゴン車、目が白く光る8本足の黒い化け物。
不思議な現象てんこ盛り。児童書としての易しさをキープしつつも、ありありとファンタジーな情景を想像させてくれる描写は読書感想画にはもってこい・・・ですが、ストーリーとしては、もう一歩しっくりくる確かな「なにか」が欲しいような。
両親の不仲とか、ことりの引っ越しとか、喪失感の受容とか、現実的な問題がファンタ