朝永振一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
科学者としての喜びや苦悩を書いたもの、を期待していたのですが、前半は、科学者、というよりも、風流なおっさんが書いた文章でして、読んでいて退屈でした。
後半は、期待していた内容であり、朝永振一郎が生きた時代の物理学の発展の様子を感じることができ、なかなか面白かったです。
自分の中で、朝永振一郎は「天才」というイメージしなかったのですが、想像していたよりも、苦悩の日々を過ごしていた時期が長かった、しかもそれが、若い時期だったことは意外でした。
朝永振一郎も、人間なんですね。
当たり前ですけど。
そして、想像以上に、普通の人だったみたいですね、朝永振一郎。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
本書の完成を前に著者は逝去された。
遺稿となった本論に加え、本書の原型である講演「科学と文明」を収める。
上巻を承けて、近代原子論の成立から、分子運動をめぐる理論の発展をたどり二十世紀の入口にまで至る。
さらに講演では、現代の科学批判のなかで、物理学の占める位置と進むべき方向を説得的に論じる。
[ 目次 ]
1 近代原子論の成立(ドルトンの原子論;気体の法則、化学反応の法則)
2 熱と分子(熱のにない手は何か;熱学的な量と力学的な量;分子運動の無秩序性)
3 熱の分子運動論完成の苦しみ(マックスウェルの統計の手法;エントロピーの力学的把握;ロシュミットの疑義 ほか)
[ PO -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
現代文明を築きあげた基礎科学の一つである物理学という学問は、いつ、だれが、どのようにして考え出したものであろうか。
十六世紀から現代まで、すぐれた頭脳の中に芽生えた物理学的思考の原型を探り、その曲折と飛躍のみちすじを明らかにしようとする。
本巻では、ケプラーから産業革命期における熱学の完成までを取り上げる。
[ 目次 ]
ケプラーの模索と発見
ガリレオの実験と論証
ニュートンの打ち立てた記念碑
科学と教会
錬金術から化学へ
技術の進歩と物理学
ワットの発明
火の動力についての省察
熱の科学の確立
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆ -
Posted by ブクログ
下巻は主に力学と熱学についてである。
高校の物理、特に熱力学の分野では圧力とは容器内の分子が容器の壁面に衝突している力の総和である、ということを学ぶ。実際に計算によって圧力を求めたりする。
その際に、容器内の分子は平均的な速度Vを持って、とか壁面には等確率で分子が衝突する、というような仮定をおいて計算する。
実際に、このような仮定をおくと観測値とよく合うけれど、よく考えると力学に確率的な考えを仮定している。
しかし、である。力学に確率の仮定をおくことの合理性は一体何処に依るのか。実は起これは1900年前後で物理学者の間ではかなりの論争になったらしい。
Boltzmannがこの理論の発展に