井上夢人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
警備保障会社に勤める西岡悟郎は、山梨県にある大高村へ左遷され、そこにある「解放の家」と呼ばれる新興宗教の警備の任に付く。解放の家と住民達の軋轢に戸惑うものの、同僚の松崎と共に警備に付く西岡。午後10時、解放の家の信者である葉山晶子が差し入れを持って現れた時、西岡は突如、目に見えない何かによって突き飛ばされ、その場に倒れこむ。その原因を突き止める間もなく、解放の家から火の手が上がる。その日を境に西岡の頭の中では誰かの声が聞こえるようになった。
結に唸りました。ん?と一瞬考えたが、なるほど!上手い!という感じでオチはやられました。
何度も語られる主人公・西岡の夢の謎(何故こんな夢を見るのか)は、冒頭のシーンに大きな布石が置いてあるので、読み解ける人はいるとは思いますが、私は全く。確かに読んだとき、一瞬だけ「ん?」と思ったが忘れてたよ(笑)
この布石に気付き、想像を膨らませば西岡の頭の中に入り込んだのは誰かというところまで読み解けるかも。
私の場合は夢に惑わされたというか、妙に思い込んでしまったので、夢と現実との絡みが見いだせなくて結局、唸る羽目になったという感じ。まぁ、ホラーだホラーだと思い込んで読んでた節があったのでまんまと騙されました。ちなみにこの話はホラーじゃないです。ミステリー。なので全く怖く無いです。
文章自体は、西岡と頭の中にいる誰かとの会話が中心で物語を引っ張って行くので、読みやすさはかなりあります。会話オンリーの部分もあるし。
頁数はありますが、テンポ良く話が進むのであっという間に終ったという感じ。
冒頭の章と、物語中盤で主人公がみる白昼夢が謎解きのポイントかな。 -
ネタバレ 購入済み
ストーカーの描写のみ評価
「おススメの本」と検索した際に、この本があがっていたため読んでみた。おススメする人のコメントに「とにかく愛が深すぎりる」と書かれていたこともあり期待したが、ハズレだった。
異常なストーカー行為の描写だけは評価。ただしストーカー心理はもはや誰もが知っているため、正直「ストーカーするヤツって大概こんな脳内でしょうね」と言う既定路線からの裏切りはなし。
東野圭吾の「容疑者X」と比較するような感想を書いている人を他所で見かけたが、申し訳ないが比較してほしくない。
無償の愛が比較にならないほどこの本は浅い。また最終章で主人公の使用人が供述するシーンは、お涙頂戴を狙っている感が透けて見る上、「絶対に知られてはならない犯罪」がアッサリ語られてしまうのが致命的。
「容疑者X」のような「愛ゆえの犯罪」の真実を語られることによる、「知ることの苦悩」が何もない。よって涙は1ミリも出なかった。