小幡績のレビュー一覧

  • リフレはヤバい

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    リフレ政策による目先の円安、株高に浮かれる人々に対する警鐘と、安倍首相が、名目金利上昇のリスクに気づき、リフレ政策を修正することを望むという反リフレ派小幡績氏のリフレ批判本。
    著者同様、本書の予言が実現せず、小幡氏の言うことは当たらなかったというシナリオが実現することを願うが、円安・インフレ妄信ムードの化けの皮がもうじき剥がれそうな予感が怖い。

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    2014年03月17日
  • 成長戦略のまやかし

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    現在行われているアベノミクスについての批判を述べている一冊。
    社会資本整備への資産の投入や、一時的な規制緩和が長期的に負の遺産しか生み出さないことを的確に述べている。
    企業は「箱」であり、その中の人材に投資するべきだという主張に共感を覚えます。

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    2014年02月11日
  • リフレはヤバい

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    第二次安倍内閣が発足してそろそろ一年。アベノミクスのリフレ政策を批判している小幡氏の主張はこうだ。

    リフレは国債を暴落させる。
    まず金融緩和で円安が進み、ドル建てで見た場合に日本国債の価値が低下する。次に今後も円安が進むと言うコンセンサスができると合理的な判断としては日本国債を売って米国債を買う。円売りドル買いなのでさらに円安が進むと言うのが解説だ。ちなみに財政破綻が原因での国債暴落は短期的には起こらないと見ていて、ヘッジファンドの売り浴びせは割安になって買い向かう国内投資家がいるために失敗してきたらしい。
    現時点では円は100円近辺で安定しており、長期金利も底辺に張り付いておりすぐに暴落と

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    2013年12月13日
  • リフレはヤバい

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    タイトル通りの反リフレ政策の本。
    インフレ期待を基にした論理のいい加減さ、円安インフレの懸念というか円安以外にインフレ要素が無いことの論証、需要の先食い=バブル、英国のインフレターゲット政策の内実などを一般読者にも分かりやすく解説してくれています。
    とは言い条ラッファー曲線だって有意義だったと言われてしまう政治の世界ですし、著者の云うようなリフレの悪影響が出る頃には関係者は退陣しているでしょうから、正しさはあまり意味ないのかなと。
    最終章の日本の国際企業がドル建てで動かないから円高で苦しむんだと云うのは暴論。日本人の給料は円建てで払われるのであって、国際競争力の源である「開発力」は円建てなのだ

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    2013年12月08日
  • 成長戦略のまやかし

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    ネタバレ

    産業競争力強化法案の行方を考えるうえで参考になるかと思って読んでみた。反リフレ派なのでアベノミクスについては糞みそだが、産業競争力強化についても「意味がない」ばっさり。まあ、確かに既存の産業構造が変わらない限りは合理化にも限界があるというのは体感出来る感じだけれど。
    企業への投資ではなく、人への投資が必要、という観点はよいと思うけれど、具体的な政策への言及がなかったのが残念。

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    2013年11月03日
  • リフレはヤバい

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    政権がかわり、株安、円安が進んできた。
    以前よりは、日本の経済が元気になってきた。
    多くの人と同じように、自分でも、漠然とそんなふうに感じています。
    ではどのようにして変わったのか?と聞かれると「物価上昇のターゲットを決めていること」「円安を誘導していること」といったことぐらいしか答えられません。
    そしてこれらの施策がどのように、景気回復につながっているのかは、正直よく理解出来ていません。
    なので、関連する書籍を読んで、勉強してみようと思い立ちました。
    この本はその、物価上昇を画策して景気を良くしようとする「リフレ政策」が”間違っている”と主張している本です。
    冒頭でまず、リフレ政策とはどんな

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    2017年12月30日
  • 成長戦略のまやかし

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    小幡氏は反リフレ派の代表、アベノミクス3本の矢をばさばさ切り捨てる。賛成する人からみれば良く言ったとなり、反対派からはぼろくそに言われる。そう言う本だ。

    批判の向け先は例えば補助金や減税などで特定の企業を助ける事が上げられている。自動車などの製造業は消費立地に移ってきており、需要がない所に設備投資減税で誘致をするのは政府支出としては筋が悪いというのが論旨だ。エコポイントなどの補助金も同様で本来構造改革を進めるべき企業を延命させてしまった。

    円安は雇用を増やさないと言うがこれはどうだろう。逆に円高で企業の業績が悪化すると雇用を減らす企業が増える事は容易に想像がつく。貿易赤字の状態では円安はコ

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    2013年10月31日
  • リフレはヤバい

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    リフレが「ヤバい」の押しつけなので、読んでいてあまり感じが良くはありませんでした。出版社「ディスカヴァー・トゥエンティワン」は大好きなのですが、これはちょっとお行儀の悪い1冊だったかな、と。


    国民である私たちは、現政権の政策判断に賛成できるか否かを常に注視しなければなりません。そのために、「反リフレ派の意見はこういうものだ」と知るには適した書かもしれません。

    「視点を変える 明日を変える」というディスカヴァー携書。確かに視点が変わったのは、景気後退と不況を一緒にしてはいけないという点です。景気は循環するもので、景気の後退は循環の中で必ず起こりうるもの(それがなければ上昇もない)だと認める

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    2013年10月18日
  • 成長戦略のまやかし

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    成長戦略を書くのは官僚だと思っていたが、制約条件をふまえて記載するので、それのみでは成長するのは難しい理由をきちんと述べているんは好感が持てる。

    しかし、企業ではなく人の成長に力を入れるべきだという理屈は理解できるが、企業にも文化があるのではないかと私は思うのだが。

    数年後にもう一度読んで、アベノミクスへのこの本の評価と実際を検証しながら読んでみたい。

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    2013年10月12日
  • リフレはヤバい

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    安倍政権が進めるリフレ。その危険性を論じる内容。
    特に円安について、多くその頁が割かれている。

    日銀悪論に真っ向から反対する本書。
    感じるのは、これら両極端に位置する意見のどちらも聞き、
    自分なりの正しい解を導き出すことではなかろうか。

    本書にもあるが、国内だけに目を向けている施策の限界は自分も感じる。
    もっと海外に目を向けた発想をすれば、自ずと施策の内容も変わってくるように感じる。

    色々な著者の意見を読む必要性を感じる本。

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    2013年10月10日
  • リフレはヤバい

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    現在アベノミクスという名前のリフレ(インフレをわざと起こすこと、この本の著者による定義)が進行していて、目に見える現象としては、円安や日本株高をもたらしています。

    個人的には、5年前くらいに始めてしまったドル預金等のマイナスがなくなって「ほっ」としているのですが、円安と原発事故による火力発電の増加のため、早くも貿易赤字となってしまいました。このままで日本経済や我々の暮らしはどうなるのでしょうか。

    今年(2013)4-6月のGDP成長率をみて判断すると言われている消費税増税は、参議院選挙を経て、来年には実施されそうな雰囲気となってきて心配は増すばかりです。

    この本は、内容があたらないという

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    2013年06月02日
  • リフレはヤバい

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    リフレとはインフレをわざと起こすことである。
    日本経済がデフレ化(円高・株安・物価安)してから久しい。
    が、去年(2012年)末政権交代し、安倍総裁によるアベノミクスが始まった途端為替と株価が動き出した。そして4月あたまの日銀総裁黒田氏による量的緩和宣言。彼のひとことで株価、地価は一気に跳ね上がった。
    …でもこれってバブルの匂いがする…。

    企業や商業がこれから伸びる時期にあるならいざ知らず、需要もないのに(借り手もいないのに)お金だけだぶつかせて…インフレ率だけ無理やり上げて中身が伴わない。こういうのってバブルっていうんだよね。

    デフレ結構、円高結構。
    日本はいまや成長期から成熟期に入って

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    2013年04月17日
  • リフレはヤバい

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    ネタバレ

    長く続く日本の不況。明らかにデフレを放置したことによる弊害が観られる中、自民党政権になりやっとデフレ解消に向けて動き出した。が、意図的なインフレ誘導にもやはり問題があるという。制御不能になってハイパーインフレが起きる、というのが論拠ではなさそうで、興味深く読んでみる。

    アベノミクスなどと安易なネーミングでマスコミが持ち上げている状況もちょっと気持ち悪いのは事実である。その実体が見えない中で先行き期待に反応している株価や為替をもって浮かれかけているのがこわい。
    インフレ誘導によって、賃金の増加よりも先に物価が上がってしまえば景気回復どころかますます消費は冷え込んでしまうだろう。
    インフレはあく

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    2013年04月15日
  • すべての経済はバブルに通じる

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     一般的には「バブルは終わってみて初めてバブルとわかる」と言われていることに対して、そんなことはないというのが主な内容です。

     簡単に言えば、バブルはそれがはじけるまではバブルでない時よりもはるかに儲かるので(今の日本株がそうですね)、今がバブルかもと思っていても乗らない手はない。そろそろ危ないと思っても、バブルがいつはじけるかはわからないので、皆(特に客からのお金を預かって運用するプロの方々)はライバルとの競争があるので降りるわけにはいかず(もしも自分だけ降りてバブルがそのまま続いたら成績で負けてしまって客が逃げていく)、結局皆がバブルがはじけるまで降りることはなく、はじけたらあっという

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    2013年04月13日
  • リフレはヤバい

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    遮二無二円安、インフレに仕向けるなと。こうなった背景として震災後の過剰な円高が悪とされているところにあるのだろう。インフレにすれば景気が良くなるという因果関係が全く逆であることに対し猛烈に批判。他国でのインフレターゲットをそのまま鵜呑みにして2%上昇とかぬかしている政治家等にも呆れる始末。かといって著者が考える対策にも現実味を帯びていない。

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    2013年03月12日
  • リフレはヤバい

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    円安、インフラで・・・・経済危機へ
    という見出しにひかれ購入。
    この政権になって、やたら円安を推奨している。
    円安は、輸出産業にとって良いことは理解しているが、輸入に頼っているこの国では円の価値が下がり物価も高くなるこの円安は本当にいいのだろうか。
    また、本当にインフレがよいのであれば、すぐにやってれば良かったのに何でやってなかったんだろうか?。
    という疑問を以前から持っていた。

    この本で得た知識は下記のとおり
    ・インフレになるためには景気がよくならないといけない。
    景気を良くするために、インフレにさせることは逆効果
    ・円安になると国債価格が下落する
    ・デフレ=不景気ではない
    ・エコポイント

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    2013年03月04日
  • リフレはヤバい

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    さて、今のところとりあえず順調なアベノミクス・・・
    その3本の矢のウチの1本・・・
    リフレーション(大胆な金融緩和で緩やかなインフレを目指すヤツ)・・・
    略してリフレ・・・
    リフレ派と反だか非リフレ派の長きに渡る果てしない攻防・・・
    お互い、双方、それぞれ分かってない、という罵り合い・・・
    どっちが正しいのか?
    勉強の足りないボクにはわかりませんが・・・
    この本はタイトルの通り、リフレ批判本・・・
    リフレはヤバい、のヤバいは良くない方のヤバいです・・・
    リフレ政策で驀進し続けたら日本経済崩壊しちゃうかもよ、と著者の小幡績さん・・・

    ザックリと・・・
    リフレ政策→円安、

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    2013年02月27日
  • すべての経済はバブルに通じる

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    まさにリーマンショック前夜に発刊された、サブプライムローン破綻までの道程を2007年から追って行った一冊。今でもこの書にあるような構造は変わっていないので、経済の仕組みを知りたい人には適当な入門書になるかも。自民政権になったら日銀券をばんばん刷るんじゃないか、という予測から、一昨日あたりから大きく円安に振れている。これも新しいバブルの胞子であることは言わずもがな。円が破綻するのはいつのことやら。

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    2012年11月16日
  • すべての経済はバブルに通じる

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    サブプライム問題の仕組みを解説し、つまりそれは特別なことじゃない、いつでも起こりうる、あるいは起こされるというお話

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    2012年03月13日
  • すべての経済はバブルに通じる

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    本書はもうけのカラクリを分析整理している。
    証券化(標準化)により、商品化され、流動性が向上し、証券価値が
    高まる。
    商品化とは、①権利としてまとめ②細分化し③よく売れるようにすること。
    ここでいう価値の高まりは金融工学によるもので、本質的に内在する
    価値ではなく、それが「バブルに通じる」と理解した。

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    2011年10月23日