石津朋之のレビュー一覧

  • 戦争とロジスティクス

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    戦争の歴史をロジスティックスという切り口で説いた本。戦争形態の変化から軍事ロジスティクスの重要性が上がってきた。現代の戦争では物流網を確保してから戦略を立てることが生命線だということを学んだ。ビジネスにおいても、消費者にどのように商品、サービスを届けるのかを考えてから拡販戦略を立てるという考え方には整合性を感じた。

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    2024年04月27日
  • 名著で学ぶ戦争論

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    やはりルトワックの「戦略」が異彩を放っている。「戦争こそが平和を生みだす」という逆説的論理は、痛快な理屈です。何しろ、PKO活動のような第三者が国際貢献をすると、対立する双方が力を蓄える機会をつくることで、かえって戦争拡大をまねくと述べているのですから。
    もちろん、本書はそれだけではなく、合計50冊もの戦争論書の解説があります。

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    2017年05月07日
  • 名著で学ぶ戦争論

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    一番の印象としては
    「戦争について考えることは、平和について考えること」
    ということ。

    戦争についての優れたプロセスを組み立てるのが「戦略」であり、
    その戦略も「経済学や環境学」など多角的な視点で語らなければ
    ならないことが分かる。

    本書を読んで、戦略について考える事と、
    示唆に富んだ名著たちの魅力に気付かされた。

    とくに燦然とした存在感のクラウゼヴィッツと、
    西洋文書がひしめく中、異色の存在となる
    孔子、甲陽軍鑑、毛沢東は原書を読んでみたいと思った。

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    2013年11月24日
  • 戦争学原論

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    早くアメリカから独立したい。

    日本で、「戦争」の研究を広くおおっぴらにしてこなかった事の異常さに早く気付くべき。

    医者(人)は癌が怖いから癌の研究をするのだから。

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    2013年05月23日
  • 戦争学原論

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    人類の歴史は戦争の歴史とも言っていい。効率的な面から総力戦といった潮流はなくなったが、世界の至るところで紛争は絶えない。戦争を社会的な学問と捉え、学ぶのに適した1冊。戦争と平和は磁石のN極とS極のように、単体では存在できない双子の兄弟のように感じます。

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    2013年05月08日
  • 名著で学ぶ戦争論

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    古い孫子やら古代ギリシャぐらいから、ついこないだ翻訳されて読んだばっかの戦争の変遷とかまで紹介されてる。
    エッセンスをわかりやすくって感じなんで入門書みたいな。隙間時間に少しずつ読めてよかった。

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    2011年11月19日
  • 戦略原論 軍事と平和のグランド・ストラテジー

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    これを高校の政経の教科書にすべきだろう。
    <特記事項>
    戦略を考えるには、国際環境、国内要因、時代精神という3つのレベルで思考する必要が或る。
    戦争はどうして始まるのか。戦争が近代国家の形成に大きな役割を果たしたとする「軍事革命」論。ケネ&T

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    2011年07月11日
  • 戦略原論 軍事と平和のグランド・ストラテジー

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    戦略の教科書を作ってみよう!というのが本書のコンセプトです。 

    「戦略」という言葉はそもそも軍事に源を持つ言葉です。そのため本書も軍事戦略思想とその歴史的展開、さらに政治と軍事の関係等、軍事を切り口にしたテーマで一貫しています。

    従来、こういった切り口での教科書がなかった以上、本書は貴重な存在です。

    章立てもユニークで参考文献リストも充実しており、戦略論に興味がある方の最初の一冊としてお薦めします。

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    2011年05月09日
  • 10人の思想家から学ぶ 軍事戦略入門

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    近代軍事思想史を手軽に読める(ある程度の流れをしっている方向けではあるが)嬉しい本。著者は、軍事史関連の本を何冊も出版しているが、平易な文で読みやすい。
    それにしても「クラウゼヴィッツ」は、影響力が大きいのを改めて思う。

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    2025年09月17日
  • 地政学原論

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    特に中東について、日米関係について、そして今の世界情勢を正しくとらえるには「地政学的」な観点はとても重要だと思う。
    我々一人ひとりが、各国の国家戦略の歴史を知った上で、日本の進むべき道あるいは日本が世界の中でどういう役割を果たすべきかを考える必要があると思う。

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    2021年03月14日
  • エア・パワー 空と宇宙の戦略原論

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     エア・パワーとは空中で行動可能とする能力すべてであり、宇宙をも含むと定義し、そう古くない歴史を分析している。第二部では日本の歴史で、世界のエア・パワーの変遷と大差はない。第二次大戦でのゼロ戦の活用は、その一例である。第三章では、理論家たちを紹介しているが、特に米国のジョン・ワーデンには驚いた、湾岸戦争頃の人で、そんなに最近の話!?と驚いた。戦略中枢への所謂ピンポイント攻撃の理論を立てた人で、シュワルツコフ司令官も高く評価し、その後の空軍の考え方に大きな影響を与えたとのことだ。もっとも多くの議論があることも紹介してくれる。
    このことからも分かるように、エアパワーはまだ戦略理論的にも変化しつつあ

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    2019年09月25日
  • 名著で学ぶ戦争論

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    戦略というものを研究するにあたって有用な古今の名著をダイジェスト風に紹介したもの。とっかかりにはとても便利だと思われる。ただし、とっかかり、ダイジェストと馬鹿にしていると痛い目にあうかもしれない。こういうものをまじめに考察する素地がないと結構難しいよ。

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    2012年08月20日
  • 名著で学ぶ戦争論

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    「戦略に興味があるけどどんな本を読んだらいいかわからない〜」という方のための読者ガイドです。


    一見、戦略とは関係がなさそうな「三國志」や「戦争と平和」といった本も取り上げられており、戦略論とは学際的な学問であることが分かるでしょう。


    中にはかなり高度な内容の本や未訳のものが含まれており、まったくの初心者向けではありませんが、これらの書籍の概要を把握するには十分です。

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    2011年05月13日
  • 名著で学ぶ戦争論

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    ナンの因果か(笑)紛争防止のプロジェクトに、関わりだして
    そんなに敵対視されてる「戦争」ってナニ?
    という問題意識があって

    毛並みのチガウもの読みたいモードの中、手にした一冊

    結構、おもしろかった

    戦争の意義や位置をあつかうモノや
    「戦争」そのものにおける勝ち方・ふるまい方
    など、いくつか分野があって、経営学に似てたりもする

    戦争の意義に関するギロンの大半は

    軍事力を行使する衝突であり
    ある組織(国家とする学者が大半)の目的達成の一手段
    そこに、文化との関係・影響を主張する学者サンもいた

    だから、
    「戦争」そのものでは目的達成がゴール。というとこまでは各者共通してるが
    勝ち方は「殲

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    2010年02月07日
  • 戦争学原論

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    日本で戦争学という分野を確立させたいとする筆者の気持ちが表れた本。一昔前ながら、ウクライナや台湾が火種になり得ることだとか懸案は変わらないんだなと思った。
    クラウゼヴィッツやジョミニといった古典からクレフェルトなど最近の人まで幅広く引用しながら、戦争とは何か、原因は何か、平和や勝利とは何かについて考える一部と、戦争と社会が密接に結びついており、戦争が社会の変化とともにいかに変わってきたか、あるいは戦争が社会に及ぼした影響とは何か、そして最後に今後の戦争はどうなるのかという見通しについて検討している。

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    2025年09月15日
  • 地政学原論

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    一度流し読みしただけではまだまだ足りなそう、
    いったんCivで実践したい

    第Ⅰ部でいきなり日本における地政学の歴史がずらずらと出てくるのはなかなか難しかった。
    第Ⅱ部でも古典地政学の論説がたくさん出てきたけれど、提唱者のポジショントークとして理解すると入ってきやすかった。
    第Ⅲ部はすんなり読めた。
    サマリーと振り返りがしっかりあって助かりました。

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    2025年08月03日
  • 戦争とロジスティクス

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    一般向けにインターネットで発表された論考を集めたものなので、繰り返しになる内容は多いし浅い感じもするんだけど、逆に言えばわかりやすく大事なところが繰り返されているとも。クレフェルトの『補給戦』にだいぶ依拠している。
    「戦争のプロはロジスティクスを語り、戦争の素人は戦略を語る」という格言があるとおり、ロジスティクスは戦争を巡る問題の90%に関係する重要な分野。中世ヨーロッパでは現地での略奪に頼れたが、物資の消費が膨大になった現代では現地調達は不可能。白いキャンバスにトップダウンで戦略を描くことはできず、キャンバスを規定するのがロジスティクスともいえる。
    バルバロッサ作戦や北アフリカ戦線でのロンメ

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    2024年09月10日
  • 戦争とロジスティクス

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    戦争における兵站の話。
    単に「後方支援」と言うより幅広い話なんだが、いわゆる、輜重輸卒が兵隊ならば蝶も蜻蛉も鳥の内、と言うやつだな。

    実際には古来より、戦場を規定するのも、勝敗を決定するのも、その、チョウとトンボだったと言う話。

    そうだろうなと思う。
    のだが、この本、著者のこれまでの論考をそのまままとめてる体裁で、同じ話が、何度も出てくる。その上、なんとかの戦いではとか、なんとか将軍のこれはと言う話が普通に出てくるので、戦史にある程度造形がなければ、何を評価してるのかもわからない。

    ロジスティクスが勝敗を決した事例を重ねてるのであって、本来はこう言う事例から、ロジスティクスが大事だと言う

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    2024年03月26日
  • エア・パワー 空と宇宙の戦略原論

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    あまりこの手の本が日本語で読めると思っていなかったので、歴史をざっと追うことができ、理論を見ることができたのは総じて良かった。特に空軍は歴史が浅く、陸・海と比較した違いが技術面だけではなく、軍組織に関するところに踏み込まれて書かれている点は、門外漢から見るととても面白かった。

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    2019年12月08日
  • 戦争学原論

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    えーー、つまるところこの本の言いたいことは、戦争がなぜ起こるかは、ハッキリとはわかりません。様々な要員が複雑にからみあって戦争が起きるんです。てなことを、文献を参照にしながら教えてくれる本です。

    長所:読みやすい
    短所:結論がない。そもそも学問として戦争学って成り立つの?
    読後の変化:で?てな感じ。

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    2013年04月14日