門司柿家のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレいよいよ物語が開幕すると言っていい四巻である。
またも大公からの勲章授与のための招待という経緯でトルネラに帰れない娘と、逆にトルネラを出立する父らの姿が描かれている。
二つの視点の物語が、天蓋砕きという英雄によって結び付けられる。
その背後に見える陰謀の存在といい、少しずつ物語は中核に迫っている印象である。
また、三巻までは序章だったとあとがきでの解説もある通り、いよいよ本編が始まった感のある内容だろう。
かつての仲間との間にあったわだかまりが時を経てまた顔を見せる物語であり、中年の主人公ベルグリフが過去と向き合うその始まりとなる四巻である。
キーパーソンが抜けたことでパーティが崩壊する、という物語は多くネット小説で取り上げられている題材だが、それを遠い過去の思い出として、その清算に向かう物語というのは、ちょっと目新しいだろう。
この一巻で見ても、貴族らとの生活の差に戸惑いを見せながら、見世物にされるのを拒否し喝破したアンジェの姿などは鮮明であった。
物語にふくよかさを持たせる書下ろしの「EX 日々降り積み」や、初回版限定のベルグリフらの出立の朝を描いた「出立」など、書籍化としても魅力的。
今回も星五つで評価したい。良い書籍化シリーズが続いているとつくづく思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ父・ベルグリフの(婚活の)ためにアンジェリンが奔走する三巻である。
相変わらずファザコン的愛情が暴走しているアンジェだが(笑)、この巻では先の巻の後始末的にシャルロッテ&ビャクのコンビに出会い、彼らの面倒を見ることで自身の未熟さを知る経験を得ている。
一方のベルグリフは(娘があちらこちらで自分の結婚相手を探していることなど露知らず)、彼の村へ現れた二人の異人を迎えながら、森で異変を起こしている魔王の残滓と対峙している。
二人の物語はここでは交わらないが、トルネラとオルフェンで出会いを得る二人の姿が描かれた巻だった。
派手な展開はなくとも読ませる、相変わらず優れたシリーズだ。今回も星五つで評価したい。
二人の生活をいま少し綴った書き下ろし「村の暮らし、都の暮らし」や、三人娘のひと時を描いた初回盤特典「大波、小波」など、書き下ろしも充実している。
良い書籍化が続いている。これからの物語にも期待したいところだ。 -
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ネタバレ二巻では、ついに帰宅を果たしたアンジェリンらパーティとベルグリフのトルネラでの田舎暮らしが描かれた前半と、その帰路にて遭ったボルドー伯領内での一幕が描かれている。
この巻における白眉は、やはり前半におけるベルグリフの教導だろう。無敵に近い力を持ち、それがゆえに自然と驕慢さを持ちつつあったアンジェを叱咤し教導するシーンは、この物語らしい良いシーンだった。
邪教をもって扇動する少女シャルロッテと従者のビャク、若いながらもボルドー領を富ませる名君ヘルベチカとその姉妹のセレンとサーシャ。ボルドー伯爵に気に入られたベルグリフがどうにも気にくわない若き家令のアシュクロフト。
突飛ではないが、魅力的なキャラクターたちに彩られて、物語は起伏に富んで描かれている。良い一巻であった。
評価は星五つ。心を鬼にして教導した前半のベルグリフと、覚悟を決めて成長した後半のヘルベチカを主に評価している。
書籍版書き下ろしの「EX 姉妹」や初回版限定特典の「夜のともしび」もまた良かった。特に前者は、物語上ではその心情が詳らかにされていないセレンを描いた良短編である。
また、表紙からしてそうであるが、toi8 さんのイラストもまた味わい深く魅力的である。
良い書籍化が進んでいて、読者としては大変喜ばしいところである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの作品は、父娘の関係を軸に描いたライトテイストのハイファンタジー作品である。
物語設定はタイトルの通りであり、昨今のラノベ業界の流行に則ったネーミングが行われている作品であるが、その内容は実に良質なジュブナイルだ。
子を思う父の心と、親を慕う娘の心が活写されながら、情景描写もまた情感豊かに描かれている。ファンタジー世界の手触りが感じられる作品であり、児童文学などで描かれるような情感の豊かさがこの作品にはある。
今巻の物語は「父親の元へと帰郷したい娘が、Sランク冒険者としてのしがらみによって帰れず苛立つ」という大変地味なストーリーラインになっているのだが、それでも読み進めるのが楽しい一冊であった。
書き下ろし短編のさらりと描かれた親子の姿にせよ、表情豊かに描かれているイラストにせよ、総じて優れた作品であり、優れたネット小説の書籍化である。
素直に星五つで評価したい作品だ。二巻以降も楽しく読んでいこうと思う。 -
購入済み
家族(父娘)物と言う枠を越えて
冒険者として夢破れ、故郷で暮らしていた青年?が赤子を拾い…
家族物なのに、
冒険者だった父に憧れた娘は街へ出て、父はそのまま故郷で暮らし、
共に暮らす描写はごく冒頭のみ、娘も早々に10代半ば過ぎ、と言う一風変わった作品。
しかし父も娘も折に触れお互いを想う暖かい描写がされ、離れていても、また娘も年齢からすると「只の度の過ぎたファザコン」で終わってしまう所を、見事に「家族愛」を感じさせている。
そして村での日々の暮らしも、街での冒険者としての暮らしも、各々の人間関係と共に確りと描かれており、単なる「家族物」ジャンルでは終わらぬ内容となっている。
幼女と父親のやり取りにほっこり、とは若干異なるが、
娘も父親もキャラクターがしっかり確立されて、交流に深みを持たせている。
まぁやはり少しファザコンの度合いが高い気はするが、
ラノベでは稀に見る「親子」を描けている作品だと思う。 -
ネタバレ 購入済み
グループから解雇されたトーリは、有名な白魔女さんに、指名され、雇われる。
白魔女さん、変装を解くと、めちゃ可愛い。
でも、どの部屋も、足の踏み場もない。
トーリも投げ出したいような依頼だったけど・・・。
これからが楽しみです♪ -
ネタバレ 購入済み
父の力
1巻の終わりでやっと父娘が再会したので、そこからの親子共演。自然と向き合う暮らしぶりがいい。
そして、都に戻ることにしたアンジェ達と村の遣いを頼まれた父が旅に出ると、何やら人的災害が起こり(この元凶を潰すまでにはまだまだかかりそう)。
気づけば父のいない女子が多いこと。何気に父人気者。シャーロットまで改心させちゃったお父さん力。
気になるのは、アンジェの出自が匂わされたこと。アンジェが父べったりなのも、仲がいい以外の意味があるのかも、と思わされました。 -
匿名
ネタバレ 購入済み父性
おとーさんと娘。父親は娘の成長を安全を幸福を望むお話。
次々と父親のいない娘を落としていく"赤鬼"のベルグリフの父性は留まることを知らない。 -
Posted by ブクログ
いいねえ、心温まるシリーズだ。ちょびっとはらはらもする。アンジェリンが故郷に帰って来て、お父さんのベルグリフにベタベタ。ものすごく大好きなのだ。一緒についてきたパーティーのミリアムとアネッサも孤児院出身だけに、ベルグリフに甘える。ボルドー伯爵家の3姉妹もベルグリフに傾倒。ボルドーで起こった陰謀をアンジェリのパーティーとベルグリフで解決してしまう。ヘルベチカ、サーシャ、セレンのボルドー箔姉妹とも縁が深まりそうだ。ヴィエナ教への復讐のために騒動を引き起こしたシャルロッテもベルグリフの温かな手に惹かれてしまったよ。ベルグリフは魅力的なお父さんだ。
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ネタバレ 購入済み
父娘の絆
アーススターコミックのWEBで無料で読み始めたのがこの作品との出会い。
無料だからと読み始め、のんびりとした物語が好きになり、キャラクター達に魅力を感じ、楽しみに読んでいたのですが、読み逃しをしてしまい、思い切って小説版を買ってみたのですが、積ん読状態で長いこと放置してしまいました。
完結したようなので、読んでしまおうと本を開きました。
やはり魅力的な作品です。
ものすごく面白い訳でもないし、先が凄く気になるという訳でもないのですが、暖かく父娘の絆を描かれていて、心が暖まります。
うん、本当に良い父娘。