天野こずえのレビュー一覧
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別れと出会いが交錯する第14巻。二宮姉弟との別れに始まり、新入部員加入まで
二宮姉弟卒業編では「見送る方と見送られる方、絶対見送る方が寂しい」という台詞がこの話を上手い具合に彩っている
冒頭で正先輩を見送る二宮姉弟の回想が描かれ、その後に二宮姉弟を見送るぴかり達の様子が描かれる。本編においては二宮姉弟は見送られる方だから、そこで体感するのは自分達を見送ってくれる後輩たちの優しさ。そこでは寂しさよりも嬉しさの方が勝ってしまう。だから見送る方が寂しくなる
けれど、その見送る見送られる関係が先輩後輩だけでなく二宮姉弟間でも発生している点は印象的。誠が上京するために離れ離れとなる二宮姉弟。そこでは愛 -
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うおぅ……。ラストの展開が驚愕すぎて驚愕すぎて……。真斗先生は別として「あまんちゅ」であのような描写が真っ当に描かれるとは思わなんだ。全く身構えていなかったところにあの返答だったものだから余計に驚いてしまったよ
第73・74話は京都への修学旅行編。だというのにてこはどこか上の空でそれに釣られてぴかりまでテンションが下がってしまう珍しい展開。オマケにはぐれてしまったりしたら、二人ではどうしようもない状態
そこで茜とちずるが再び現れて、てことぴかりを結びつける役割を担うというのは面白いね。茜とちずるは大木双葉の中学時代の親友であり、第4巻で描かれたように双葉の隣りにいる役目はぴかりに引き継がれ -
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第11巻の沖縄合宿編で有り余る程に海の魅力について描いたためか、この巻は第68話を除いてダイビング要素はほぼなし。その第68話もきのお婆ちゃんとはやての馴れ初めだから真っ正直なダイビングとはまた違ったものだし
ただ、「あまんちゅ」という作品が持つ人々の温かい想いを大事にするような話作りはそのままなので不満はないかな
第69~71話では大祭についてのあれこれ。この作品にしては珍しく男性陣、誠やこころがメインとなって描かれる
以前、大祭について触れた時は愛の意外な一面を移す程度でそれがどのような祭りかはあまり描かれなかったのだけど、このエピソードではこころの視点を通して大祭の迫力を余す所無く描い -
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まさか沖縄でじゅごんちゃんが登場するとは思わなんだ
1巻丸々沖縄合宿編というちょっと豪華な内容
けれど、沖縄観光がメインなのは第62話だけで後はダイビングしたりダイビングに関係有る事をしたりと『日常、ときどきダイビング。」というキャッチコピーに相応しい内容になっている
そういえば、既に経験者であるこだまは別として初心者としてダイビングを始めたばかりのことりが潜る描写ってここが初めてだったっけ。それも有ってか、ことりは沖縄のとても透明度の高い海に潜る際に過呼吸になってしまう。
ここで先輩となったぴかりとてこの動きが良いね。ことりの接し方から自分を苦手と思っているのでは?と考えたぴかりは自分で -
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ぴかりの髪型が変わってる……!てか、1巻とか読み返して今更気づいたけど、ぴかりって少しずつ髪が伸びてたのね
高校2年生になったからか、今までの元気っ子なイメージから少しお淑やかさを感じるものに
それでも変わらず笛を吹いている辺り、本質は大きく変わっていないのだなぁなんて思ってしまうが
季節は巡っててこ達は高校2年生になり、後輩組としてこだまとことりが入学。ことりがてこの猛烈なファンだったためにあっさりとダイビング部の新入部員が確保できてしまった点はちょっと笑ってしまう
後輩が入ってくればてこやぴかりの振る舞いは変わる。これまで部では二宮姉弟が先輩として居ててこ達は後輩だった。が、こうして後 -
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深まる秋を描く第7巻。冒頭の第37話で描かれる紅葉舞い散る道を歩くぴかりとこころの様子がとても良いね。以前は桜並木道として登場した風景が別の顔になって紹介される展開は割と好きなものだったり
あの時は視野が狭くなっていたてこの視野を広げる役目となり、今回は嫌がらせによって俯いていたこころの目線を上向かせる役目となる。このような素敵な風景を教えつつ悩んでいる相手の気持ちを明るい方向に導くぴかりってやっぱり「楽しい」に満ちている女の子だよなぁ、なんて思ったり
第39・40話では新しいドライスーツを着てのダイビング。更に試作品の新器具まで装着したものだからこれまでとかなり違った見た目で潜ることに。ま -
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第25話で突如描かれたホラー回、思わず「突然どうした!?」と尋ねたくなるくらい普段と違う怖いエピソードだったね。といってもガッツリとしたホラーではなく、あくまで日常からちょっと踏み外した先で出会った怪奇現象という程度では有るけれど
それにしたって20・21ページの絵はそうなるだろうと判っていても怖いものだったよ……
そんな微ホラーな空気を置き去りにして第26話から始まるのは夏合宿編。この作品ってダイビング要素はかなりあるけど、真っ当な部活動描写ってそういえば少ない気がする。そういった意味では部員たちが陸で一列になってナビゲーションの練習をする様は何とも学生達の夏!といった空気感に満ちていて好 -
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期末テスト前に全力でだるまさんが転んだに興じる高校生たちって……
でも、そういった遊びを全力で出来るのって子供の内だけであって、そこで得られる経験や感情はそれこそ勉強に匹敵するものでも有る。そういった真斗先生の考え方は好きだなぁ。……真斗先生が一番大人げない遊び方をしていた点はちょっと引いてしまうけど
このように夏を全力で楽しむてこ達の様子がこれでもかと描かれる第4巻。人間だけでなく、ちゃ顧問やお姫のお散歩模様まで収録されているのは何か特別感が有って良いね
特に第22話で描かれる女子三人組の様子は好きかなぁ。
夏休みのある日のてことぴかりはせっかくだからと愛も誘ってログブックを買ったり水着 -
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この巻も心揺さぶられるような温かさを持つ回ばかりだね
一瞬の紫陽花七色タイム、姉を心配する弟、子猫の飼い主探しなどを含みつつ、てこのOWD取得に向けての講習も進んでいく
第2巻では小さな失敗から自分には出来ないと逃げだしかけたてこ。それがこの巻ではそんな姿は一切見せないね
第14話のプール講習ではてこも愛も傍に居ない。しかも、苦手なマスククリアを何回も要求された。
でも、てこはできないとか逃げたいなんて想いは見せずにトライし続ける。その姿には確かな成長を感じさせるね
そんなタイミングでてこに再び試されるのが泳ぎの試練。てこが泳げない事がここに来て発覚するが、てこはここでも出来ないなんて言わ -
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第6話でダイビングへのワクワク、早く潜りたいという願いを共有したてことぴかり。第7話でその願いを幸せリボンに込め、第8話では水中に潜る怖さを乗り越え水中から見える素晴らしい景色をぴかりと一緒に見た
ダイビング出来る自分に近づくため、ぴかりと一緒に一つずつ経験していくてこの様子はとても健気で素晴らしいね
ダイビング初心者で体力も無いてこにとって器具を背負って水中に潜るだけでもかなり大変な行為。いきなり全てが上手くいくことなんて無く、失敗sるのは当たり前。けど、てこにとっては大事件だから自信喪失だってしてしまう
そんなてこに対するぴかりの言葉がてこだけでなく読者にまで響いてくる。「やればできるよ -
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アニメを見た当時から「いつか原作も読みたい」と思っていたけど、ようやく読む機会を得ましたよ
海を見に来たというのに携帯ばかり見るてこ、海中から海を全身全霊で楽しむぴかり。それだけでなく、てこがスクーターで登下校の道程を短縮しているのに対して、ぴかりは登下校だけでなく教室に辿り着く道程すら大いに楽しんでいる
序盤の二人の有り様はとても対象的に感じられる。
その対象的な違いが、教室の席が前後になった偶然やぴかりがダイビング部に突貫する場面に巻き込まれたことを契機に徐々に二人の在り方が交わっていく様子は面白い
てこは水面からの景色をぴかりとともに味わう中で、きっと入るつもりもなかっただろうダイビ -
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春は出会いと別れの季節、とはよく言われる言葉であります。そのまんまの14巻です。
気づけば、てこ&ぴかりコンビも高校3年生かぁ。なんだかサザエさん方式かと勝手に思っていたけど、時間は進んでいるのだよなぁ。その気づきがあるから、姉ちゃんの「今」を大切に思って涙する気持ちが刺さります。さばさばしてるかと思いきや、案外おセンチな女の子なんだよなぁ。
流れてゆく時間には逆らえない。だからこそ、「今」を楽しむんだ、というのが作品の骨子かな、と思うのです。同時に、「今」の輝きを残しておくことも大事であると。押し花を作ることは、その時の記憶を保存しておけるアイテム作り。てこが写真撮りたがるのも、そ -
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タイトルと題材からして沖縄県が舞台っぽいけど実は静岡県の高校を舞台にした
「ダイビングはこんなにも素晴らしいんだぞ!」って事を伝える漫画。
マイペースな光、引っ込み思案の双葉、少し頑固な愛先輩、愛先輩の弟兼奴隷の誠
そして女王気質な火鳥先生の5名が画面一杯にはっちゃけまくる漫画。
各々方向性の違う顔芸を持ち、それがまた良い味出してます。
ダイビングのライセンスを取るまでの練習や
筋トレ等のダイビング以外の部活の風景や
肝心要のダイビングシーンなど全ての場面が丁寧に書き込まれていて
とても面白いのですが、作者は2010年10月から懐妊なされて
3ヶ月に1回の連載ペースとなってしまい4巻以降の発