田中靖規のレビュー一覧
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ネタバレ控えめに言って最高潮!!
息もつかせぬ怒涛の攻防劇は名シーン名台詞の連続。とにかく高速で場面転換を繰り返し各キャラの戦闘・状況を同時並行的に描いているのだが、この流れがとにかく堪らない。
テンションが終始ピークを保ったまま、およそ100ページ強に渡る長丁場のハイネ戦をまるでワンカット映画のように、どっぷり没入感に浸って楽しめました。ほんとにもう、キレッキレ。
好きなシーンだらけですが、やっぱり朱鷺子は外せない。「暴れなさい 爆弾みたいに 静かにね」(p51)って、何だよこの五七五。最高。丸1ページ使った立ち絵もカッコ良過ぎる。
「フカンするなら 余所見は禁物やぞ」(p93)って慎平の落ち着 -
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ネタバレ副題の〈to be/not to be〉は『ハムレット』の有名なセリフのもじりであろう。一般的な意味合いとしては’生きるか死ぬか(それが問題だ)’、あるいは’このままでいいか、いけないのか(ry’といった感じのようだが、内容と照らし合わせると’一進一退’とかがしっくりくるように思う。※個人の感想です。
慎平の右目についてはちょっとよくわからん。
ひづるはある程度理解したようであるが。
今巻で登場した慎平の両親とも何らかの関わりがあるのだろうか。
5回目の7月22日は更なる悪夢。
とはいえウシオは「前の周回でスキャンしたデータを次のループに持ち越せる」(p41)事が明らかに。四本腕については -
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かなり重要なシーンが収録された巻。
潮が溺れた時に海中で何が起こったのか、非常に大きな謎が一つ明らかにされる。
人知れず孤独で小さな戦いをしていた潮。
彼女の無念と共に、改めて’影’に対する恐れを感じた前半。
和歌山北警察の捜査員も島へ現れる。
警戒を露わにする朱鷺子。
後半ではいよいよタカノス山中・菱形醫院旧病棟の探索へ。4巻カバー下にも描かれていたがヒルコ様の坐像が禍々しくてこんなん見たら絶対ちびる。
隠し扉の謎を解いたりして進むうちに謎の赤ちゃん影?と遭遇、交戦。影に取り囲まれて絶体絶命のピンチに駆け付けるのは…そう、我らが南方先生!
続きが気になるぜ!
潮の「おなかおっき〜〜〜 -
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ネタバレガッツリどっぷり作品の虜。
とにかく謎が謎を呼び、油断ならない展開が続く。
物語序盤は「影」に一方的にしてやられている様子を眺めるだけだったが、対抗手段を知った事でようやく慎平サイドも目的意識を持った行動が取れるようになり、僅かずつではあるが真相に近づいている今の感じが好き。
突然小舟邸に出現したウシオ、そして安全地帯だと思われていた家の中に侵入してきたミオ。
ミオがささやいた「私だって…… 慎ちゃんのこと………」続く言葉はまあ予想は出来るが、この姉妹の拗れも今後どう物語に絡んでくるのか。
慎平はいずれウシオと澪を選ぶ時を迎えるのだろうが、澪の立場が一番つらいな。
根津が話している相手 -
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ネタバレ前からとても好きだったけど、この巻で完全にひづるのファンになった。
語彙には人格が表れるという話、印象的だった。脳は主語がわからないから発した言葉が自分に返ってくるというし、強く優しく美しい言葉選びができる人になりたいな。
言葉を大切にするひづるが、普段標準語で冷静に話しているのに最期に方言で「どんでん返しちゃれ」と言うのも心に残った。ひづるの根っこはこの島にあるし、芯にある派手な心意気と心の強さを表していると思う。
慎平が体育館で言っていたことといい、今回のひづるの命の話といい、この作者さんは椎名林檎と同じこと言っているのでは⁉︎ 命を使いきって死ねるかなあ、私も。
・お姉ちゃんと喋れ -
Posted by ブクログ
ネタバレあえて言おう…面白かった!
表紙絵から内容から隅々まで、この巻丸ごと南雲先生無双状態。
サインまで入ってるとは恐れ入りました。
綺麗な黒髪ロングで眼鏡に童顔でありつつスタイルが良くてスーツを着こなしながらもスレッジハンマーを振るう姿はもはやマーベルヒーローに近い。
木に逆さにぶら下がっている場面の描写が零れ落ちそうな大迫力(何がとは言わないが)。
小早川家での攻防は見応えアリ。ただ、箸って思い切りやったら本当に腹に刺さるものなんだろうか?
シオリは格上の「影」?どうもアサコ・タツオに念のような手段で指示を送っているような場面がある。
それに家族揃って「影」になり代わっても、生前通りの -
購入済み
話が進むにつれてどんどん引き込まれる作品。
面白いかどうかは3巻くらいまで読んでみて判断して欲しい。そして、そこまで読んだらきっと最後まで読みたくなっているはず。
かなり精巧に練られたストーリーで、考察のしがいがある。 -
ネタバレ 無料版購入済み
独特な世界観
物語の雰囲気が独特で現実と非現実が上手くマッチしているなと思いました。自分も主人公になった気持ちで推理しながら読み進められるのでハマります。
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ネタバレ 無料版購入済み
タイムリープ
テンポの良さと飽きないストーリー展開なのでタイムリープが違和感なくお話に入り込みやすいです。表紙とは意外な方向に進んでいっているので先が楽しみです。
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購入済み
平行世界
こういう“平行世界”を描くとき、個人個人でイメージが違うし、現実証明出来ないファンタジーなので共有が難しい。
難解ながら共有することに意識を置いた秀作だと思う。