川田稔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全7章のうち、5章を「満州事変」の通史、2章を永田鉄山と石原莞爾の戦略構想の比較分析に充てている。
本書の日本陸軍観・「満州事変」観の特色としては、第1に、宇垣一成を中心とする世代と永田ら「一夕会」グループの世代の対立抗争を重視し、前者から後者に主導権が移る犬養内閣成立(「一夕会」が推す荒木貞夫の陸軍大臣就任)をもって陸軍の体質に「断絶」を認めている点、第2に、「満州事変」を通俗的な「関東軍の独走」というよりも、永田が主導する陸軍中央の中堅幕僚クラスの「下剋上」に重きをおいて説明している点が挙げられる。いずれも従来の通説に比して、永田鉄山(柳条湖事件時は陸軍省軍事課長)の主導性を重視して -
Posted by ブクログ
これまで敢えて避けてきた感のある昭和の陸軍に関する本。
イメージだけで言ってしまうと、海軍は論理的で欧米に精通したエリートであり日米開戦に最後まで反対し続けたベビーフェイス。
かたや、陸軍は精神論を武器に感情的・直情的であり、なんの戦略もなくなし崩し的に国家崩壊の寸前にまで追い込んだヒール。
そんなステレオタイプで捉えがちである。
かくいうボクも、満州事変以降、なぜ日中戦争へとむやみに戦線を拡大し、さらには太平洋戦争にまで踏み込んでいったのか、政党政治を潰してまで権力を掌握して実現しなければならないモノとはなんだったのか?この手の本をいくら読んでもいっこうにわからないのだ。
なぜなら、陸軍自