昭和陸軍の軌跡 永田鉄山の構想とその分岐

昭和陸軍の軌跡 永田鉄山の構想とその分岐

1,034円 (税込)

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昭和十年八月十二日、一人の軍人が執務室で斬殺された。陸軍軍務局長永田鉄山。中堅幕僚時代、陸軍は組織として政治を動かすべきだとして「一夕会」を結成した人物である。彼の抱いた政策構想は、同志であった石原莞爾、武藤章、田中新一らにどう受け継がれ、分岐していったのか。満蒙の領有をめぐる中ソとの軋轢、南洋の資源をめぐる英米との対立、また緊張する欧州情勢を背景に、満州事変から敗戦まで昭和陸軍の興亡を描く。

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昭和陸軍の軌跡 永田鉄山の構想とその分岐 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    満州事変以降、組織として政治化していく陸軍を「昭和陸軍」と定義し、永田鉄山を中心にした陸軍官僚の動きを追いながら太平洋戦争へ至る過程を明らかにしていく。永田鉄山は皇道派と統制派の対立の中で暗殺されたが、彼の構想は後継者たる武藤、田中らに引き継がれて昭和陸軍の動向を規定していた。

    以下気になった記述

    0
    2025年01月05日

    Posted by ブクログ

    15年戦争の経緯をわかりやすく説明してくれた良本。今の時代から回顧すれば、100%無理だと感じる太平洋戦争になぜ陸軍は向かっていったのか。そもそも満州事変は何を狙い、日中戦争はどのような戦略のもと行われたのか。それを解き明かしていく。陸軍の流れは、山形有朋の長州閥→一夕会の永田鉄山による総力戦準備の

    0
    2014年04月30日

    Posted by ブクログ

    満州事変から日米開戦へ至るまでの
    陸軍における主要人物の構想と人間模様を描く。
    日中戦争の深みにはまるまでの石原と武藤のやりとり、
    日米開戦を回避しようともがく武藤と田中とやりとりが実に面白い。
    従来とは異なる目線から開戦の経緯を知れ、非常に勉強になった。
    実際はこれに加え、政界人や民間人の活躍もあ

    0
    2013年02月21日

    Posted by ブクログ

    この本、ちょっと新鮮な視点でございました・・・
    戦前の日本軍、特に陸軍は何の戦略、見通しもなく、満州事変、日中戦争、太平洋戦争と暴走し、泥沼にハマって国を滅ぼした・・・
    いやいや意外にそうでもないですよ、と・・・
    本書を読むとわかる・・・
    や、別に大日本帝国礼賛の本じゃないですよ・・・

    0
    2012年10月18日

    Posted by ブクログ

    近年のこういった分野を扱うものとしては抜群におもしろかった。

    対米戦争については一般的には軍部、それも陸軍が無定見、無計画に突っ込んでいったというのが定説のような気がする。

    しかし、永田鉄山から発するいわゆる「統制派」の流れは、まったくそうでなく、満蒙問題を解決し中国国内に資源を求め自主自衛の体

    0
    2012年11月06日

    Posted by ブクログ

     太平洋戦争は、陸軍、特に統帥部が暴走し、海軍やその他の省庁がひっぱられて、戦争に突入したという常識がある。

     しかし、この本は、丁寧に昭和陸軍の人物の思想、具体的には、永田鉄山、石原完爾、武藤章、田中新一の考えをおって、極めて冷静に現状を分析しつつ、戦争に追い込まれていく状況を明らかにしている。

    0
    2012年02月11日

    Posted by ブクログ

    皇道派・統制派の勃興から太平洋戦争の開戦の判断に至るまで.参謀本部なりの現状分析や判断,葛藤が興味深い.

    0
    2023年08月19日

    Posted by ブクログ

    陸軍は一貫して対ソを考えて行動しているな、という感想でした。それを周囲の政治家や海軍が忖度したり誤解したり、協同したり。全体的に日本がズルズル引きずり回されてしまったのか。

    0
    2022年06月16日

    Posted by ブクログ

    タイトルのとおり、戦前の陸軍を中心にしながら、どうして日本は対米開戦を決意するに至ったかを満州事変のあたりから説明する本。

    その際に、陸軍の大きな戦略構想を担った永田鉄山、石原莞爾、東條英機、武藤章、田中新一などを中心に、その戦略思想の流れ、共通認識と対立点などを通史的に説明している。

    この辺の

    0
    2022年02月06日

    Posted by ブクログ

    良書だと思う。
    多くの方が、指摘する繰り返し、時間軸逆行もそほど気にはならない。

    人間の営みの本質の多くは変わってなく、やはり歴史を学ぶことの意義を感じさせる。
    本書の流れを企業の内部抗争と見立てて読んでもまた、現代の先進国と開発途上国との軋轢と読んでも十分応用が可能であろう。
    自らの主張をぶつけ

    0
    2020年04月05日

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