成宮ゆりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ花屋の雅は、交通事故に巻き込まれたことで、偶然にも幼馴染みと再会する。
幼馴染みの樋野は、過去二回、雅に告白し、最後には突然、「お前を好きでいるのをやめる」と宣言し、去って行った謎の男だった。
たまたま、雅の車にぶつかった車を運転していた男が、樋野の上司だったことで、数日後、雅の店に樋野が謝りに現れる。
そこで突然、樋野は花嫁のブーケ作りを雅に依頼してくる。
何気無い顔をして、その依頼を受けた雅だったが、再会したことで実は今まで雅が樋野に抱いていたおもいが恋心だったことを自覚してしまった雅は、複雑な想いを抱える。
しかしながら、結婚を控えているという樋野に今更そんま想いを告白する訳にもいかず、雅は自分の気持ちを隠したまま再会した樋野と会い続けていた。
ところが、あることがきっかけで、樋野が突然、雅に口づけてきて……
という話でした。
結局のところ、樋野が依頼したのは樋野の従姉妹のブーケで、結婚する相手は樋野ではなくて、実は樋野は今でも雅のことが好きで……という話だったんですが。
微妙な別れ方をしたのはもう十年近くも前で、いい年をした27歳の大人だというのに、樋野はあまり進歩していないような独りよがりなすれ違いばかりしているダメな大人。
全部告白は言い逃げでどうせ雅のことなんて手に入らないって自己完結しちゃってて、ちゃんとしたアプローチはしてこないし。
そのくせ思わせぶりにキスはするしで、まさしくヘタレ。
あれだけ雅に「男は嫌いだ」って言われてたら、アプローチする自信がなくなるのもわかるんだけど、それならそれでいっそ自分の気持ちを伝えなきゃいいのに、あー! もうじれったいってなるんですが、そこがなかなかいいです。
あっ、でも話自体は雅視点なので、読んでる最中は樋野のことは「こいつ何考えてんの?」止まりかもしれません。
何にせよ、いい年した大人がかわいい恋愛をしている話でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ高校教師の折口は、昔の恋人の結婚式に出席し、まるでヤケのように騒いで飲んだ。
その帰り道、前後不覚になってしまい道の真ん中に座り込んでしまった。
目覚めた時にはホテルにいて、折りしも自分を連れ込んだのは見知らぬ自分好みの男。
一夜限りのことだから――と折口は乱れに乱れ、好き勝手なことをささやき続けた。
翌日、最悪な気分で目覚めると男はおらず、一人でホテルを後にすることになった。
ところが出勤した折口を待っていたのはもっと最悪な現実。
廊下ですれ違ったバスケ部エースの三年生・桃瀬に「昨日のホテル代」と言って、お金を手渡されてしまったのだ。
まさか、自分が手を出した男が、自分より年下のしかも教え子だったとは知らなかった折口は、青くなる。
何とかして白を切ろうとするけれど、桃瀬は逆に「もう一度抱きたい」と言い、折口に迫ってきて――
という話でした。
桃瀬の顔が好みで、ついうっかり誘いをかけてしまったが最後、とんでもない事態に陥ってしまう。
折口は、適当に仕事をしているけれどもそのさばけた様子がある程度生徒に人気で、でも教師であろうとかっこつけたりしすぎてなくてものすごく人間くさい感じ。
そして実は、「自分のため」だと言いながら、喫煙騒動でバスケ部が大会に出られないピンチを救ったことがあって、そのことから以前から桃瀬には気にかけられていた。
桃瀬は当然、折口だと知ってホテルに連れて行ったのだけれど、最初から下心があった訳ではなく、実は戻した折口を介抱するためだった――と。
見た目から、イマドキ色悪高校生だったりする桃瀬だけれど、実は歳相応で。
ものすごく堂に入った口説き方をするのだけれど、折口としたのが最初だったりして。
一度、折口に本気で拒まれてからはものすごく健気な身の引き方をしたりして。
そういうのはかわいいよなー……と思わせてのハッピーエンド。
押せ押せな生徒×最後の一線は越えたくないけどついフラフラしちゃうダメな先生の話でした。
押せ押せな年下攻め好きだったらオススメです! -
Posted by ブクログ
ネタバレ「恋愛なんて面倒」
で、適当に遊んでいる大学生の春樹。
彼は過去の苦い経験から、本気で恋をしないことを信条としていた。
男でも女でもとっかえひっかえ。決して自分に対して本気にならない人間を選んで付き合っていたつもりだったのだが。
あろうことか、付き合っていた男に監禁され、慌てて逃げ出す。
けれど、実家に帰りたくない春樹には他に行く場所もなく、おまけに雨まで降り出して、仕方なく公園で雨宿りしていたところを、二匹の犬を連れた男・上総に家に誘われる。
どうやら自分のことを相手は知っているようで、「春樹」といきなり名前を呼ばれ、春樹は驚くも、いつものようについていくことにする。
そして、見返りなしの親切を信じない春樹は、いつものように体で返そうと上総に誘いかけるが。
「俺を思い出さないのか?」
と言ったまま、上総は怒りに任せて春樹に襲い掛かってきて……
という話でした。
実は、春樹と上総は過去に出会っていて、その時に交わした約束を春樹が思い出さないことに、上総は怒りを覚えて……ということなんですが。
上総がめちゃくちゃ、不器用で純情で……こういう言い方をしていいのかわからないけれど、かわいかったです。
二度目にあったら恋人になろうという約束忘れられてたことに怒ったり。
上総の兄と自分が知らない間に会ってたことに怒ったり。
そのくせ、自分の気持ちを伝えなかったり。
実は、初めてあった店を何度も春樹に会うためだけに通っていたり。
なんかもうかわいくてしょうがない。
上総くらいの立場があれば、春樹を探し出すのだって、本当は造作もないことだろうけど。
「二度目は運命」
という言葉だけを頼りに、自然に会えるのを待ってるところとか。
しかも四年近くもそれで待ち続けてるんだから、それもすごいなー……と思ってしまう。
そのくせ、再会した時の状況が状況なので、春樹に対してぶっきらぼうになっていて、乱暴な扱いしかしてあげられないところか、ものすごいかわいい。
なんか、つけるなら、一途なのに傲慢攻め? とかいう変なジャンルになりそうですよね!
とにもかくにも、上総のギャップに萌えました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ子役の時から俳優を続けている充は、超人気歌手でクラスメイトな京一と映画で共演することになった。
京一とは、二年間クラスが一緒だったけれども、なぜか目の敵にされていて、落とした携帯を“偶然”蹴られたり、など地味な嫌がらせをされていた。
何もした覚えがないのに、いったいなぜ……? と少々わずらわしく感じていた充だったが、相手にしないように心がけていた。
ところが、「演じる」ことなんてやったことがない京一なのに、いきなり主演という大役を任せられて、撮影が順調に進むわけもなく、以前一度、組んだことのある監督から、指導を任されてしまう。
その時はバカバカしいと思っていた充だったが、実は人知れず京一が努力していたことを知り、ついつい手を貸してしまう。
そのおかげか、少しずつ京一との距離は縮まってくるものの、今度は初めの頃の京一の態度が、実は好意の裏返しだと知り、充は戸惑う。
そのくせ、京一から不意打ちでキスをされ、必死にせがむその態度に「一回だけなら……」とついつい京一を抱いてしまう。
自分がどうしてそんならしくないことをしてしまったのかさっぱりわからない充だったが……
という感じの話でした。
その後、充が自分が京一の周りの人間に嫉妬していることに気がついて最後はハッピーエンド!
この話はものすごく、受けである京一の、ロックバンドのボーカルとしての色気のあるエロさと態度のでかさと意地っ張りさ加減と、実はずっと充に近づこうと必死だったり、自分のことに気づいてほしいのに無視されることにすねての嫌がらせだったり、一途に充を思っていて誰とも付き合ったことがなかったり、という純情さのギャップがすごくかわいい話でした。
なんかもう、すべてがわかってしまえば、京一が子供以外の何者にも見えなくて、ものすごくかわいい。
そのクセ、衒いがないから、変なせりふを呟くよりも、そういうシーンはえっちくて、素敵でした!
意地っ張りで本当は素直になりたいけどなれないの系の受けが好きな方にはぜひ、オススメです。