宮崎智之のレビュー一覧

  • 虚弱と歩く

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    この悩ましい、実に愉快な、あるがまま。
    弱いまま強く生きる人びとのエッセイアンソロジー。

    ご自身の虚弱をありのまま書くことで、そのひとそれぞれの健康観というものも、浮き上がる。
    虚弱を知ることで健康が身に沁みる。

    アンソロジーを読みながらわたし自身もふりかえって、わたしの生活や持病を再考する機会を得られている。
    言いよどむような、明瞭に説明し難い虚弱は今の時代、より身近な話題となりつつある。

    虚弱はコントロール不能な、横暴で、特定の原因がはっきりしない、肉体と魂からの時をこえた叫びだとわたしは思う。
    上手く聞き取りたくても、叫び声が耳を障る。
    この叫びは声だ。
    声は、社会の中で生き抜くための摩擦の結果なのかもしれないし、自分自身の身体の仕組みの不具合さを健気にあらわしているのかもしれない。
    誰もが大なり小なり健康に容易にはたどりつけないリアルを書いているし、ご自身の虚弱さにいかに向き合うかを押しつけがましくなく書かれている。

    アンソロジーなので、虚弱の色彩もその向き合い方も、それについてわたしたちになにを訴えかけるのかも、人それぞれに豊かに文章として書かれていて、わたしは好感をもてた本。

    『虚弱人生の振り返り、ならびに新たな幕開け』
    渡辺 優

    『脳みそグニャグニャ人生の半生』
    トミヤマユキコ

    『異常なし』
    ヒオカ

    これらのエッセイが特に共感した。

    個人的には小中高の学校の先生におすすめの本。
    虚弱もいろいろ、子どももいろいろ、成長もいろいろ。
    道もいろいろ、だと思う。
    社会もいろいろには現実まだなっていないからこそ、学校の中の多様性を視ることから虚弱について考え始められることがあるのではないか、とわたしはこっそり思う。






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    2026年10月12日
  • 虚弱と歩く

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    わたしも圧倒的に虚弱側の人間だと思う。コールセンターに10年勤めたが最後ストレスで両耳が軽度だが難聴になって退職。北海道から東京に旅行に行けば湿気と気温で具合が悪くなる。普通に生活していても貧血。大きな病でなくても日々の生活に少しずつ影響していく。やはり体力が有り余って長時間労働できるものが勝つ世の中なのか?でもそれって永遠にできるものではない気もする。体力的、心体的目線から弱者、強者を考えられる本です。

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    2026年09月26日
  • 虚弱と歩く

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    めっちゃ分かる…共感しかなかった。

    不調で病院行くのに、だいたい原因不明だったり。フルタイム無理だから、在宅の仕事に行き着いたり。

    虚弱でも生きれる社会がきてほしい。私が元気にフルタイムで働けないからと後ろ向きになってしまう世界が変わってほしい。切に願う。

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    2026年09月12日
  • 虚弱と歩く

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    私も子供の頃から虚弱体質だから、この本でいろんな仲間を見つけた気分。
    体調の悪い人にこの言葉は使ったらいけないのは分かっているけれど、それがうれしかった。

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    2026年09月09日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    2026年、3人目の作家さんとの新しい出会い。
    これから追いかけます!

    とてもオシャレで繊細な文章に脳裏ではずっとオザケンが鳴っていた。

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    2026年03月08日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    宮崎智之さんの『平熱のまま、この世界に熱狂したい』を読みました。

    一見、どういうことかと首を傾げたくなるタイトル。
    著者の独特な世界観を予感させます。

    特に“平熱”という言葉をどう捉えたらよいのか。

    冒頭から努めて冷静に書こうとしている姿勢がにじむ。
    それが“平熱”というタイトルに込められた、
    宮崎さんなりの態度表明だと感じました。

    そして後半になるにつれて確実に体温が上がっている。
    その筆致は、私もついついノートに書き出したくなるような一節ばかり。

    反省を込めながら、日常生活を大事にすることこそが挑戦的な生き方であるというメッセージは、大きく心を揺さぶり、弱さを受け入れる勇気をくれます。

    まさにこの本の流れが、平熱のまま熱狂する体験でした。

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    2026年02月22日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    読みながら意図や思いをちょっと取りこぼしてしまうような風な文体ではあったものの、考え方がすごく魅力的でした。私も優しい人間になりたいと思うし、弱い自分を認めて生きていきたい。

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    2026年02月10日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    著者のことば選びが150点でないだけに、言っていることが令和の人文界隈が思っていることだなとめちゃくちゃ思う(肯定的な意味で)
    熱を失った世界で、熱狂して、正気を保つという狂気を発揮できるか。

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    2025年12月09日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    本屋でタイトルに惹かれ手に取って、「打算的な優しさと〜」を少し読んで購入を決め、「35歳問題」で毎週父の見舞いに帰省した事を思い出し感傷的になり、「ヤブさん、〜」で思わず破顔し、好きな作家さんがまた増えた。

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    2024年10月16日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    なんて逆説的なタイトルか!と惹かれて書店購入。

    読んでみて、私が思う本書の
    キーワードは『凪』や『平熱』。

    社会(自分を取り巻く世界)と
    調和しながら生きていくためのヒントだなぁ。

    自分を取り繕うのではなく、
    自分の弱さと思う部分や、
    変化することをありのままに受け入れてみる。
    まずはそこから。


    この世界に辟易したり、嘆き、何者かになろうと必死に焦るのではなく、
    わたしたち一人一人の人生を鷹揚に送るためのメッセージが詰まった本だと思った。

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    2024年09月18日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    面白かったなぁ。
    物書きとしての知識量や現象に対しての向き合い方が程よい。
    遠すぎもなく、近すぎもなく。
    ものを自分の世界で見るコツを教わった気がする。
    序盤は筆者の人生にまつわること。
    後半はこれからの人生も見つめている。

    平熱のままこの世界に熱狂したい、という言葉には納得できるものがあった。それを感じるために生きているんじゃないかと思うほどに。
    オレンジアンドタールで言えば、オーリーをする瞬間、星野源で言えば、世界はアメーバ状になるみたいなことだろう。
    いずれにしても、学びの多い本になったことは間違いない。日常を丁寧に生きる!

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    2024年09月18日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    昔はエッセイ好きだったけど、近年は著者のエゴの匂いが気になって読めなくなっていた。本書は、解説でも指摘されているが、著者が自意識との距離感がうまいので、読める。
    例えば、アルコール中毒が原因で離婚した話、東京の西の郊外出身であること、35歳問題(同世代なのでよくわかる)、フィッシュマンズや東畑開人の引用など。背伸びしていないし、小手先ではなく、ちゃんと自分が身銭を切ったもの、人生の時間をかけたものというフィルターをかけてから書いていることがわかる。
    ただ、不満もあって、①自分は弱いみたいな認識は、あえて表明することではないように思う。上に書いたことと矛盾するけど、②背伸びをしな過ぎと思う。その慎ましいスタンスは同時代の自分も取りがちだが、そこが鼻につく時もある。
    解説が山本貴光・吉川浩満という意外性。たしかに、引用うまい。

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    2024年09月10日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    多くの人は飾ったり隠したりするようなことも、あまりに率直に語られるのでこういう知り合いがいたような気がしてしまう。とてもさらっと読めて、大事なことを読み落としているような気がする。

    折り返し地点の栗の木。今をとらえる。

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    2024年09月06日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命

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    今まで、こういった「本の感想」を書くことは避けていたのだけど、本書を読んでみて、書いてみようかな、と思えた。これからも続くかは分からないけれど。

    自分は勿論、「弱い」人間だと思っている。
    でも、弱いからこその世界の見え方、視野の広げ方、他人への接し方があるのかもしれない、と。
    弱い自分を認めた上で、この世界を眺め、何を感じ、どう生きるのか。ゆっくりでいいから、日々考えていきたい。

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    2024年04月19日
  • モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ

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    通勤で読んでいましたが、モヤモヤのポイントがこの著者と似ていて時々二やついてしまいました。私もこの本に出てくるようなことでモヤモヤしていて、著者の方は男性なので、男性から見るとこの問題はそういう風にとらえられるのかと新たな発見もあったりして、新鮮な気持ちで読むことが出来ました。この本の内容でみんなでお酒を飲みながら語りたくなります。

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    2023年04月16日
  • モヤモヤの日々

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    晶文社のマークってサイ?と思いつつ購入。こういう日記が好きなのだ。そして分厚い。500ページ弱。著者はフリーライター。アルコール中毒から脱出して断酒中とのこと。そんな感じはあまりしない。

    飼犬への愛情が微笑ましい。僕はここまで犬を愛してなかったなあと反省した。

    鎌倉文学館は『豊饒の海』の松枝公爵別荘のモデルなのだそうだ。今度行ってみたい。

    著者も「頷きすぎて、首がもげそうになった」と書いている長井短さん(モデル、女優さんらしい)の言葉の引用。

    「ちょっと疲れたからもう全部やめて寝たい」とかすぐにでも大きな声で言いたいのに

    「いやでも、今の私の状況は誰かにとってもとても羨ましいことであって、つまり、私が今の自分を放棄したがるのは良くないですね」

    頭の中にいる常識が早口で捲し立ててくる。こいつは誰だ。どうして、適当に何の気なしに弱音を吐かせてくれないんだ。

    僕の首ももげた。

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    2022年10月09日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命

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    自分の弱さを認められる人って、強い人だと私は思う。でもだいたいそういう人って自分は弱いんですって言うんだ。弱さを認めることって、勇気がいることだと思うんだけどなぁ。
    私は誰かに弱さを見せることがとにかく苦手だから強い人に見られがち。
    でもそんなことない。他人よりほんの少し、強がることが得意なだけ。

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    2022年10月03日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命

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    軽く読めるエッセイです。赤いカーディガンの話は考えさせられた。自分の子供の頃ならセーフだったかなあ。

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    2022年04月05日
  • 虚弱と歩く

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    虚弱エピソードってそんなにある??ってくらいあった。共感しまくり!虚弱と生きてくしかないもんなー。頑張ろう。

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    2026年10月20日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    人がもがきながら生きている感じがして良いエッセイだった。

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    以下抜粋

    つまり「何者か」というのは本来、beの話だったのにもかかわらず、どこまでも目的達成的で、存在そのものを顧みない「実感」に乏しいものになっているがゆえに、焦燥感、空虚感にさいなまれるdo的な時間感覚に追われる状態になってしまっているのではないか、ということだ。そのねじれが、ぼくをより焦らせ、より困惑させる。

    いわゆる「あがり」という状態がない今の時代は、常に成長し変化するdoが求められる。無目的に集まったり、なにかをやったりする場や時間を設けることが難しく、beがままならない時代だとも言える。だからこそ、そこにいるだけで無条件に「何者か」になれる場や時間を確保することが大切なのではないか。
    それは後世にも残らないし、偉大でもないし、強くもない。「平凡」なままでも、
    自分の存在に確かな「実感」が得られる避難所だ。

    静寂から掴み取れるものはたくさんある。それはほとんどの場合、すでにあるものを、もしくはあったものを確認する作業であり、「常に正気でい続けることの狂気」を受け入れること、ありのままの世界をありのままに生きること、不確実な現実から確実な切れ端を少しでも摑もうともがくこと、その勇気を持ち続けることでもある。
    だから今は、こんなことを心から願っている。
    ぼくは平熱のまま、この世界に熱狂したい。

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    2026年10月13日