宮崎智之のレビュー一覧

  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    昔はエッセイ好きだったけど、近年は著者のエゴの匂いが気になって読めなくなっていた。本書は、解説でも指摘されているが、著者が自意識との距離感がうまいので、読める。
    例えば、アルコール中毒が原因で離婚した話、東京の西の郊外出身であること、35歳問題(同世代なのでよくわかる)、フィッシュマンズや東畑開人の引用など。背伸びしていないし、小手先ではなく、ちゃんと自分が身銭を切ったもの、人生の時間をかけたものというフィルターをかけてから書いていることがわかる。
    ただ、不満もあって、①自分は弱いみたいな認識は、あえて表明することではないように思う。上に書いたことと矛盾するけど、②背伸びをしな過ぎと思う。その

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    2024年09月10日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    多くの人は飾ったり隠したりするようなことも、あまりに率直に語られるのでこういう知り合いがいたような気がしてしまう。とてもさらっと読めて、大事なことを読み落としているような気がする。

    折り返し地点の栗の木。今をとらえる。

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    2024年09月06日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    気持ちが湧き上がるでもなく、前を向かせるわけでもない。
    ただ、今と日常を愛おしく思う、そんな作品でした。

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    2024年08月19日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    「私たちが真に求めているのは自由ではない」。漠然とした願望を表現するのではなく自由とはどういう事実かを考えることができた。何もかもを手放してしまいたくなる時があるが、よく考え何が自分にとっての自由か吟味していきたい。

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    2024年08月09日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    感想
    弱さ。向き合っているようで目を逸らしている。なんとか戦わないで済むように。それでは成長しない。楽しくない。ずっと続く孤独への誘い。

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    2024年07月16日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    著者の宮崎さんは、自分への解像度が高いひとだなと思った。私は、自分自身や世の中への自分なりの解像度が高い人に憧れがある。これだけ見つめられる人であることを羨ましいと思った。
    自分が忘れかけていたものを思い出させてくれたような節がたくさんあって、自分もまた、世界を見つめ直してみようと思えた。

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    2024年06月30日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命

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    今まで、こういった「本の感想」を書くことは避けていたのだけど、本書を読んでみて、書いてみようかな、と思えた。これからも続くかは分からないけれど。

    自分は勿論、「弱い」人間だと思っている。
    でも、弱いからこその世界の見え方、視野の広げ方、他人への接し方があるのかもしれない、と。
    弱い自分を認めた上で、この世界を眺め、何を感じ、どう生きるのか。ゆっくりでいいから、日々考えていきたい。

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    2024年04月19日
  • モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ

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    通勤で読んでいましたが、モヤモヤのポイントがこの著者と似ていて時々二やついてしまいました。私もこの本に出てくるようなことでモヤモヤしていて、著者の方は男性なので、男性から見るとこの問題はそういう風にとらえられるのかと新たな発見もあったりして、新鮮な気持ちで読むことが出来ました。この本の内容でみんなでお酒を飲みながら語りたくなります。

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    2023年04月16日
  • モヤモヤの日々

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    晶文社のマークってサイ?と思いつつ購入。こういう日記が好きなのだ。そして分厚い。500ページ弱。著者はフリーライター。アルコール中毒から脱出して断酒中とのこと。そんな感じはあまりしない。

    飼犬への愛情が微笑ましい。僕はここまで犬を愛してなかったなあと反省した。

    鎌倉文学館は『豊饒の海』の松枝公爵別荘のモデルなのだそうだ。今度行ってみたい。

    著者も「頷きすぎて、首がもげそうになった」と書いている長井短さん(モデル、女優さんらしい)の言葉の引用。

    「ちょっと疲れたからもう全部やめて寝たい」とかすぐにでも大きな声で言いたいのに

    「いやでも、今の私の状況は誰かにとってもとても羨ましいことであ

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    2022年10月09日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命

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    自分の弱さを認められる人って、強い人だと私は思う。でもだいたいそういう人って自分は弱いんですって言うんだ。弱さを認めることって、勇気がいることだと思うんだけどなぁ。
    私は誰かに弱さを見せることがとにかく苦手だから強い人に見られがち。
    でもそんなことない。他人よりほんの少し、強がることが得意なだけ。

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    2022年10月03日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命

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    軽く読めるエッセイです。赤いカーディガンの話は考えさせられた。自分の子供の頃ならセーフだったかなあ。

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    2022年04月05日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命

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    この世界で幸せのあり方は、幸せを見つけ出すことという点に納得がいきました。
    「弱さ」を受け入れた著者の生活を一緒に覗いてみましょう。

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    2021年03月01日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    ネタバレ

    非日常が好きな人は多い

    その理由は、ワクワクするから。というのはあまりに単純すぎるのではないか

    "非日常には非日常しか起こらない"
    "非日常では、その非日常性がもたらす何かに焦点が絞られる"

    日常だと気づきすぎる様々な細部な物事への、気づきのストレスは非日常では見えないがゆえにもたらされない

    それがストレス解消の正体のひとつなのかもしれない


    そうして、それがきっと熱狂でもあるのだと思う
    平熱は現実、日常に在る自分
    そんな平熱を抱きながら熱狂することは壊れない対策とも言えるように感じた


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    2025年06月22日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命

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    小説かと思って読んだら全然エッセイだった。

    弱い自分を受け入れつつも現実を見つめ直すという視点で進む。あくまで弱い自分を受け止めてこの現実に対する著者なりの視点や言葉があり小説ではなかったか〜と思いつつなんだかんだ楽しく読めた。

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    2025年05月02日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    エッセイ。
    弱い自分を見つめることは難しいが、そこに挑み、受け入れるまでの紆余曲折のようなもの。
    そして、受け入れた先の優しさが溢れている。
    日常の風景の切り取り方、感性が独特で、文学作品との引用で、より際立つ。
    でも、どことなく暗さを纏っている本なのは、人生がそうゆうものだからだろうか。

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    2025年04月03日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    平熱のまま、この世界に熱狂したい
    一見矛盾を孕んでいるように思えるが、その意味する内容がページを追うごとに朧げに輪郭を帯び、しっくりと心に馴染んでいくのが不思議だった
    日常的に刺激を求め、何者かになろうとしたり、目標や希望を持って強くあろうと奮闘したり、そんな熱のこもった毎日を生きるのが是とされ、それが当たり前だと思ってしまうが、ふとした瞬間にその火力の不自然さ、違和感に気づくことがある
    自分は何者でもなく、人生に意味などない、という理解できていたはずの当たり前の事実を何かの拍子に痛烈に自覚させられる
    そうした折に、自分を鼓舞して前進のように思える何かに無理やり身を投じるのではなく、ありのまま

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    2025年01月22日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    エッセイといえば日常のクスッとしたことや、モヤモヤしたことを描いた軽い作品、というイメージでした。

    それに比べてなんと知的なことか。
    心に刺さることを書こう、とか
    哲学的なことを書こう、として書いていないのに、結果としてそうなっている。

    また引用される文献のすべて未読、どころか存在もしらないものばかりで、
    なのにそこから導かれる内容には納得できる。読み直すことでまた違う価値観を見つけそうな作品です

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    2024年09月28日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命

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    ネタバレ

    穏やかに読む。

    **凪の生き方。**

    「凪」という考え方。

    できるだけ詰め込んで、コスパとタイパを上げるように迫る社会的風潮の中で、空白を恐れない余裕を確保するためにも、ひとつ、ためになる考え方です。

    __無風状態のなかで世界を見つめ直すことにより、すでにそこにあったものの豊かさに気がつく。凪は、なにかが溢れ出し、なにかが変わる前兆でもある。

    変化の激しい世の中で、凪の状態に身を置くこと。それは退屈な人生を意味したり、日常に埋没して思考停止したりすることではないのだ。日常にくまなく目を凝らし、解像度を高める。そして切り替わった瞬間の風を全身で、肌で感じとる。そういう生き方である。

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    2024年09月07日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    大事な事、素晴らしく共感できる事の9割は補章の方に描かれているのでこれから読む方はぜひ増補新版を読んで欲しい。

    残りの1割はヤブイヌの話。
    ヤブイヌ…先月から東山動物園で公開してる…
    かわいい…超見たい…

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    2024年08月02日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    アルコール中毒と離婚を体験した作者の素朴なエッセイ。アル中の苦しみというよりは、なんでもない日々の生活や思い出のことなどが多い。タイトルには惹かれたものの、作者の真面目さがにじむ文章はつるつるした読み心地で刺さるところがなかったかも。平熱のままでというよりは、もっと生き生きこころを動かしていきたい、というのが最近の個人的な気持ちでもあるが。
    親類に重度から軽度のアル中たちがいて、作者が酒について言っていることもなんとなくわかると思う。しかし私自身はアルコールで何かが解決するとか忘れられるというような実感が全く得られなくて依存することはなかった。そういうところからして作者とは感性がすれ違っている

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    2024年07月11日