ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
アルコール依存症、離婚を経て、取り組んだ断酒。自分の弱さを無視して「何者か」になろうとするより、生活を見つめなおし、トルストイとフィッシュマンズなどに打ちのめされながらも、すでにあるものを感じ取るほうが人生を豊かにできると確信する。様々な文学作品を引きながら、日常の風景と感情の機微を鮮やかに言葉にする。新たに3篇を加え増補新版として文庫化。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
エッセイは普段手に取らないが、普段自分が思っていることの言語化が綺麗にされていて購入。 自分には足りない語彙力や思考力、知識などの部分を著者がわかりやすく言語化しておりとてもスッキリできた。 普段自分感じられていない世界、もどかしかった理由に加えクスッと笑えるエピソードもありかなり読みやすかった。
非常に良かった。 半径100m以内にある息苦しさとか、実は自分が気付きさえしていない矛盾とか、理想とのギャップとか。そういったことに向き合い、言語化をしてくれる。誰かの文章を引用しつつ、彼自身が受けとめていくプロセスを提示してくれるので、こちらもまた言語化できていなかった半径100m以内のモヤモヤを...続きを読む受け入れられるような、感じがする。自分もやっぱり文を書いてみたいなと思えた。こういった誰かをそっと支える文章は、あればあるほどいい。その人の視点からしか書けない文章があるし、なんというかあればあるほどいいのだ。 ーーなるべくなら楽しく生きたい。深く今に没頭し、喜びに浸りたい。しかし、それができない。現実はあまりにもあけすけで、人生はままならない。社会は身も蓋もなく、弱いものにはいつだって冷淡だ。もういっそのこと心をなくしたほうがどれだけラクなことか。考えるのが面倒臭くなって、幾度となくそう思いながら生きてきた。各す言葉でも、煽る言葉でも、奮い立たせようと親打つ言葉でも、はたまた諦めを誘う言葉でもなく、少しでも「この世界も、あながち悪いものではないかも」と思える言葉を、僕は探している。
自分の心の中にあった何とも言えない漠然としてた感情を、突き詰め、言語化してくれている本だった。 著者は、本当の意味の優しさを持っている方であり、 等身大の自分で"弱さ"に向き合える"強さ"を持っている方なんじゃないかと思った。 章ごとに「本当に同一人物が書...続きを読むいているのだろうか...?」と思ってしまうほど、雰囲気が変わるのも良い。人間らしさががある。 同じ人間でも、その時の気分によって 感じることや見える世界は移り変わっていくのが当然で、そんな"ありのまま"が文章から感じられた気がした。
著者自身が弱さを認めて、生活の中で起こる機微を感じて著者自身と向き合い、搾り出された雫を見事に文章に綴ったエッセイ集。 著者が人生をかけて丹念に磨いた宝物たちに出会える、そんな一冊です。
「凪」という言葉が印象的に使われていて、まさに凪のような状態でいるからこその文体だった。これは諦観とか寛容とかとは違っていて、自分の弱さや寂しさを認めることで自分以外の人間の弱さや寂しさをも認められるようになった筆者の経緯に由来するものだと思う(良い表現が見つからないけど…)。 35歳問題はこれか...続きを読むらその年齢を控える僕にとって特に印象的なテーマなんだけど、過ぎた時間や残された時間に対してシビアになってしまいがちな目線を少し和らげてくれるような言葉が綴られていて、どこかほっとする読後感が得られた。
平熱のまま、熱狂 その感覚がすーっと落ちる素敵な本 この作者の温度感や世界の感じ方がとても好きだと感じると同時に、随所に散りばめられる文学からの引用に、少し圧倒される 沢山読み込み、自分の中に言葉を取り込んだからこその気づきが綴られていて、読んでいてとても楽しかった 人生を味わうこと、人間であること...続きを読むを楽しむことに繋がるような、でもとても身近に感じる、心地よい距離感の本でした。
そろそろ自分が何者になるかを考えろと先輩に言われて、本書の目次からぴったりなタイトルを見つけて、購入しました。 本書を読み終わりましたが、何者になるかの答えは、まだ私の中で漠然としている。 それでも、「平熱のまま、この世界を熱狂したい」という生き方はどこか自分に合っているのではと思い、好きな表現の...続きを読む1つとなりました。 医者から飲酒をストップされるほど、著者がアルコール依存症であることなど、自分の弱さを表現できるところに共感を集めるのだと思いました。 泥臭い中に、奥に秘めた力強さが感じられました。 悩んでいる人、何かにもがいている人におすすめしたい一冊です!
ユーモアがあり個人的なエピソードがおもしろおかしく描かれている。W解説で、どちらの方も「距離感の取り方が上手い」と評しており、語る対象との距離感、また自己愛との距離感が絶妙であり、それが著者独特の作風を生み出している。 また、文芸批評家の方なため多様な文学作品が引用されており、知らない世界が知れる。...続きを読む個人的には「イワンイリッチの死」のくだりが心に残った。 また著者自身が自分の弱さと向き合い、著者と同じく「弱いままで生きていくことを決めた人」が「この世界も、あながち悪いものではないのかも」と思ってくれることを願うとあとがきが締められているなど、読者のことを思って書かれた本だと感じた。
印象的なタイトルに惹かれて購入し宮崎さんの文章も初めて読んだのですが本当に読んで良かった。アルコール依存による入院と人生の変化という大きな出来事がどうしても目立つけど、1人の人間の前にあるのはあくまでも過ぎていく時間と続いていく生活なのだ。喪失や破綻、人生のままならなさと他の人はどう向き合っているの...続きを読むだろうかと、「弱さ」に向き合うことに触れる本を読むときには特に関心があるのですが、その関心のさらに奥にあった自分の言語化できていなかった感覚を言葉にしてもらえた気がする。たくさん引用される文学や音楽も良かった。 ひさしぶりに中也の詩を読みたくなったし、未読だった作品も多くいくつか読んでみたくなった。
文芸評論家・エッセイストの宮崎 智之さんのエッセイ本。全員に読んでみてほしいと思える一冊だった。 2024年現在、文學界で「新人小説月評」という歴史ある書評コーナーを担当されている宮崎さん。本文で用いられる引用のドンピシャ度が半端なく、万葉集から音楽まで多ジャンルに及ぶのが圧巻だった。 誰がどこに...続きを読む何をどんなニュアンスで書いていたのか、それが自分の伝えたいことをどう裏付けするのか、宮崎さんの尋常ではない読書量の一部をお裾分けいただいたようで、全てのエッセイをワクワクしながら読んだ。 アルコール中毒と離婚を体験し、それが宮崎さんの人生を語るに切り離せない切実なものとなっていること。自分の弱さを心から認めることで、見えてきた本当の自分。これほどまできちんと、誤魔化すことなく自分と向き合っている人を知らない。全てに一生懸命取り組むしかないという覚悟が伝わってきた。 ———紹介(公式より)——— アルコール依存症、離婚を経て、取り組んだ断酒。自分の弱さを無視して「何者か」になろうとするより、生活を見つめなおし、トルストイとフィッシュマンズなどに打ちのめされながらも、すでにあるものを感じ取るほうが人生を豊かにできると確信する。様々な文学作品を引きながら、日常の風景と感情の機微を鮮やかに言葉にする。新たに3篇を加え増補新版として文庫化。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版
新刊情報をお知らせします。
宮崎智之
フォロー機能について
「ちくま文庫」の最新刊一覧へ
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
あの人は、なぜあなたをモヤモヤさせるのか 悪女編
あの人は、なぜあなたをモヤモヤさせるのか 完全版
あの人は、なぜあなたをモヤモヤさせるのか 仕事編
あの人は、なぜあなたをモヤモヤさせるのか マナー編
あの人は、なぜあなたをモヤモヤさせるのか 恋愛編
平熱のまま、この世界に熱狂したい 「弱さ」を受け入れる日常革命
モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ
モヤモヤの日々
「宮崎智之」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版 ページトップヘ