荒川詔四のレビュー一覧
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「原理原則」から外れてはならない
このように、経営において重要なのは、「真に恐れるべきものは何か」を見極めることです。
そして、私は、さまざまな経験を積み重ねることで、こう考えるようになりました。
経営には「原理原則」がある。経営者が真に恐れるべきなのは、その「原理原則」から逸脱することなのだ、と。
どういうことか?
先ほどの例に即して言えば、私が「原理原則」だと捉えたのは次の三点です。
第一は、為替変動は誰にもわからないということ。第二は、日々の事業活動によって適正な利益を生み出す「実力」こそが、経営にとって重要であるということ。そして第三に、その「実力」の源泉となるのは、現場の -
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・参謀:組織運営などの問題で判断に迷ったり、困難に直面したりしたときに、意見を聞きたくなる、頼りにしたくなる人材
・自分の頭で考えて、「私はこう思う」と主張すれば、応援してくれる人もいる
・会社はもともと感情的な結びつきをベースに集まった集団ではないのですから、そのような場所で「愛称」の問題を持ち出すこと自体がふさわしくない。それよりも、目的達成に集中すべきなのです。
・手柄を上司にあげるのは効率の良い投資である。このような投資をしておけば、自分がやるよりも彼に任せておいた方が楽だと考えるようになる
・能力の低い上司の下につくのはチャンス。隙だらけでサポートし放題。
・自己顕示欲とは、承認欲求 -
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上司に恵まれていないときは、救われたくて無能な上司がいかに組織を殺すかについての本を読みがち。自分が救われたいから.でも本当によむべきはこれかもしれない。
以下、抜粋
能力はいつも無理やり広げられる
上司の脳と同期する
リーダーの仕事は意思決定。それを最大限サポートするには参謀が意思決定に必要な材料を全て揃えて提示する必要がある リーダーの後ろをくっついていくフォロワーでは参謀役を務めることはできない
gemeinschaft,geselschaft
188自分や自部署の利益を離れて思考できるか
なぜ?と考え続けられる人だけが参謀へと成長する
参謀はメッセンジャーボーイではない
自分の言葉で -
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ネタバレまず、「参謀の思考」の方を、就職を控えた長男にプレゼントしましたが、や、こっちの方がよかったかも?という第一印象です。(もちろん「参謀の思考」も面白かったですが)
「小心者」「臆病」「ケチ」という、一見ネガティブな性質の中に、優秀なリーダーになる素質があると理解しました。荒井さんがブリヂストン時代に経験したことについてのお話ですが、荒川さんがおっしゃっていることは、企業に勤めている人以外の、年齢と立場を超えて、主婦として、親として、友達として、委員長として、クラブの部長として、後輩として、、、ありとあらゆる立場の人に大変役立つ内容です。
「原則原理」「あるべき姿」については、常に選択と決 -
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仕事に臨む心構えとして大変学びになりました。
参謀=no.2 として書かれていますが組織に属する人なら、誰においても大切な考え方だと感じました。
・上司を人ではなく機関と捉える。
・リーダーとは別の自立性を持つ。
・原理原則を思考の軸とする。
この辺りの考え方は大変学びが多かったです。
属する部署を最大限機能させるために上司を機関と捉える。(好き嫌いで仕事をせず合目的的に行う)部署を会社に置き換えても同じ。
自分の意見を持つことの重要性もかなり納得しました。
また私は出世に関する考え方も好きでした。
出世欲はあって当たり前なのですが、出世欲の大小で出世は決まらず、目の前のことをきちん -
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美術が好きで、引っ込み思案なおとなしい大学生が、社長の参謀に。
そして、本社社長に。
働くことの本当に意味がわかった気がしました。
就活中の長男への誕生日プレゼントに贈る前に、自分も読みました。
長男の就活を見てて「欲がないなあ」と思っていましたが、
これを読むと、「それでもいいかも」と思えるようになりました。
給料が高い仕事がいいとか、出世したいとか、
普通に皆さん思っていることでしょうが、
本当に大切なことが書いてあります。
また、企業で働く人ばかりでなく、全ての人間関係において、とても役立つ言葉が散りばめられています。
正直、もっと早くに読んでいたらよかったと思います。
文体も -
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社長や経営幹部の政策秘書をやることになった人には必読の書と思える。それだけでなく、多くのマネジャーにとって、リーダーシップとは何かを考えるきっかけにもなる。単なるメッセンジャーではなく、社長の考えを腹落ちして理解し、社長よりも先回りして考え、現場との調整を率先して行うことの大切さが語られている。現場の苦悩が体感できていないとダメだということがヒシヒシと伝わる。本社スタッフと現場のと距離感、コンサルタントに任せきりだとダメ、原理原則、会社に貢献するという考えのもと自分が面白いと思うことをやる、上昇志向だけだと持たないなど、学ぶべきポイントがたくさんある。
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ネタバレ経営企画職に転職するにあたり手を取った本。
自分は著者と割とメンタリティが近く(どちらかというと控えめ)、書いてある内容も地に足のついたものであったので、大変参考になった。
自分は中途入社なので、「現場に近い」といった著者の強みは一朝一夕で手にいられるものではないが、コツコツ積み上げて行く他ないなという覚悟を持たせてくれた。
以下、気になった内容
・現場と深いコミュニケーションができどうしようもない現実を知り抜いている、しかも自社の「あるべき未来」を追求するバックキャスティング志向も持っている。この2つの視点を持つのが参謀
→そうだよね
・納得できない時には率直にそれを伝えました。会社 -
Posted by ブクログ
非常に引き込まれ、リーダーシップの内容が腹落ちした。共感できる部分も多く、学ぶ点が多かった。
以下、心に残った言葉。
・プロジェクトを進める上でトラブルは起きる。逆にトラブルが起きてることが順調である。
・リーダーや立場のある人は、必然的に「裸の王様になる」。そして、これを防ぐためには、肌の王様に必然的になることを理解しておく必要がある。
・立場のある人の無意識な反応からも、真意を汲み取られ、部下がそれに向けて忖度を働いてしまう。そうして適切な議論ができなくなる。周囲は心地よいことしか言わなくなる。
・「仕組み」を動かすときの原理原則として、相手の自尊心とオーナーシップを大切にする、