荒川詔四のレビュー一覧
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ここ数年で一番の当たり本。リーダーとしての視点、考え方、行動、責任など全般について著者の体験から出た話が多かったが、他の本と比べて腹落ち度が全然違った。
著者はブリヂストンのブリヂストンの元CEOの経歴を持つビジネスリーダ。
ブリヂストンが世界最大のタイヤメーカーである事、
タイヤは国際規格が共有のため、参入障壁がなく、Cut Throat Business(喉をかき切るビジネス)と呼ばれ
世界中で食うか食われるかのし烈な競争をしているという事をこの本で知った。
また本中にファイヤストンをM&Aした話も出ているが、数年前にニュースで聞いた程度だったが
タイヤ業界では超名門企業だっ -
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オーナーシップを手離さずに主導権を握る
部下を責め立てるのは「合目的的」ではない
責め立ててもトラブルは解決しない
目的は、トラブルに適切に対応して損害を最小限に留めるとともに、顧客との信頼関係を再構築する以外にありません
部下が安心してトラブルを報告できるようにするのは、リーダーの重要な仕事のひとつということ
リーダーは1円も稼いでいない
能力はいつも無理やり広げられる
「先回り」するから主導権を握ることができる
そもそも、組織における出世などいい加減なものです。ほとんどがたまたまそうなっただけ。
社長に上がってくる提案は、すべて「妥協の産物」である
さまざまな調整を経て、当初は革新的で切れ -
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合目的的かを追求すること。よく上司や周りの人に意見をのまれがちだけど、この事の問題は何なのか、どうしたいのかを追究すること。その時に、周りの方の出ばなをくじいて、組織に良くない空気を持っていかないこと。
これが苦手なのだけれど!きっと、自分は「できる人」って思われたい、バカにされたくない気持ちがあるんだよな、と自分を見つめ直してました。
その時に、組織で働くということは全体最適で動くこと(そこに自分を含めた誰かの利益に肩入れしない)というスタンスに自分を置かないといけない。自己犠牲でもなく全体最適…繰り返したら学べるものなのだろうか。目の前の仕事でやってみるか…
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2025/04/20「臆病な経営者こそ『最強』」荒川詔四
経営は数字ではなく「創造」
そして「人材」を最も大事にする
極めてオーソドックスで愚直だが、言い続けることは難しい
①米国のMBA経営が主流との思い込み
②新しいアイデアでないと受けないとの思い込み
いずれにしても90年代からの
欧米かぶれと日本的経営の否定が長い停滞をもたらした
「人を大事に、経営者の直観を大事に、そして前向きの投資を!」
これを取り戻さないと日本の経営に未来はない。
経営者は優秀さより「情熱を」大切にしてほしい。
先日亡くなった野中郁次郎先生の
「日本経営の失敗=3つの過剰」が思い出される
①計画の過剰
②分析の過 -
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ネタバレ参謀とは、机上の空論を振りかざす理論家ではなく、現場に飛び込み、共感を得る努力を続ける人物である。リーダーの先を行き、負担を減らし、客観的に自己を捉え、上位層とも対等に議論する。「トラブルは起こるもの」「人間関係は悪いのが普通」と達観している。
### 参謀の役割と行動
参謀は、戦略立案から泥臭い現場仕事まで厭わず、常に思考を深め、リーダーの先を行く。上司を組織の目的達成のための「機関」と捉え、その活動をサポートする自律的な存在だ。
* 戦略立案と実行を担う
* 泥臭い現場仕事も厭わない
* 常に考え、視野を広げる
* リーダーに先回りし、思考を同期する
* 上司を「機関」として捉え、機 -
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元ブリジストン社長の仕事術。ハウツーというより、実践に裏落ちされた本質的なマインドが、語りの中心。
◯参謀のあるべき姿
・ビジョンと目標を理解する
・戦略と戦術を常に改善し実行させる
・コトに集中する
・現場で辛酸をなめることによって理解する
TOPの最重要任務は「意思決定」。よって参謀の任務は、その意思決定を適切に、スピーディに行えるようにすること。
さらに優秀な参謀は、社長の意思決定の数を低減させる。つまり、社長のビジョンや目標に合わせて先に意思決定しまくれる人。
◯他人の評価を気にするやつは参謀にしてはいけない
・自分の成長や部下の成長に視点が向いていない
・人の悪いところを見ようと -
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タイヤ業界のリーディングカンパニー、ブリジストンで現場から最高経営責任まで登りつめた著者、荒川詔四氏による、ビジネスプロフェッショナル向けの指南書。
理論家ではなく、実際に世界一の企業の舵取りをしてきた荒川氏によるリアルなエピソードで埋め尽くされているので、秘書や経営企画など、トップに近いポジションで働いている人なら共感できるポイントがたくさん。
権力争いのための社内政治や、管理対現場、反りの合わない上司との関係など、あらゆるステークホルダー達との板挟みにあっているビジネスマンの方は是非、一読されると良いかと思います。
荒川氏の教えは真摯かつシンプルなもので、どんな会社にも起こりうる、避けがた -
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・トラブルが起きているからこそ、仕事は順調だと考えること。落ち着いて冷静に解決策を考え、行動に素早く移すこと。トラブルを解決するのがリーダーの重要な役割。また誠実であれば必ずトラブルは解決する。
・この世の中に完成された仕事はない。どんなに完成されているようなものでも、必ず改善できること、新しくできることはあるはずである。すでにある仕組みに乗っかるだけではつまらない。
・成功しようが失敗しようがやりきりさえばいい。
・会社というのはゲマインシャフトではなく、ゲゼルシャフトである。感情的な結びつきではなく、目標達成のために作られた集団である。好き嫌いを表に出すのはふさわしくない。
・これ