Posted by ブクログ
2018年05月07日
ここ数年で一番の当たり本。リーダーとしての視点、考え方、行動、責任など全般について著者の体験から出た話が多かったが、他の本と比べて腹落ち度が全然違った。
著者はブリヂストンのブリヂストンの元CEOの経歴を持つビジネスリーダ。
ブリヂストンが世界最大のタイヤメーカーである事、
タイヤは国際規格が共...続きを読む有のため、参入障壁がなく、Cut Throat Business(喉をかき切るビジネス)と呼ばれ
世界中で食うか食われるかのし烈な競争をしているという事をこの本で知った。
また本中にファイヤストンをM&Aした話も出ているが、数年前にニュースで聞いた程度だったが
タイヤ業界では超名門企業だったと初めて知った。
中でも一番衝撃的だったのが、「順調にトラブルは起きる。トラブルが起きるから順調なのだ」と言う言葉。
多くのビジネス本などでは「悲観的に計画して、あらかじめ想定外のトラブルを潰しておく」という事が
正解と書かれている。
自分も計画時に事前に色々と考えていても、思わぬ方向から問題が発生してしまったことは必ずと言っていいほど起きる。
そう言う時自分の無力さや浅はかさに自己嫌悪していたが、この言葉を聞いて、救われた気がした。
息子に読ませたいと思いながら読んだが、今読んでも自分の感じるほどの理解は得られないだろう。
しかし出来れば大学時代にこの本を読み学んでから、社会人になってほしいと思いながら読んだ。
気に入った言葉
誰もが共感する理想を掲げメンバーの主体性を徹底的に尊重する
この時初めて、私は誰かのせいにするのではなく、自分の力で何とかしようと行動を起こしたのです。
トラブルが起きているからこそ「仕事は順調だ」と考える
オーナーシップを捨てれば「子供の使い」でしかない
仕事を面白くするのは驚くほど簡単である
たかだか1平方メートルのデスクにカジリちて命じられた仕事をこなしているだけでは人生つならない
自らリスクを取って「言い出しっぺ」になる。そして周りの共感を得ながらプロジェクトを実現させていく事こそリーダシップ
言い出しっぺのなるうえで重要な事は「やりきる事」
「合目的的」であることに徹すればリーダシップは生まれる
チームに秩序を与えるのはリーダーの統制ではなく、日ごろからメンバーに正しい目的意識を持つように働きかける事
リーダーにとって臆病さは美徳である
臆病さを笑うものは必ず足元をすくわれる
OKY(おまえきてやってみろ)
権力ではなく実力でリーダシップを示す
リーダーは自らの課題を作り出すクリエイターでなければならない