ヘルマワン・カルタジャヤのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『コトラーのマーケティング4.0』
近代マーケティングの父と評される フィリップ・コトラー 氏の著書です。
マーケティングに興味のある方は、必読の書ですね。
本書の内容は、以下のようになります。
マーケティングは、過去に以下のような変遷を辿ってきた。
生産主導マーケティング(1.0)
→顧客中心のマーケティング(2.0)
→人間中心のマーケティング(3.0)
デジタル技術の進歩により、世界は縦から横へつながりの強さの構造が変化している。
その結果、マーケティング・キャンペーン、権威者、専門家よりFファクターが重視されている。
Fファクター:Friend、Families、Facebook Fan、Twitter Follower
主要なセグメントは、以下の3つになっている。
①若者(youth)
②女性(women)
③ネティズン(netizen)
そんなデジタル経済におけるマーケティング4.0とは?
「顧客のオンライン交流とオフライン交流を一体化させるマーケティング・アプローチ」である。
顧客は、「自己実現と他者への共感を同時に可能にする完璧な技術の応用を求めている。」
つまり、「伝統的マーケティングとデジタルマーケティングの統合」が必要となる。
【本書で学べること・考えること】
・過去のマーケティングのトレンド
・世界のトレンド
・顧客に対するパラドックス
・主要セグメント
・マーケティング4.0
・新しいフレームワーク:AIDA、4A → 5A
・3つの影響 Oゾーン
・マーケティングの測定指標:PAR、BAR
・ロイヤルティ
・産業類型と理想的な型
・ベスト・プラクティス
・「人間的性格」のマーケティング
・他者を引きつける6つの人間的特性
・コンテンツ・マーケティング
・オムニチャネル・マーケティング
・エンゲージメント・マーケティング
・「ワオ!」
読んでみての感想です。
内容的には、非常に盛り沢山です。
ただ、全体をカバーするにはどうしてもこれくらいの分量になってしまうのは仕方がないと思います。
範囲が広い分、それぞれの項目はどうしても浅くなりますが、基本的に現在進行形で自分の周辺で行われている活動なので、イメージはしやすいです。
主にアメリカの事例で書かれていますので、少し身近ではない部分もありますが、日本にも似たようなサービスがあるので、事例は思いつきます。
この本の出版は2017年8月と約3年前です。
2020年6月現在、この本に書かれている傾向は更に加速していると考えられます。
新しいメディアも登場していますし、インフルエンサーがマーケティングに果たす役割も更に大きくなっています。
その反面、不正なレビューなど信頼性を担保する仕組みも求められています。
本書には書かれていませんが、個人的には小さくPDCAサイクルを回しながら、正解に近づいていく手法が必要だと感じました。 -
Posted by ブクログ
マーケティング4.0
・イノベーションは縦から横のつながりに移っている。
→P&Gは研究開発モデルを「コネクトアンドディベロップメント」に切り替えた
外からアイデアを募り車内の能力を使ってそれを製品化するスキーム
・ファブリーズのブランドエクイティを自社独自の競争優位性として守るのではなく、この商標使用権を新しいカテゴリーの製品に許諾→ファブリーズブランドを謳った香り付き扇風機や掃除機用の消臭パックなどへの展開
→マーケティングコミュニケーションよりもFファクターが信頼される(Friend families Facebook fans twitterfollowers)
・市場はより包摂的になっている。デジタルの世界では欠点を隠したり顧客の苦情を隔離することは事実上不可能
・ブランド推奨の最も有名な測定基準は「ネットプロモータースコア(正味推奨者比率)」プロモーター、パッシブ(中立)、デトラクター(批判者)
・ラバーとハイターが同規模存在しなければブランドに関するカンバセーションは面白みがなく人々を魅了しない
→マック ラバー33% ヘイター29%
→スタバ 30% 23%
→ラバーはデジタル世界の最高のセールス部隊
・ブランドで不変なものは個性と規範
→個性は存在理由
・4Pは4Cに改められるべき
Product →co-creation共創
Price→currency 通貨 顧客ごとに最適な価格設定が可能
Place→communal activation共同活性化
Promotion→conversation カンバセーション
・マーケティング4.0の究極の目標は認定から推奨に進ませること
・購買行動率=市場シェア÷ブランド認知率
・顧客間のカンバセーションは「債務」自発的な広告は「自己資本」最も素晴らしいブランドでさえ債務だけに頼ってはならない
・デジタル時代には人間らしさのあるブランドが最も魅力的になる
・ブランドは威圧的な感じを与えてはいけない。信用できる正直な存在になり、欠点を認め、完璧なブランドのふりをするのはやめよう。(マーケティング3.0)
→4.0デジタル世界で人間であるとはどういうことかと自問する
・人間中心のブランド6つの特性
1.身体的魅力
デザインロゴやタグラインなどのブランドロイヤリティ
2.知性
シェアリングエコノミー ウーバー エアビーアンドビー 顧客から賢いブランドと思われている
3.社交性
カンバセーションを忘れない
4.感情性
ユニリーバ ダブ
5.パーソナビリティ
自らの存在意義 パタゴニアの環境意識
6.道徳性
・YouTube トゥルービュー 5秒が勝負
→スキップしない特性(google調べ)はストーリーと人間の顔となんらかのアニメーションを含んでいること。ブランドロゴは想起は高まるが視聴時間は短くなる -
Posted by ブクログ
・マーケティング3.0とは、企業が消費者中心の考え方から人間中心の考え方に移行し、収益性と企業の社会的責任がうまく両立する段階である
・ブログを読む
日本人:インターネット利用者の74%
米国人: 〃 27%
・今日のマーケターはもはや自社のブランドを完全にコントロールすることはできず、消費者の集合知の力と競争しなければならない(=消費者と協働しなければならない)
・ヒトデ=未来の企業の適切なメタファー(比喩)
・AMA2008年マーケティング定義
「消費者、顧客、パートナー、および社会全体にとって価値のある提供物を創造、伝達、交換するための活動、一連の制度、およびプロセスをいう」
・消費者も他の消費者にマーケティングを行っている
・ウソやでっちあげはソーシャルメディアの中にも存在しているが、それらは消費者コミュニティの集合知によってすぐに暴かれる(ソーシャルCRM)
・ブランドは消費者のもの、ブランドのミッションはすでに消費者のミッションになっている。
・ウェグマンズの社員は食品についての知識を伝える食品大使になるよう教育される
・株主は基本に戻って企業の価値は主として長期的な未来のキャッシュフローから生まれ、未来のビジョンが企業の業績を決定するのだということを理解しなければならない。
・市場はトップエンドとボトムエンドの両極にますます移行している(1999〜2004:中間市場製品売上は市場平均を年率6%下回る)
・優れたミッション、ビジョン、価値を持つ企業はそうでない企業よりも歓迎される(非政府組織からも)
・ティンバーランドのラベルは地球の健康に対する「栄養表示ラベル」を添えている
・事業はすべてサービス業である -
Posted by ブクログ
ネタバレ消費者とともに商品をつくりあげていくのがこれからのマーケティングというもの。
生産者主義、消費者主義の次には人間主義がくるという話。人間主義とは収益性と社会的責任を両立すること。
その組織で働くことでしか得られない経験を生み出す。
社員の6種類
楽して稼ぎたがる
柔軟な脇役、仕事は優先事項でなく流れに身を任せる
仕事を挑戦の機会とみなしリスクと報酬を求める
チームとして成功したい
確実な前進を目指す。前途有望なキャリアパスを求める
目に見える足跡を残したがる。会社に永続的な影響を与える機会を求める。
4種類とすると
勝成長と達成を求める馬に乗る社員
高リスク高報酬型社員
柔軟性を求めるライフスタイル型社員
世界を救おうとする社員 -
Posted by ブクログ
モノを売り込むだけの「製品中心」が「1.0」。顧客満足をめざす「消費者志向」が「2.0」。マーケティングや今や「3.0」の時代に突入したと説くマーケティングの神様はおっしゃっておりますが…。
マーケティングといえばまず最初に思い浮かぶ人と言えば、このフィリップ・コトラー氏ではないでしょうか?僕も大学時代から彼の著作を何点か読んできたことがありますが、難解な内容なので、最後のページまではたどり着いたものの、内容を消化したかは疑問が残ります。今回の本書もご他聞に漏れずかも知れません。
ソーシャルメディアの勃興により、モノを売り込むだけの「製品中心」がマーケティングの「1.0」。顧客満足をめざす「消費者志向」が「2.0」。そして時代は「3.0」の時代に突入したのだそうです。では、それは何か?価値主導となり「協同」「文化」「精神性」がキーワードとなるではないか?と考えます。
今までは『仕掛ける』として企業側が手がけ、ブームや消費を作り出してきましたが、その中でも特に「ブランド・マーケティング」の要素が強くなっていると感じました。その構築のためには消費者、社員、パートナー、株主、環境、文化などすべてを上手に巻き込むこと。いわゆるネット社会で言うところの『お祭り』状態にすることが肝要であり、そのためには「ソーシャル・ネットワーク」の手法を利用することがたいへん重要となる。と説いております。ただ、それを成功に導くには各自の創意工夫というものをかなり求められますが…。
全体的にはかなりオーソドックスなことが書かれていると推察されますので、SNSを取り入れて本格的に運用しようという企業の経営者などが一読されてはどうかと思われます。