三木大雲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
200ページもない薄い本だが、紹介されている話が思いの外多いので、ページ数以上のものを読んだ気になれるという。
ページ数に対するコスパがいい。
(ページ数に対するお値段は少し高めだが)
お寺に持ち込まれた話から、住職ご自身が体験された不思議体験まで、百物語を聞いている感じで手軽に、それでいてぞっと怖い話を堪能できる。
中には怖いながらも感動できる話(泣ける話)もあって、怪異譚にも様々な種類があるなと興味深かった。
実際に語り掛けるような口調で書かれているので、そういう意味でも読みやすい。
思わず叫び声を上げたくなるほどの恐怖話はあまりないが、暑い夏に楽しむ怪談としては、割と万人にオススメできる作品だと思う。
考えさせられる話もあるので(供養はちゃんとしよう、うん)
シリーズ化されているようなので、機会があったら続刊も読もうと思う。 -
Posted by ブクログ
前作の仏教コードも読んでいたので
気になって読んでみた。
スピリチュアル界隈で言われる
アカシックレコードと
仏教の虚空蔵が指すものが同じではないか
という視点の本。
前半の3章では、
仏教のお経や書き下し文を載せ、論拠としつつ
虚空蔵について説明していく。
仏教特有なのか、サイズ感や規模感が
やたらとでかい。
仏や菩薩の大きさだったり、
時間の流れだったりに
恒河沙や那由他、由旬、劫などの単位が使われる。
仏教教典の解釈には詳しくないが、
おそらく通常は比喩とか
偉大さの表現とされるのかもしれないが、
著者はこれらの記述をそのまま
受け止めているのがこの本の特徴かもしれない。
(ある意味、私たちの科学に論拠した固定概念を
覆す主張の本なのかもしれない)
後半の3章では、
虚空蔵と近づく生き方について書かれている。
極めて仏教的、道徳的で
よく生きるにはどうしたらよいか書いている。
私は仏教的な思想が好きで本もよく読むので
真新しいことはなかった。
強いていえば、天界の分類が書かれていて
興味深かった。
(もし、スピ界隈の引き寄せなどの
具体的なやり方を期待する人には
向かない本だと思う)
最後の章では、妙法蓮華経が
如何にすばらしいお経かについて書いている。
宮沢賢治などを引きながら
妙法蓮華経は、現世も死後も
幸福に生きるためのお経だと書かれている。
(阿弥陀経は死後のためのものとも)
私は特にどこかの宗教宗派に入っていないし
推しのお経がある訳ではない。
ただ、自分に沿う、心を寄せやすい仏教思想や
なんとなく好きな神仏菩薩像がある。
熱心なものではないので、この本も、なるほど
そういう考え方や見方もあるのかと読めた。
が、もしかすると
別の強い信仰がある方の中には
合わない人もいるのかなと思った。
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Posted by ブクログ
◼️ 三木大雲「怪談和尚の京都怖〜い怪奇譚」
自分だけに見える子供、聴こえる声、深夜の道や線路に老婆の姿が。京都を中心とした霊の現象。
語り手は京都の寺のご住職。霊感があり、さまざまな体験をラジオやテレビでも話しているようだ。和尚のもとには、霊に関する相談が頻繁に持ち込まれるー。
背中が痛むと悩む男性はタクシーの運転手や湯治場の老人からお祓いを勧められ、訪ねてきた。読経中、和尚の耳に、男性の声である住所が聞こえ、依頼者に聞くと実家のあたりだと言う。一緒に行ってみると、そこにはー。
息子が知らないおじさんにつねられたと泣く。またおにいちゃんやおねえちゃんが見える、おばあさんが乗ってきて首を絞めたとばたつく。やがて食器が勝手に落ちて砕ける、家具が激しい音とともに動くー。
鉄道で老人を轢いたが、警察に通報して捜索しても何も出てこない、中には列車に痕跡があるケースもあったー。
女の子の霊が出るマンションにお祓いに行った時、女の子がついてきて寺に出るようになった話、一条戻橋の下に消えた宇宙人などなどのユーモラスなケースもある。おおむね過去に土地であった事件が原因のようだ。
だいたいが相談に乗ったり、お祓いを頼まれるというエピソード。加えて自殺のケースに現場に呼ばれ、捜査の前にお経をあげたり、また刑に服している者にお経やその教えを説いたりするなど、お坊さんの通常の仕事にも触れてあってふむふむ、である。
非科学的なことに抵抗がある科学者の家で突然地震があったり、廊下や寝室、押し入れに土が入っていたり、突然停電になったりする。隣近所では何もなく、電気の業者に調べてもらっても原因がわからない。和尚が行って見てみると、果たしてこれだというものがー。
もう夏。怪奇を好む、というのは文学的な本能かもな、とよく思う。源氏物語もそうだし、泉鏡花もふんだんに用いている。相談があった実話に基づく怪談。仏教的な教え悟しもあり、おもしろい読書だった。